biology

中生代の生物

2016年11月11日 金曜日 晴れ 

久しぶりに暖かく、良い天気。絶好の剪定日和・・こんな日に畑仕事ができないのは残念であるが、今日は郷里の岡山に出かける予定である。こんな快晴の日に無事に飛行機に乗れるのを良しとしよう。ただし、飛行機が飛び立つのは日が暮れてからである。

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技術評論社の「古生物ミステリーシリーズ」第5巻から第8巻

5 土屋健・著 群馬県自然史博物館・監修 三畳紀の生物 技術評論社 2015年

6 土屋健・著 群馬県自然史博物館・監修 ジュラ紀の生物 技術評論社 2015年

7 同 白亜紀の生物 上巻 技術評論社 2015年

8 同 白亜紀の生物 下巻 技術評論社 2015年

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2016年11月22日 雪
昨夜、5巻の三畳紀、読了。今日からジュラ紀に入る。

カストロカウダ 
 半水棲の生態や、体の大きさ、食性などは、いずれも2000年代前半までの「恐竜時代の哺乳類」のイメージを大きく覆すものだった。ネズミのように弱々しいものだけが、恐竜時代の哺乳類のすべてではなかったのである。(土屋、ジュラ紀の生物、p76)

ヴォラティコテリウム
 カストロカウダと同じように、ヴォラティコテリウムもまた、恐竜時代における哺乳類の生態の豊かさを物語る好例である。ただし、カストロカウダと同じように、現生の哺乳類と系統的につながるわけではない。(土屋、ジュラ紀の生物、p79)

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最古の真獣類: ジュラマイア・シネンシス「中国のジュラ紀の母」(約1億6000万年前)

真獣類(有胎盤類と同義)

現生哺乳類においては、真獣類以外のグループとして、
カンガルーなどの有袋類(後獣類)とカモノハシなどの単孔類がいる。(土屋、ジュラ紀の生物、p79)

羅たちは、前足の指の特徴から、ジュラマイアは樹上性だったとしている。これは、当時の哺乳類としては少数派の特徴である。いち早く樹上生活に適応したことこそが、真獣類の未来を切り拓くことになったのではないか、と羅たちは指摘する。以後、数千万年にわたって、真獣類は樹上生活を送りながら粛々と代を重ねていった、というわけである。(土屋、ジュラ紀の生物、p80)

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2016年11月28日 月曜日 雪

植物食恐竜(草食恐竜とは言わない)
なぜ、「草食」ということばを使っていないのか?  それは、ここまでの生命史において、いわゆる「草」が登場していないとみられているからだ。私たちが「草」とよび、「草原」と書く場合、その主要構成員はイネ科の植物である。そして、イネ科の植物が台頭・隆盛を始めるのは、新生代に入ってからなのだ。すなわち、中生代までにおいて、私たちが想像し、現在のウシやウマの仲間たちが食んでいるような草原は形成されていないのである。(土屋、白亜紀の生物・下巻、p148)

草食恐竜がいた
2005年、インドの中部のピスドラに分布する白亜紀後期の地層から、竜脚類が残したものとみられる糞化石(コプロライト)が発見された。・・イネ科のものとみられるプラント・オパールが確認されたのだ。・・・(中略)・・・ つまり、このコプロライトの主は、「草」を食べていたのである。これは「草食恐竜がいた」ということと同時に、「イネ科が白亜紀にもあった」という大きな証拠となった。(土屋、白亜紀の生物・下巻、p149)

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