菜園日誌 170617-170622 ブドウ緑枝挿し

2017年6月17日 土曜日 晴れ(ピーカン日和・陽射しは強烈、日中は夏のような天気、日が沈むと、やっぱり北海道らしく少し冷え込む)

午前中にジョイフルで買い物。ブドウ緑枝・挿し木のための用土資材。それからタネ蒔き用の培養土。

さらに、アーク・オアシスというお店でカッターナイフと替え刃を購入。カッターナイフはクラフトワークのコーナーに各種並んでいた。その中で、薄型(刃の厚みが0.25mm)のものを選んだ。いつもの大ざっぱな仕事をするカッターナイフに比べて、本体の値段は高く、一方、替え刃の値段は比較的安価であった。

次いで、自宅の庭先で、挿し木のための用土を調製。今回は、試しに・・
鹿沼土 60%、バーーミキュライト10%、パーライト10%、ピートモス(pH調製済みのもの)20%の配合としてみた。鹿沼土が17リットル袋で2袋なので、全体では56リットル程度となる。60リットルの盥に入れて、手でかき混ぜて出来上がり。こうして無肥料の培土を用いて発根まで乾かないように努め、その後、根が出てからは肥料をやって育てるのである。

それから、エダマメのポット・タネ蒔き。茶豆の系統を3種類。9cmポットで、24x4(=96ポット)。それからカボチャタネ・昨年買った長野在来ハッパードのタネが5粒残っていたので、こちらは10.5cmポットに一粒ずつ蒔く。今頃蒔いている分は、9月の中下旬頃の収穫か・・秋のエダマメがホントはおいしいといわれているが・・去年は毒蛾の幼虫も大量発生でやってきたりしたのであった。

そうこうしているうちに強烈な陽射しも傾き始めたので、ブドウ畑へ。バッカスの誘引整枝、2列。これで接ぎ木用の穂木を得る。ついで台木5Cの誘引整枝。これで台木の状況を確認。蚊取り線香など用意してから、接ぎ木作業開始。今日は、薄刃のカッターナイフの切れ味鋭く、ずいぶんと腕が上がったような気持ちになる。約10本で昏くなってきて作業終了。19時30分、今が一番日が長い時期なのである。

自宅に引き揚げてからは、5Cの挿し木。10本。15cmポット2個に分乗。緑枝挿しは、

小池洋男 果樹の接ぎ木・さし木・とり木 上手な苗木のつくり方 農文協

この本の40ページの記載を参考にして施行した。この本によると
<緑枝挿しでは25〜30日頃から、挿し穂の基部に形成されたカルス内で根源基が発達して発根が始まる。そして発根開始とともに、新根が吸収した養分によって、伸長停止していた新梢の先端がふたたび伸び始める。したがって、「新梢の再発芽」が発根のサインである。
 挿し床の水管理は、発芽して新梢が伸びている間は土が乾かないよう十分に灌水し、新梢が伸長停止し発根の始まる時期は灌水を控えめにして、酸素供給をする。根の出る時期に水が多すぎると発根が劣り、根腐れも生じやすいからである。>(同書、p38)とのこと。

ハウスなどの施設を持っていない現況では、せいぜいポリ袋などを被せて「密閉挿し」しておくぐらいしか能がなさそうである。25日後というと7月12日、30日後というと7月17日、この頃までに枯れずにいてくれるかどうか・・分からない・・いささか心許ない。今回が初めての経験となる。「緑枝挿しでは新芽から発芽する時期」が施肥のタイミング(同書、p42)とのこと。この日が迎えられるかどうか?

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2017年6月18日 日曜日 快晴・陽射しは強烈

朝からバッカスの誘引整枝(S11列)。そこで穂木を確保し、5Cへ接ぎ木、昨日の続き。バッカスの穂木の方が大きく、細く成熟気味の穂木を取ってこなかったため、5Cの茎が相対的に細めのことが多く、そのために、テープを巻いているうちに穂木が外れて抜けてしまう失敗を何度か経験した。また、昨日はあんなに良く切れたカッターナイフなのだが、今日は少し切れが悪い。(昨夜はブレードをヤニ落とし洗剤に漬けて良く洗い錆止めを塗って置いたにもかかわらず・・)。この2点のおかげで昨日よりは少し下手になっている。日中の強烈な陽射しのために、作業者の方は日焼け障害を負う(頬は鬼のように黒く、額と眼のまわりはやや日焼け不足のため、いわゆる逆パンダ顔・・カッコ悪い)。夕方薄暗く涼しくなってからの方が上手にできているようにも感じる。午前中2時間ほどをかけて10本程度の接ぎ木をおこなった。台木はあと5本ほどしか残っていないので、4回に分けて40本ほどの接ぎ木を行った勘定になる。5Cの穂木、10本程度は、昨日同様、自作の培土に挿し木をして自宅の2階に安置した。この2階は、気温は今時なら20度以上で、まず十分なのであるが、陽射しが少なくて暗いのがどうにも難点である。ぴったりとしたポリエチレン袋で掩って、日の当たる明るい場所に置いたほうがよいのだが・・。それにしても毎日付き添って世話していられるわけでもないから、ポリで掩ったりしたら、いつか必ず枯らしてしまうに違いない。ブドウの挿し木を頑張っておこなうなら、簡易な小さなもので良いからハウス施設があった方が良さそうだ。

午後は、バッカスの誘引整枝。2番手の枝を2芽でカットして保険をかけた上で、早くも今日で一本立ちにしたものも多い。6月中旬としては順調である。

ブドウ畑の外、東側のコスモス・ヒマワリの畝に施肥。

久しぶりに圃場周辺を回って歩くと、大変な状況である。西園の北端は葛やニセアカシアが生えてきているではないか。それに恐ろしいあの鬼アザミが随所に! すでに塔が立って花芽が堂々と伸びているではないか。丸腰で戦える相手ではないので、スコップを取りに戻り、探しながら、見つけ次第、掘り抜きして回る。

通常の雑草であれば抜き取ってその場で裏返しておけばよいので簡単である。が、花芽のついたアザミはそうはいかない。去年の失敗で知っているのだが、このオオアザミの場合、大浦牛蒡に負けないほどの根っこの養分と水分で、たとえ抜かれても、畑に放置されていれば、慌てて花を咲かせてタネを着けて綿毛で飛ばしてしまうのだ。だから大変である。ほっとけば大変なことになる。脅威である。

すでに巨大に育ったアザミを処理するには花を着けないようにバラバラにして、地下深くに埋めるか、焼却処分にするのが最善であるが、いずれにしても大変なことである。日暮れまでにいっぱい掘り上げて、取りあえずは軽トラの荷台に載せて、少し乾かしておくこととした。畑を歩くといくらでも見つかる。しかし、夏至の長い一日も暮れて、暗くなってアザミが見分けられなくなって、今日のところは一旦、引き下がることになった。こんなことをしていたので、ブドウ誘引は捗らず、それでも夜の8時まで作業をしていたのである。

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緑枝挿し:
観察と考察・・昨日挿したものの2,3本は現時点ですでにしなっとして枯れかけている。若い枝葉が特に元気を失っているようだ。
 挿し木苗は、たとえ緑枝挿しとはいえ、少し成熟したものの方が成績がよいはず。一方、今回は、緑枝接ぎの副産物として得られた挿し穂であるから、緑枝接ぎの台木として有利なように若干未熟な枝のさらに先っぽのところ(捨てるべき断片)を挿し穂に使っている。だから、早くも萎れてきているのかもしれない。昨日から水を切らしていないし、培土は無栄養で低電解質濃度に違いないし、気温も20度台前半と過ごしやすいし、・・萎れる理由は前述の理由ぐらいしか考えられない。
 今回のような緑枝挿しではうまくいかないようであれば、やはり5Cの木をしっかり丈夫に育てて、冬の始まりにしっかりした「木化した木の枝」を採取し、来年の今頃まで(雪の下の地中に埋めて)冷保存し、満を持して挿し木する・・という、当初の方針通りに進めていくことになろう。

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2017年6月22日 木曜日 雨

接ぎ木後1週間、多くのものは脇芽が生きている様子で、接ぎ木成功している感じである。もう少し大きめのしっかりした脇芽を残して接いでやっても(結果が早く分かって、しかも後の成長が速くて)よかったかもしれない。次回はそれを試みてみよう。

一方、緑枝挿し: 追記:2017年6月26日 月曜日 曇り
室内(やや日照不足だが仕方ない・・)に置いて9から8日ほど経過。室温は20〜25度程度で推移。この1週間ほどの間に、落ちるべき葉っぱは枯れ落ちて(いわゆるアポトーシスでポロリと落ちる)残った葉は緑を維持している。枯れるべき穂木は枯れた(枯れたのは20本中3,4本ほどと少数派、枝の成熟度との相関は無さそうだ)。もとから開きかけていた脇芽は数日のうちに展開してきて、そして今は一旦止まっている、静かな状況である。方針:このまま次の動きを待つ。7月10日前後まで。動きがあったら液肥ないし緩効性の肥料を与えてゆく。反省・考察:穂木は相当太めで充実したものを用いないと、秋までに登熟させられず、北海道のきびしい寒さで枯らしてしまいそうだ。

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