<ひとり死>時代のお葬式とお墓

小谷みどり <ひとり死>時代のお葬式とお墓 岩波新書 1672 2017年

自主的な「縁づくり」活動を通じて醸成される関係性:
 つながりや関係性は自然には生まれないし、デメリットも教授するおたがいさまネットワークだ。・・・(中略)・・・ 死ぬ瞬間や死後の無縁が問題なのではなく、生きているあいだの無縁を防止しなければ、みんなが安心して死んでいける社会は実現しない。(小谷、同書、p202)

人と人とのつながりのなかで:
・・しかし昨今の現象は、死者とのつながりがないからこそのお葬式やお墓の無形化であって、これは、社会における人と人とのつながりが希薄化していることのあらわれでもある。そう考えると、お葬式やお墓の無形化は、信頼しあい、おたがいさまの共助の意識を持てる人間関係が築けない限り、ますます進んでいくだろう。(小谷、同書、p206)

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精神的にも社会的にも孤立していれば、突然亡くなった場合に遺体の発見が遅れる、弔う人がいない、遺体の引き取り手がいないという状況に陥っても不思議ではない。お金がない、頼れる家族がいない、社会とつながりがないという「三重苦」を抱える人たちの増加で、これからますます、「悲しむ人がいない死」が増えていく。(小谷、同書、p167)

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新しい関係性をどう築くか:
 もはや血縁・親族ネットワークだけでは、老い・病・死を永続的に支え続けることは不可能なところまで、社会は変容している。・・・(中略)・・・地域の人たちとのお互いさまネットワークを作るため、さまざまな取り組みをはじめる地域も出てきている。(小谷、同書、p171)

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