己れ酒のむこと能わざるも人に酒のますことを喜ぶ

2016年1月13日

溝口雄三 『李卓吾 正道を歩む異端』 中国の人と思想10:集英社、1985年

李卓吾を最もよく知る友人の蕉*の「蕉氏筆乗」巻二に「宏甫(李氏)高尚の冊後に書す」の一条があり、李氏について蕉氏の所見をしるしている。宏甫の人となりは、一銭の入るをも妄りにせず、あるいは千金を以て人に与うること、草芥を棄つるが如し。・・・己れ酒のむこと能わざるも人に酒のますことを喜び、己れ詩つくること能わざるも人に詩つくらしむることを喜ぶ。・・・(白川静 狂字論 文字遊心 p98、平凡社ライブラリー1359 1996年)

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