菜園日誌

カボチャ:窒素を控えることではウドンコ病予防ができなかった

2015年8月6日 木曜日 くもり時々雨

雨のあとの晴れ間に農作業。

Yさんから借りているカボチャ畑。ロロンカボチャ5株で今のところ6個が成っているだけだから今年はずいぶん寡作である。ウドンコ病がでないようにという目標を目指して窒素を控え、さらに不耕起である。さらに贅沢にムギ踏み倒しマルチである。しかし、葉っぱが小さく緑が薄く、一個の実が成ったらその先のツルからは雄花ばっかり咲いていて雌花が見られない。いまのところこれら5株のロロンにはウドンコ病は見られない。

一方、そのすぐ横のKさんの圃場のロロンは今週あたりからちらほらウドンコ病が出始めている。

また、対照群のT町の私の家庭菜園ではすでにウドンコ病が拡がり始めている。これはコンポスト跡の自然発芽群であるから土壌的には窒素が過多であろう。葉っぱも大きくて隆盛、緑が濃い。ただし、品種はもちろんロロンではなく、去年豊作であったKセブンかカチワリかエビスか雪化粧、それらのあいのこであろうから同定不能である。

以上より、窒素を控えることで多少はウドンコ病予防の効果があるかもしれないという途中経過。来週になったらがっかりしているかもしれない。ウドンコ病発症までにせめて2週間以上の差が見られなければ有意な差とは考えられないだろう。

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2015年8月12日 水曜日

T町のケイセブンにもYさんの畑のロロンやケイセブンにも盛大にウドンコ病が発生。窒素豊富なT町ケイセブンは仕方がないとしてもYさんの畑のロロンたちにまで一気にウドンコ病が発生したのは残念である。窒素を減らしたおかげで実の収穫数を犠牲にしてまでして取り組んでいたウドンコ病予防の夢は、かなわなかった。

来年にもこの課題を持ち越すか、来年は無農薬で美味しいカボチャが採れさえすれば多少のウドンコ病とは平和共存するか、この冬にゆっくり考えることにしよう。

土作りをさらにしっかり進めなければ、そして全体に多様性を高め、菌たちのバランスを高止まりで高度に整えなければ、ウドンコ病の発生しないカボチャ作りはかなわぬ夢に終わってしまうのではないかという予感がする。

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2015年12月15日 HH注:

東山広幸 有機野菜ビックリ教室 米ヌカ・育苗・マルチを使いこなす 農文協 2015年

同書、p48「米ヌカはウネ間に大量に」によると、
コヤシは元肥にはモミガラ堆肥と少量の魚粉。定植直後に、ウネ間に米ぬかを大量に振って(1アールに50から100キログラム)、ロータリーをかけておく。これで追肥は終了。カボチャはコヤシが切れると一気にウドンコが広がるので、肥切れだけは注意が必要だ。

とのこと。私の今年の経験では、窒素をひかえることでアブラムシは来なかったけれども、ウドンコ病はまったく予防できなかった。1アールに50から100キログラムの米ヌカ、カボチャ一株当たり5平米とすると、一株当たり2.5から5キログラムほどの肥料(米ヌカ)を奨められていることになる。井原さんのビックリ教室にも書かれていたが、肥切れは葉っぱの色や大きさで検知できる。「カボチャはコヤシが切れると一気にウドンコが広がるので、肥切れだけは注意が必要だ」ーーー来年度(平成28年度)のカボチャはこの東山さんのアドバイスを作業仮説としてトライーーー上手に育ててみたいと思う。

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