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できる限り多くのAha!体験をする

2016年7月11日 月曜日 曇りのち午後は晴れ(しかも快晴)

一石賢 道具としての物理数学 日本実業出版社 2002年

大学での授業は、自らが進んで学ぶことが鉄則である。・・・
1.全体を俯瞰して学習しようとする定理なり命題の目的を知っておくこと
2.できる限り多くのAha!体験をすること
であろう。まず「1」の条件を充たすことを条件にして、より重要なのは、「2」のAha!体験であろう。この体験によって、脳は「快楽」を覚え、さらに知識を深めたいという動機を生むからだ。簡単に言ってしまえば、わかれば楽しいし、楽しければ、また学ぼうとする(一石、同書、p9)

「学生」とは、自発的に学ぶことができる学習者という意味です。
児童 ーー 訓導(手取り足取り懇切丁寧に導いて教える)
生徒 ーー 教諭(教え諭す)
学生 ーー 教授(教え授ける)(一石、同書、p9の脚注)

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補注 この一石さんの本は最寄りの大学図書館でお借りしてきたもの。この本に関連して・・・amazonの書評はそれほど芳しくない。いくつか抜粋してみると・・・ <以下引用>
(1)
もちろん、物理数学を理解することは確かに努力を要しますが、少なくともこの本(あるいはそこいらの教科書)を読んで、その結果余計な苦労をする必要はないと思います。
世の中には、もっと理解の助けになる本がたくさんあります。いくつか挙げますので、ご参考までに。
・ 長沼『物理数学の直観的方法 第2版』(通商産業研究社、2000)…わかりやすい。学生の立場に立って、疑問点とその解消法を明確にしてくれる。一家に一冊。
・ 岸野『今日から使える物理数学』(講談社、2004)…半会話調。説明に物理的必然性があり、なかなかためになる。
・ 潮『図解入門 よくわかる物理数学の基本と仕組み』(秀和システム、2004)…図とともにうまくまとまっている。ちょっとした調べものに最適。
・ 後藤ほか編『詳解 物理応用数学演習』(共立出版、1979)…素人にはオススメできない。解法のあんちょことして。
(2)
語りかけ調の文章にしては、数式はそのへんの参考書と変わらないからどうも中途半端という気がしていましたが、他の本を読んだ上であらためて読んでみるとわりと理解しやすいというか、参考になる本だと思います。
語りかけ調の文章自体はどうでもいいというか、いらない気がします。
(3)
これだけではわからずに、その後にいろいろ参考書を読んだのちに悟ったことは、「初歩的/入門的な内容でさえ物理数学を1冊の本で済ますのはかなり困難だ」ということです。いくらやさしく書いてもページ数に限りがあると、それぞれの手法のおもしろさを伝えるのは難しいですね。
ということで、個人的にはベクトル解析なりフーリエ変換なり、個別の本を買った方がいいと思います。<以上、引用終わり>

補注 ・・・ということで、amazonの書評も参考にしながら・・・ベクトル解析なりフーリエ変換なり、個別の本を買って勉強を進めている。私もいろいろと勉強中なのである。

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