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墓じまい・墓じたくの作法

2018年2月3日 土曜日 曇り

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一条真也 墓じまい・墓じたくの作法 青春出版社 2015年

「迷惑」は建前、「面倒」が本音?
 ・・「迷惑」といえば他人のことを気遣っているようで聞こえが良いですが、実際は「面倒」というのが本音ではないでしょうか。(一条、同書、p35)

仏教よりも儒教と関係が深いお墓信仰
・・「死および死後の説明」を形にしたものこそ葬儀であり、特に儒教は葬礼を何よりも重視しました。(補註#)(一条、同書、p57)

補註# この個所では、加地伸行さんの著書をサイトすべきだと思う。残念ながら、本書ではここの本文中にも巻末の参考文献にも加地さんの本が引用されていない。
 これに関しては、たとえばDNAの構造に関してワトソン・クリック(さらにロザリン・フランクリンも・・)を引用することが(最も初等の教科書以外では)ほとんどの論文で省略されるように、あるいはクィーンの We will rock you! の作曲者がだれか知らない若者が今では当たり前になっているように、加地さんの本も常識・当たり前として定着していると考えればよいのだろうか。
 あるいは、やはり加地さんの本を一条さんがお読みになっていらっしゃらないと拝察申し上げた方が良いのかもしれない。本書をこの個所からさらに数ページ読み進めてゆくと、加地さんがいくつもの著作で丁寧に説明されている事柄(家の宗教としての儒教)が余り反映されていないように見受けられるからである。
 ・・と書きながら読み進めていたら、p70-72で加地さんの「土葬」と儒教に関するコメントと2冊の著作が少なからず詳しく紹介されていた。

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