読書ノート

江戸時代の貨幣とその価値について

2019年2月15日 金曜日 曇り

湯川博士 落語うんちく事典 河出文庫 2008年


一両 四千文

一分(いちぶ) 四分の一両 = 千文

一朱(いっしゅ) 一六分の一両 = 四分の一分 = 二百五十文

天保銭は一枚が百文(同書、p82)。

棒手振(ぼてふり)の一月の稼ぎが一両余(同書、p126)

十五貫余=約四両(同書、p126)

湯銭 六文程度(同書、p128)

通貨単位の貫は1000、100に相当する。(ウィキペディアより。)https://ja.wikipedia.org/wiki/

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補註: 一貫は銭貨1000枚の重さ=3.75kg 15貫余は1500枚余。四両は16,000文〜十五貫余、という計算となる。

補註:私なりに、現在の価格に直してみると・・十六文のソバ: 仮に現在はソバ一杯が480円とすると一文は30円。よって、一朱は7,500円。一朱が職人の一日の稼ぎぐらいか。一分は3万円。だから、一分ならば1週間の稼ぎ。一両は、12万円、職人や棒手振(ぼてふり)の一ヶ月の稼ぎ。高麗人蔘を病気の母に飲ませる為に手代の貞吉がお店のお金に手を付けてしまった・・その三両は36万円。落語「文違い」で出てくる二十両の借金は、240万円、となる。千両箱については、1億2千万円。大商人は千両箱を何個も持っているかもしれないが、庶民は一生拝むことのないものだったろう。


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