菜園日誌

エンドウ(3)簡易防風筒設置・ネット張り

2015年4月21日 火曜日 曇りのち晴れ

エンドウのDay34

家庭菜園のエンドウ、4メートル畝で二畝で育てている。10日前に割り箸で簡便支柱を立ててやってから昨日まで、ほとんど成長が止まったかと思われるような日々であったが、今日見ると少し元気そうで、割り箸のてっぺんをそろそろ越えそうなものもある。ただし、巻きひげで割り箸につかまるというところまではいっていない。擬似的な冬を経験させるということで、Day9から外気の寒さに当てているが、これで25日目、十分に冬を経験したのではなかろうか。

北海道の5月は風も強く寒いのでエンドウは縮こまったままになるのだと思う。それでも6月になればどんどん伸びて7月には甘いサヤエンドウを楽しむことができるのだが、7月になってもひょろっとした一本立ちの北海道のエンドウの姿は、暖かい地方の同輩たちの春3,4月の隆盛に比して、いかにも儚い風情が(見ていて)いたいたしい。しかも8月の声を聞いたとたんに枯れてしまうのである。

そこで、今年の5月は我が家のエンドウたちに春を体感させてどんどん成長させることとしたい。すなわち4月の終わり頃からしばらくはトンネルを施してみようと思う。遅ればせながら、本日、ネット通販でトンネル資材をオーダー。

というのも、本日最寄りの農協資材部に買いに行ったところ、なんとシャッターに閉店お知らせの張り紙が貼ってあったのである。昔栄えた町が、こうしてどんどん縮小してゆく。その一コマ一コマを、今目の当たりに見て暮らしているのだろう。となりの町の農協資材部まではクルマで30分はかかるが、過リン酸石灰その他、近日中に買い物に行く必要があるだろう。それにしてもとりあえず通販などで間に合わせよう・・・というわけで、いつでも即日買えるだろうと思っていた資材も、ネット通販を利用する巡り合わせになった。そのため今回やや泥縄式の様相を呈してしまったのである。

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2015年4月23日 木曜日

エンドウのDay36

資材(赤玉土10kg)の空き袋を利用して筒型の防風をしてみた。クマザサの枝を4本配置し、黒丸君2個で地面に固定。きわめて簡単。限定10株のみ。

今日は快晴、陽射しが暖かく、春が例年より2週間は早い感じ。ただし、風が強く、午後の作業中(昨日に続いて圃場の暗渠設置作業)もずっとジャケットを羽織っていてちょうどいいぐらいだった。

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2015年4月27日 月曜日 晴れ

エンドウのDay40

朝、家人をM駅に送り届けた後、畑に寄って自然薯を植えた二畝に水やり。13リットルの如雨露で1杯半ほど。

それから畑の脇のクマザサをハサミでカットして一束取ってきた。クマザサをざわざわやっていると、どことなくクマさんと遭遇しそうで心穏やかでない。高速道路沿いのクマザサの茂みなので、クマさんも何のご用もないとは思うが、お互い想定外の事態は起こり得るものと考えて思いやった方が安全で暖かいと思う。たとえば、音の鳴るもの、携帯ラジオなどを持参して鳴らして作業すべきだろう。が、毎回準備を忘れてしまっている。

というわけで、クマザサ取りは適当に早めに切り上げて、我が家の家庭菜園へ。廃物利用のポリ袋を筒型にして、クマザサで支柱としたところに円筒型に被せ、黒丸で地面に固定して、簡易防風保温筒のできあがりである。ポリ袋の大きさがまちまちで見栄えが良くないが、家庭菜園ということで許容しよう。トンネルを設置しようと思ったのだが、機材が未着であり、エンドウに関して今回はこの簡単な防風筒で代用ということにした。

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2015年5月14日 木曜日 雨のち曇り

エンドウのDay57

このところの暖かさと昨日からの雨のおかげだろうか、エンドウが急に元気に育ち始めた感じ。巻きひげがクマザサの支柱に巻き付き、防風筒を超えて伸び出そうとする勢い。今日夕方はこれら2畝のエンドウに支柱を立ててネットを張ってやった。240cmのイボ竹支柱を揃えて用いたので、去年より少しプロっぽい感じに支柱を立てられた。土が軟らかいのも上手にできる要因だ。ネットは、まあ、あり合わせのものを用いただけなので、やっぱり素人らしい間に合わせ。

今日は少し冷え込んでいるが、エンドウにはふさわしい気候だろうと思う。白い花の咲く日も近い。

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2015年5月23日 土曜日 晴れ

エンドウのDay66

エンドウは元気いっぱい。防風筒の背丈を超えてクマザサの支柱につかまり、葉っぱも大きく、白い花をいくつも咲かせている。今年はとても上手にエンドウを作れるかもしれない。

去年よりも暖かい5月であることも効いているだろうけれど、いちばんの要因は有機質の多いホカホカした土作りに励んだおかげではないかと考えている。

また、タネの差である可能性もある。今回、絹さやも実取りもずいぶん元気で、葉っぱも花も大きめ。一昨年と昨年のスナップエンドウの元気のなさとは好対照だ。

防風筒設置のあるなしで、明らかな差はなさそう。ただし、来年もきっと防風筒をしてやるだろうと思う。すなわち、育てる側としては、エンドウを防風筒で囲んで寒い風から守ってやることは、有意差をもって心理的に心地よいのである(つまり、可愛いエンドウに対してできる限りいいことをしてあげているような気持ちがするのである)。

夜は10度以下に冷え込む。まだまだ寒い5月。よって今のところヨトウムシなどの襲撃の心配はなさそうだ。

7月になって暑くなってくれば心配なのはウドンコ病など。私たちの圃場は風通しがよいので大丈夫ではないか。去年はウドンコ病がでなかったので、今年もさほど心配していない。

さわやかな6月がエンドウのおいしい季節になりそうだ。

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2015年6月11日 木曜日 曇りのち晴れのち曇り

エンドウのDay85

今日はサヤエンドウの収穫。家庭菜園で、家族で食べる分にはたっぷりと収穫できた。エンドウの背丈は私の首のあたりまで届きそう。葉っぱも大きくて元気そうだ。畑が有機質がたっぷりのリッチな畑になっていること、種まきも定植も良い時期に行えたこと、暖かい春であったこと、など良い条件が重なってとても上手にエンドウを育てることができた。今のところ、ヨトウムシの被害もゼロ、ウドンコ病も皆無。無農薬・無化学肥料の栽培だ。肥料としては鶏糞の元肥一発で、これもぴったりといっているような気がする。

エンドウの収穫は意外と面倒だ。家庭で楽しむのであれば今年のように絹さやと実取りそれぞれ4~6メートルほどの畝が一畝ずつで十分だと思う。

2015年6月13日 土曜日 雨のち曇り

エンドウのDay87

今日もエンドウの収穫。たったの2畝(4mx2)なのでそれほど収量は多くなく、お隣にほんの少しお裾分けする程度。それでも、緑色のサヤを緑の葉っぱなどから見分けて収穫するには少し手がかかる。家庭菜園ではこの程度の楽しみ方が適当なのだろう。7月のいつか、実取りエンドウが大きな実をつけ、エンドウの入った炊き込みご飯(いわゆるマメご飯)をゆっくりとできる週末の朝に食べられれば、それがとても贅沢なことのように思う。それもせいぜい一度か二度でいい。

さて、今朝は茎の緑色に混じって緑地に黄の斑点の並ぶヨトウムシの5cmぐらいの幼虫を発見捕殺。とうとうそんな季節のはじまり。ただし、今はこの一匹。7月にはものすごい大群になって押し寄せてくるのかもしれない。そうはならないことを期待して、私たちの家庭菜園は少量多品種の野菜や草花を囲んでさまざまな草の旺盛に育ついわゆる自然農法にしているのである。今年は2年目、土はほこほことした有機質たっぷりの豊かな土。空中にはクモが巣をかけている。地面や地中には多足の節足動物をはじめとして土に住む小昆虫がいろいろ大勢。大小のミミズもいっぱい住んでいる。カビ菌類は今のところ目立たないけれど、重要な働き手たち。バランスをくずせば野菜たちにとって病気の症状が現れてくるのだろう。

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