台湾・高雄訪問

 

2010年3月23日付けメールより引用(一部改変)

A先生 今朝から通常勤務に戻りました。台湾行きの前後をはさんで2週間近くも大学を留守にしておりました。そのためご挨拶が遅くなってしまい申し訳ございません。

今回の台湾・高雄訪問、大変楽しい思い出になりました。本当にありがとうございました。

講演と講義で3時間も英語でしゃべり通しということで、どうなることかと心配でしたが、終わってしまえばまあ何とか生き延びておりました。英語が錆び付いているのは、恥ずかしながらどうにも光が取り戻せず、大変お恥ずかしい限りでした。日本語も流暢とはいいがたいので、英語もあの程度がやっとなのかもしれません。

学長のY先生や、K先生、K先生の奥様、Y先生、Maggieさん、A先生のフロアの皆さん、そしてなかんずく、A先生には、大変お世話になりました。ありがとうございました。どうぞ皆様にもよろしくお伝え願います。

以下は、いささか印象記風行動日程表のような記載になってしまいましたが、本日、大学に提出するためにまとめた海外出張報告書の原稿の一部です。また、K先生たちと撮った写真を添付いたします。(また、明日、別便の郵送にて、航空券の半券をお送りいたします。)

A先生には、ますますのご発展をお祈り申し上げております。また、お身体にはくれぐれもご注意ください。

どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

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平成22年 3月14日、札幌を発って、台北で乗り継ぎ、高雄へ。深夜24:00頃高雄のホテルに到着。

翌3月15日、朝8時50分に、台湾・高雄市の高雄医学大学(以下KMUと略す)医学部のA教授を訪問。9時30分より同大学の学長Y先生を学長室に訪問し、情報交換。10時より、同大学の招待セミナー(1時間半)で講演。演題は以下の通り、私の最新の研究成果を報告した。

1. Antibody-targeted selective gene delivery through FZ33 fiber-modified adenoviral vectors.

2. Immunotoxin Project: Development of therapeutic Ab by screening super-excellent antibodies for immunotoxins.

内容は別紙、参考資料のパワーポイント配付資料の通り。セミナーの参加者は、医学部の教授を中心に、研究スタッフや大学院生など約50人。多くの質問を受け、活発な討論ができた。

次いで、午後3時より4時50分までの約2時間、同大学の大学院生を対象にした講義を担当した。演題は

Adv-mediated selective gene delivery for cancer gene therapy

講義の内容は添付の参考資料のパワーポイントファイルに示すように、私の研究の内容から、アデノウイルスの基礎と発展形が理解できるように努めた。すべて英語で講義を進めた。学生たちからできるだけ多くの質問を引き出せるように働きかけるよう留意した。結果、面白い講義になったのではないかと思う。参加人数は約20名。地元の台湾の学生のほかに、ザンビアなどアフリカの国々からの留学生5名程度も参加しており、国際色豊かな顔ぶれであった。約2時間の長時間授業、外国語による講義、しかも多くの学生にとっては彼らの専門からは遠い話題であるにもかかわらず、居眠りする学生が1人もおらず、活発に質問を投げかけてくれることに大変感心した。たった一回だけの講義ではあるが、有意義な時間を過ごしてくれたのではないかと思う。

夕方からは、同大学の客員教授のY教授とディスカッションを行った。夜は、同大学医学部のA教授ならびに「環境医学研究センター」のスタッフの方数名と食事をしながら、研究に関する情報交換を行った。

翌3月16日は、お昼に(空いた時間帯を利用して)高雄市立歴史博物館を訪問。日本と台湾との関わり、高雄の歴史と現在などについて学んだ。直前に台湾の中学生の歴史教科書(日本語訳)を通読して得た予備知識が役立ち、理解が深まった。とはいえ、私たちが知っていることはごく断片的なものなので、これを機会により多くを学び、台湾の方々との相互理解と親睦に努めていかなければならないと決意を新たにした。

3月16日夕方6時頃にA教授を、KMUに訪問し、科学研究に関してディスカッションを行った。また、台湾でのDNAバンク事業の発展に関して話し合った。さらに、時間的には十分ではなかったが、過去の研究プロジェクトなどに関しても、私たちそれぞれの具体的な経験や見解を述べ意見交換できた。

その後さらに、夕方7時頃からKMUの研究資源整合発展センターのK教授、K教授と一緒に循環器系の疾患の血清スクリーニング診断の開発を行っている心臓内科主任のR博士らと約2時間にわたって情報・意見交換を行った。K教授は才気煥発で活力溢れる生物化学研究者で、台湾の科学研究の現状その他、大いに教えていただいた。K教授は日本人の科学者の友人も多い、大変な親日家。主に英語で話し合ったが、K教授からは台湾の現地の言葉の発音(カムシャーリー、その他)などもお教えいただき、私にとっては大変な勉強になった。K教授・R先生・A教授と再会を約して別れた。

翌3月17日は少しの仮眠をとったのみで、ホテルを未明の4時半にチェックアウト、高雄の国際空港に向かった。6時半発の台北行きに乗り、台北を9時半発の札幌行きで帰国。

全体として、高雄への行き帰りの日程が深夜・早朝を選ばざるを得ない航空便ダイヤ構成であるため、大変な強行軍であった。英語のセミナーを1時間半、その後、午後には英語での2時間の講義が詰まっており、これも私にとっては未体験であり、何とか形にできたのは私にとっては達成感のある快挙といえる。しかし、非常に気疲れ・身体疲れするものであった。一方で、学生や教職員の方々は熱心に聴いてくださり、また人情味深くうち解けてホスピタリティに溢れていてありがたい。(もう少し楽な日程・行程であれば)遠くないいつの日かまた訪れて旧交を温めたいものだと思う。Y学長・A教授・K教授はじめ歓迎してくださった方々に対して感謝でいっぱいである。

  • 2010-03-23付け WEB記事より再掲

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