菜園日誌

菜園日誌 170629-170706

2017年6月29日 木曜日 曇り時々晴れ間

お昼からジャガイモ畝の隣の畝にポット苗の定植。エダマメ、茶豆里心、恋姫(エダマメに相応しい名前かどうかはハテナ)、だだちゃ豆、計60株。ついで、同じ畝に百日草。48株。ここで一旦苗を取りに戻る。軽トラを車検に出しているので、乗用車で5トレイずつ運ぶのがやっとなのである。

機械のK社・Krswさんに依頼し、自走式草刈り機を発注。届くのは来週末になるとのこと。とすると、今度の日曜日にはもう一度刈り払い機で芝草に立ちはだかるヒエたちを刈り払わなければならなさそうだ。

天候は今にも雨が降りそうな鬱陶しい空模様だったり、晴れたりで、目まぐるしく変化する。蒸し暑い。

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2度目に苗やタネを満載して運んでいる途中、曲がり角で、タネを入れたトレイが倒れて、ポップコーンのタネが大量にクルマの中のあらゆるところに飛び散らかってしまった。大変なことになったが、覆水盆に返らず。軽トラが今週末に帰ってくるまでは、我がゴルフには農耕車として頑張ってもらうしかない。2年前に畑で立ち往生したこともあったし・・農耕ゴルフは否応なしに様々な試練に遭遇するのである。

実は、ゴルフ車だけでなく、運搬中の百日草の苗もトレイが落ちてきてポキ折れ被害を受けてしまったが、まあ、早期芯止めの結果は大株に・・と思って慰める。

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気を取り直して、苗の定植と畝作りを続けた。二輪管理機が大活躍である。畝幅は2メートル。畝の長さは70メートル弱。大納言アズキ、10株。ムギワラギク、24株。2条植え。先日の雨のために粘っている土質がしっくりこず、これはモミガラをしっかり入れないとカチカチになってしまう・・さらに蚊に刺されたりして、昏くもなってきて19時、途中で撤退。多くを明日に持ち越してしまった。明日は、本当にモミガラをいっぱい運んで入れようと思う。植え終わるまでに、3日ワーク、なかなかの労働である。(今日はその第2日)

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夕暮れ時、ブドウの垣根を見て回り、バラの花を摘んで(今日は、トランクゥリティ、スピリットオヴフリーダム、そしてポートサンライト、花盛り!)香りを楽しむ。エンドウの収穫は最盛期。イチゴの収穫・・もう昏くて・・キレイな実を見つけるのが困難である。19:50、作業終了。

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2017年6月30日 金曜日 晴れ 暑い!昼間クルマの温度計で28.5度。

朝からソーヴィニヨン・ブランの誘引整枝。10時まで2時間半。カスミカメ被害は進んでおらず、これなら今回は対応しなくてもよさそうだ。

10時からバッカスへ肥料やり。南北ともに9-13列までの約500本にO社有機2号2袋40kgと発酵鶏糞1.5袋23kg、よって1本当たり120グラム程度。

シャルドネとソーヴィニヨン・ブランに関しては今回は施肥を行わず、バッカスの経過を見てから考えることとする。バッカスはS11-13列辺りにレモンイエローの葉っぱでいかにも窒素不足感を呈している株が幾本も見られる。それで今回、有機肥料を与えることに踏み切ったのである。ただし、全体的にはバッカスも元気よく伸びており、レモンイエローの葉っぱの株に肥料投与不足があるわけではないはずだ。水捌けが悪い等の局所的な理由で昨シーズン(と今シーズン初め)の根の成長が十分でなく、結果として肥料分の吸収が不足していることが考えられる。このような状況で、施肥をどうするかはむずかしい。窒素不足ということなら、鶏糞などでなく、硫安などの単肥N肥料を投与するのが明確であるが、そうした場合、たとえばバッカス全株に施肥すべきかあるいはレモンイエロー株だけを選んで施肥すべきか、徒長や窒素過多による病気(ウドンコ病やアブラムシ)は心配ないかなど悩ましい。結局、ごく当たり前で大きな差し障りがないはずのO社有機2号(魚粉・速効)と鶏糞とを選んだのである。

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11時過ぎから、ムギワラギクを植えるべき畝にモミガラ運び。軽トラがないので、一輪車で運ぶのだが、激しく暑い陽射しの中、一輪車には手箕(てみ)で3,4杯しか載せることができず、ごく近の畝まで運ぶだけでも激しく体力を消耗する。結局、3往復でギヴアップ。モミガラは非常に有効だが、運ぶのが一番の課題・立ちはだかる壁:チャレンジである。

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お昼休みをはさんで、午後はソーヴィニヨン・ブランの誘引整枝。北側のN1-4列もすべて一応の誘引を終えた。今期のソーヴィニヨン・ブランは元気いっぱいである。鉛筆よりも太い、3色ボールペン並の太さの新梢も見られる。それでいて節間の間延びした徒長株は見られない。順調である。黒痘病の徴候は皆無。べと病の徴候も皆無(ルーペでの確認も励行している)。カスミカメの被害も乗り越えている。

たそがれ時、20:00、終了。

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2017年7月1日 土曜日 曇りのち雨のち曇り(曇り一時雨)

朝、ホンダのお店に軽トラ・アクティを引き取りにゆく。ちょうどこれで2年が経過したのだ。

刈り払い機などの道具を積み込んで畑へ。まず、アーモンド果樹園。先週の刈り払い(とスラゴの効き目)のおかげで、カタツムリは減っている。栗、アーモンド、プラム、ウメ、2年目の今年はずいぶん元気よく育っている。ただし、もともと植わっている栗の木には、葉巻虫が多く付いている。葉はきっちりと巻かれていて、開放すると数ミリ程度の黄色の小さなイモムシが現れる。

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エンドウの収穫、イチゴの収穫、トマトの誘引。

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午後はブドウ苗にボルドー液散布。前後で雨が降り、通り雨とも言えないほどのしっかりした雨量であった。昨日の金曜日に薬剤散布を行うべきだったが、天気予報に惑わされてしまった形となった。雨の中での薬剤散布には展着剤としてニーズが良いと書かれているが、これに対応する市販の製品を見つけて購入しておかなければならないと思った。

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2017年7月2日 日曜日 曇り・暑い

朝から家人と一緒にブドウ畑の東西に並んでいる境界杭の掘り取り。今までこのラインにトラクターが入れず、草取りが遅れていたが、これでフレールモアが入れるようになった。

家人と一緒に百日草、ムギワラギクのポット苗の定植。第3列で50メートルほど。今シーズンのポット苗は、カボチャ20数株とビート20株ほどを残して、ほぼ全てを終えた。残りは、大麦手間いらずやマリーゴールドなどのタネ蒔きがある。

お隣のAさんからカボチャやカブ、ブロッコリーなどのハウス野菜をいただく。カボチャは初物である。私たちは自家製の3種のイチゴジャムを差しあげた。Aさんからお招きいただき、ハスカップ園へ。眺めのすばらしい斜面で、旬のハスカップを摘むことができた。

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夕方、ブドウの誘引整枝、バッカスN11、N10とN9を途中まで。家人に誘引整枝の極意を伝授。

ずいぶんと蚊に刺されてしまった。蚊取り線香を使って煙で撃退しないといけないようだ。

帰りがけ、ドラッグストアに寄って、サリチル酸剤いわゆるウオノメコロリを購入。右の親指の外側にタコができて痛くなってきているため、その治療剤として。

自分の行動をよく観察してみる: ブドウの誘引整枝の際に跪いて作業している時に、つま先にずいぶんと力を込めて身体を支えようとしている。この時に親指の外側を圧迫しているのであった。常にブドウの谷側に身体を位置させていて、斜面が右に落ちる(つまり右足が谷側)なので、ことさら右の足指に力が入っているのである。だから右足親指にことさらひどいマメができてしまったのである。斜面でのブドウの世話作業に伴う職業病のようなものであることに、今、気づいた。

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自家用車ゴルフの車内の清掃。1週間、アクティの留守中に農耕ゴルフとして働いたおかげで、ポップコーントウモロコシがマットに散乱し、鶏糞ペレットと思しきコロコロまで転がっていて、ずいぶん可哀想であったが、丁寧に掃除機をかけて再びきれいになった。

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夜は、家人はイチゴジャム、ハスカップジャムの農産加工。

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2017年7月3日 月曜日 曇り

朝、家人をM駅に送っていく行きがけ、W農園の前の道でネコが轢かれて死んでいた。その帰り道、ネコの横たわっていた道をシッポの大きな動物が横断したそうにしている。シッポが大きければ、普通は狐なのだが、シルエットが狐と違う異様な形であった。クルマが近づくと、獲物を咥えた狐の姿である。クテッとなった大きなウサギを運んでいるキツネであった。私と眼が合ったキツネは、獲物を咥えて取られてなるものかと警戒しているのか、興奮気味の眼をしていた。この辺のノンビリ・キツネにあの精悍なアスリート・ウサギは捕らえられまいと思っていたから、ウサギを仕留めたキツネの姿を見るのは意外な、初めての目撃であった。巣で待っている育ち盛りの子供たちに持って帰れば、お母さん(お父さんかもしれないが)は、子供たちの絶賛を勝ち得ることであろう。また、その子供たちは将来きっと、ウサギを捕るハンターに育っていくことであろう。私のブドウ畑では、今だにこのような成功・狐の姿を見たことはないが、ウサギによるブドウ切断被害が今の程度(今期は今のところ2件だけ)で収まっているのは、私のところに住所を置いている狐たちの不断の努力のおかげかもしれない。

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朝からバッカスの誘引整枝。昨日の続きのN10、N9、ついでS13、S12、計4列で4時間半。総じて元気よく順調に育っているバッカスであるが、南カラムの西側の列つまりS13・S12にはレモンイエローの葉っぱ色でいかにも窒素不足と思われる株が散見される。これにどう対処するかが課題。

S12-7-4の株が枯れ死。原因不明。幼弱新梢へのボルドー液の薬害か?・・他にせいぜい1株だけなので、非常に考えにくい。掘り上げてみないと分からないかもしれない。

バラの最盛期。マダム・フィガロ(=スザンナ)、ポートサンライト、切り花に。

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2017年7月3日 月曜日 曇りのち夕方から雨

午後、ロータリーがけ。予定地にマニュアル施肥(桶を担いでの倉庫との往復)、さらにカボチャの畝にはモミガラ(モミガラ袋4袋分)を一輪車で4往復して運んで入れた。

トラクター:ロータリーがけは、東西に5条、約400メートル。16:20-17:10までの50分、91:29(357.7リットル)ー92:19(364.0リットル)。軽油使用量、約6リットル。作業終了後、ロータリーと下回りの水洗い。

カボチャの定植、長野在来ハッパード、4株、ケイセブン、カチワリ、それぞれ11,12株。計27株。本葉1-2枚での定植。ポット苗は元気よく育っていて、特に長野在来ハッパードの子葉は巨大である。心配なのは、この定植畝は、去年のカボチャがツルガレで全滅したのと同じ場所であること。変わったのは、一年の年月と、モミガラを植え畝に入れたことだけ。

上記作業終了後、ぶどう園横の緑肥景観作物の畝に施肥。雨の前に終えたかった作業だが、結局は雨の中での作業となった。雨の中で頑張ってやるほどの仕事ではないものの・・窒素切れの緑肥作物ほど悲しいものはない、ということでこの施肥作業は必須である。今までなかなか時間が取れなかったので、雨の中の作業となった。途中、数本のオニアザミを見つけたのだが、肥料桶を担いでいる状況では退治することができなかった。場所を覚えておいて、次回、と思っているうちに、雨がひどくなり昏くなり、そして場所も朧気になってしまって、先送りになってしまった。・・しかし、朗らかに咲かせてタネを飛ばせてはならない。いつかはじっくり退治する時間を設けなくては。

終わると19:50。いつもこのぐらいになってしまう。

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2017年7月4日 火曜日 雨

畑仕事はお休み。ディケンズ本・荒涼館を読み進める。

筋トレ、スクワット130x3×1;112.5x8x3。今月は小刻みに重量を増やしてみようかなと思っている。2.5kgぐらいだと誤差範囲のはずなのに、110の時よりも重く感じるのは、中5日の間隔の所為か、それとも畑仕事の疲れが蓄積している所為か、不明。右肩・肩峰の炎症痛みがひどくて、ここのところ全く上半身の運動ができていない。

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2017年7月5日 水曜日 晴れ・暑い

自走式草刈り機、到着。早速、ヒエに被われたわれらの芝草畑で使ってみる。刈り払い機の大変さに比べて、何と軽作業なことか! 感動してしまう。これから、犬の散歩のような感じで、毎日のように押し連れ歩く(引かれ連れ歩かれる?)相棒になるかもしれない。

午後は延々とブドウの誘引整枝。バッカス、S11、10、9、バッカスは今週だけですでに一巡できた。シャルドネ、S7、S8の途中までで昏くなる。シャルドネ、S8から始めたはずなのに、気がついたらS7で作業していた。バラを愛でているうちに一列飛ばして行きすぎてしまったようだ。

レディオヴシャーロット、4輪、切り花に。ピエールドロンサールも蕾が開き始めた。トランクィリティは満開である。

エンドウの収穫、エンドウは今日から東側の半分、3メートル余りだけを収穫することにした。家庭菜園として楽しむだけなら、7.2メートル畝はやや大きすぎたかもしれない。今年は、実取りエンドウが発芽率きわめて悪く、5株程度しか植えられなかったため、絹莢が多く植わることになってしまった。来年は、絹莢3.6メートル(株間50cmとして8株)実取りエンドウ7.2メートル(16株)といった感じで生産調整するとよさそうだ。

イチゴの収穫。ヨーグルトといっしょに生食する分だけ、少量の収穫。昏くなってよく見えない。こころあてに・・採っている。

先日の日曜日に蚊に刺された痕、遅延型アレルギーがひどい。それに懲りて、今日は蚊取り線香を携帯して作業を行った。それでも黄昏時にはブンブンと煩く襲来したが、刺されるまでには至らなかったのは、この煙のおかげだろう。しかし、気づいてみると服も(恐らく髪も)蚊取り線香の煙たい匂いが強烈に付着した状況。・・作業後、すぐにお風呂に入って身体を洗わない限り、椅子に座ることさえままならない。果たして、衣類に付着した匂いは、1回の洗濯で洗い流せるのだろうか。もし、匂いが残るようなら・・悩ましいことである。

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2017年7月6日 木曜日 晴れ

朝、因島観光協会からご供与いただいた除虫菊(白花・品種は「しらゆき」)の種まき。ペーパーポット、128ウェル2枚に、2粒(〜数粒)/ポットで蒔いてみる。素焼きの平鉢一鉢にも数百粒蒔いてみる。こちらは芽生えたら早めにピンセットなどで128ウェルなどに移植しなければならない。やったことがないので、練習のつもり。本来はパンジーやキンギョソウなど極小のタネの時に行う方法であろうが。

因島では9月から10月上旬に蒔かれているようだが、ここ北海道では今から育苗して、できれば8月の中から下旬には定植にもっていきたいところだ。

午前中の畑作業は、ひたすらブドウの誘引整枝。N11の5Cのライン。N8,7bのシャルドネ。これが終わるのに、午後3時まで延々とかかってしまった。来年の結果母枝の形を決める大切な誘引とはいえ、いささか時間がかかりすぎである。夏の陽射しが強く、猛烈に暑い。それでも誘引整枝は比較的楽な作業なので、こんな昼間に遂行できるのである。鍬などを振るっていたら30分も持たないような猛暑である。

N4-8-3のソーヴィニヨン・ブラン、枯れ死。去年は順調に伸びた株であるが、凍死したのか、春になっても芽をださなかった。補植・要。

N8-11-3、N7-6-4、N7-7-1、N7-7-3の4本で、葉っぱが何枚も葉柄で切断され(葉っぱは見つからないので、喰われている?)ているのを発見。コスズメの仕業と思い、捜してみるが、姿を見つけることはできなかった。ただ、N7-7-3の株の茎には3mmほどのちいさな黒い虫が歩いており、虫眼鏡で覗いてみると、特徴的なクチバシから、ゾウムシであった。今回の葉っぱの消失との関連は不明。普通にはコスズメを考えるべきであろう。しかし、現場で一匹見つかったとすると、有名な「ぶどうの害虫クロヒメゾウムシ」を犯人として疑うべきである。・・調べてみよう。

東園の一番西側にカボチャを一列植えているが、その北端の2株の葉っぱがシナッとなっているのに気づいた。思い切って掘ってみる。根が貧弱で、去年のカボチャ立枯病に違いないだろう。ネットで調べられる範囲では、定植以後に治療的(あるいは症状が出る前に予防的)に施せる処置は無いようだ。3個所に分けて植えたので、どれかの場所では感染を免れるかもしれない・・と期待して始めた今年のカボチャ栽培であるから、その気持ちのまま、見守ることとしたい。(次々と苗が死んでいくのを見るのは悲しいことであるが・・)

カボチャ立枯病の発生と見分け方(PDF : 1056KB) – 農林水産省http://www.maff.go.jp/pps/j/guidance/pestinfo/attach/pdf/index021_034-79.pdf

病害虫・生理障害情報 野菜栽培での病気 害虫 生理障害情報 – タキイ種苗
http://www.takii.co.jp/tsk/bugs/ank/disease/

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午後は、誘引整枝の続き。N6、N5は途中まで。午後7時55分、昏くなって終了。

補註 2017年7月7日追記 クロヒメゾウムシの防除について 
ブドウ防除暦 https://www.ic-net.or.jp/home/jasagae/eino/pdf/h29_207.pdf を参考にすると・・・
有機リン系殺虫剤のサイアノックス水和剤 https://www.i-nouryoku.com/prod/PDF/0180サイアノックス水.pdf
ブドウスカシバ
フタテンヒメヨコバイ
ハマキムシ類 に対してx1000で。

補註 2017年7月7日追記 クロヒメゾウムシ被害に関しては、今のところ数株が被害を受けただけで、これから甚大化に向かうという徴候も(今のところ)見られない。そこで、今回は農薬などを使うことなく、経過を観察することとする。次回、クロヒメゾウムシを見つけたときは、捕殺することとしたい。小さいのでルーペでゾウムシであることを確認する作業が必要である。そのうち慣れれば肉眼でも判別できるようになるだろう。

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