菜園日誌 160621-160622 ニラとトウガラシのコンパニオン植え

2016年6月21日 火曜日 夏至 曇り、午後一時雨、夕方から晴れ

ウェブ情報によると、2016年の夏至の瞬間は、日本時間で「6月21日午前7時34分」とのこと。

除虫菊、日本小菊、九条葱それぞれの苗を128ウェルのポットから9cmプラポットに鉢上げ。これでこの春からはじめた128穴のポット育苗はすべて9cmポット以上の段階へと進んだことになる。

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反省: 私たちのように屋外で128穴ポット苗を育てる場合、この頃の雨続きですっかり水浸しになって苗をダメにしてしまった。特にトウガラシのような排水不良に弱いものが手ひどくやられた。対策としては、ペーパーポットの底に不織布ないし細かい目の網のようなものを敷いて土の流失を防ぎながら、トレイは水抜きのできるもの(すなわちザル形式になっているトレイ)を使うべきだったろう。私たちの今回用いたトレイはペコペコで水を与えても不均等になりやすく、雨が降れば排水が難しく水額死になってしまった。これでは、排水不良で苗を弱らせてしまうのは当然である。来年はもう少し上手に大きな苗に育てられるよう、やり方を改良したい。

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夕方、エダマメのポット苗、マリーゴールドのポット苗、イボ竹支柱などを畑に運んだ。今日は、四月九日に植えた絹莢エンドウの列に、花豆インゲンのタネを植えた。先週の日曜日(6月19日)には、実取りエンドウの根元にインゲンのタネを蒔いていったのだが、(雨で時間切れだったため)こちら、絹莢エンドウの列に蒔くのは今日になってしまった。去年に続いての、エンドウとインゲンの二毛作であるが、いつ頃にインゲンを蒔くべきか、判断が難しいところである。肥料としてはモミガラ堆肥ができあがったので、追肥として用いる予定である。

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夜、家人をM駅まで迎えに行った帰り、正面に満月。山の端からでたばかりで、とても大きく見えるお月様。

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信州から注文していたアンズが届いた。家人は加工に挑戦。今回はオシャレな瓶も取りそろえている。アンズジャムは酸っぱさとアンズの味わいが相まって絶品になる。

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2016年6月22日 水曜日 晴れ

朝、T町の家庭菜園でニラの収穫。 これは昼ご飯の焼きそばなどに使う予定である。

もう一つ目的がある。このニラの古株(一昨年の春に私がタネを蒔いて育てていたものだから立派な古株である)を掘り上げて、コンパニオンプランツのニラといっしょにして、今日はトウガラシ苗を植える予定である。(井原さん「図解 家庭菜園ビックリ教室 農文協 2000年、p48-50 参照)

青枯れ病 対策はコンパニオンプランツ。トウガラシの苗の根に接してニラかネギの古株をいっしょに植える。または10cmぐらいの隣接でもよい。ニラは球根を二〜三個、ネギはネギボウズを刈り取った古株二〜三本を根つきのまま植える。ネギやニラの根から分泌する物質が役目を果たすとされている。(井原、同書、p50)

今回は、トウガラシの苗、鷹の爪を10株、激辛ナンバン(普通のナンバンより激しく辛いとラベルに書かれている・・が品種名は不詳、ホームセンターで購入)4株を、黒マルチ、2条植え、株間80cm〜1mの予定。目標は、来年のストチュウ用にたっぷりと激辛を収穫することである。「ストチュウ液にニンニク汁、激辛トウガラシ汁をまぜて噴霧器で害虫退治に使うのである。春と秋のダイコンやハクサイなどの防虫にも卓効。(井原、同書、p50)」とのことで、私も今年から実践しつつある。愛媛AI、ヨモギエキス、そして(私が昨年収穫した)札幌大長トウガラシエキスの混合液である。効果に関しては、今のところ「効いていそう」だ。

一方、自家用のピーマン(アキノ)は、激辛組との混植は避けて、T町の家庭菜園に4株植えてあるが、このところの雨続きで、パッとしない成長ぶりである。7月になって気温が上がればぐんぐん伸びてくるのであろう。去年も夏の初めは小さく、それから漸く大きくなって、秋になっても最後まで実ってくれていた。

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畑仕事、午前中から午後2時半までで、以下のような仕事をこなした。昨日までの雨続きに対して、今日は急に気温が上がったのか、湿度も高く、動くのが億劫になるような天候であった。
1.トウガラシとニラの定植、14株。苗が干上がりそうになっていたので如雨露で水やり。
2.生き残って何とか育ってきたエダマメの定植。(味勝り、奥原早生、鶴の子、それぞれ15株弱)
3.フレンチマリーゴールド、約35株、定植。
4.アフリカンマリーゴールド、約60株、定植。
5.実取りエンドウのサヤ、早取り収穫。少々。
6.ニラ、10株程度、株分けして定植。
7.サボン草、一株、畑の取り付きの麓縁に移植。

昼食後、イチゴの収穫や、トマトの支柱立てと誘引など、畑仕事の第二部の予定である。

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補注 ニラとトウガラシのコンパニオン植えの手順
いろいろ試みたところ、
1)別々に植えようとすると、マルチに大きな穴を開けざるを得ない。また、効率も悪く、すっきりしない。
2)そこで、トウガラシの苗のポット根鉢を崩さずにニラの苗と一緒に左手でしっかり握り、右手で移植ごてを操作してマルチの穴の直下に植え穴を開き、左手の苗をポトリと落とし込んで土を寄せる、という操作だと、一度に植えられて、簡単で気持ちよく進められる。
恐らくは誰がやっても何回かの試行錯誤の後に当たり前に到達する手順だとは思うが、私にとっては今回が初めての手技だったので、取りあえずご報告しておきたい。

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コウリン(紅輪)タンポポ

2016年6月22日 水曜日 (昨日の夕方から)久しぶりの晴れ(ただし予報では夕方小雨とのこと)

廣田伸七編著 ミニ雑草図鑑 雑草の見分けかた 北海道農業改良普及協会発行 1996年

畑に通う市道沿いの陽当たりの良い脇道や私の畑のお向かいのAさんの果樹園の脇ではオレンジ色のキク科の花が今花盛りだ。図鑑で調べてみると、コリンタンポポという名前のようだ。「花は美しくエフデギクの別名がある」とのこと(廣田、同書、p114)私の畑の脇にもこのコウリンタンポポが一株だけ咲いているのを見つけた。これからもう少し花が咲けば、もう二株三株は見つけられるかもしれない。

先週末からエンドウとイチゴが収穫できるようになった。以来、毎日畑を見てまわると少しずつ収穫適期のものが見つかる。エンドウは夕食のお味噌汁の具にしたりする。その後のデザートとして、イチゴにはヨーグルトをかけて食べている。昨秋定植後にシカにイチゴの葉っぱを全部食べられて芯芽だけにされてしまった大きな被害のために、残念ながら今年は小さなものから中の小ぐらいのサイズのものしかなく、また予想通り、とても酸っぱい。

ところでイチゴにハチミツをあえてヨーグルトをかけて混ぜ合わせテーブル上で(つまり室温で)一晩寝かせておくと、酸っぱさが程よく円やかになって甘く上品なおいしさに変身していた。ハチミツが乳酸菌で発酵処理されたおかげか、それともイチゴも何か働いているのか・・・今のところ前者らしいと推測しているが詳細不明である。

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補注 コウリンタンポポは、漢字では紅輪蒲公英。北海道ではブルーリストでA2「本道の生態系等へ大きな影響を及ぼしており、防除対策の必要性について検討する外来種」に指定している、とのこと。

ウィキペディアによると・・・
コウリンタンポポ(紅輪蒲公英、Hieracium aurantiacum )は、キク科・タンポポ亜科・ヤナギタンポポ属の多年草。ヨーロッパ原産で、日本では帰化植物として定着している。別名「エフデギク」。
分布[編集]
ヨーロッパ中部~北部を原産地とする[2]。日本を含めた北半球に広く帰化している[2]。
近縁種にキバナコウリンタンポポがおり、同じくヨーロッパ原産で日本や北アメリカに帰化している[2]。
特徴[編集]
草丈10-50cm[3]。タンポポ類に形がよく似た鮮やかなオレンジ色の花を7-8月頃に咲かせる[3]。
市街地でもみられる雑草で、道端に生えている。繁殖力が強いため、在来種植物への影響が懸念されている[3]。日本では外来種であるものの、外来生物法による規制は特に存在しない。ただし、北海道ではブルーリストでA2「本道の生態系等へ大きな影響を及ぼしており、防除対策の必要性について検討する外来種」に指定している[3]。
以上、ウィキペディアより引用終わり

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菜園日誌 160607

2016年6月7日 火曜日 曇り(薄曇り、陽差しあり暑いぐらい)

午前中、128ウェルの苗(本葉が出始めているものもあるが、多くは子葉・双葉)を鉢上げ、9cmポットへ。アフリカンマリーゴールド、約60ポット。フレンチマリーゴールド、約35ポット。コスモス・サニー混合、約70ポット。これらが大きい苗となるのがあと2-3週間後として、これらを定植する畑の用意(鶏糞などの施肥と耕耘、必要ならマルチかけ)を行う必要がある。

コスモスでもサニーは草丈30cmと書かれているので、株間30cmで十分だろう。フレンチマリーゴールドも株間30cmでよい。アフリカンマリーゴールドの方は、株間は50ないし60cmはあった方が良く、さて、どんなふうに並べると整列してくれるか?

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なつのこま栽培日誌(2016年篇)

2016年4月26日 火曜日

夜、自宅のストーブをつけてその前に正座してタネ蒔き。

128ウェルポットに
1.なつのこま、48ポット。
2.ポンデローザ、16ポット。
3.妙紅、16ポット。
上記3種は、昨年(2015年10月に自家採種したタネ)
4.ブラジルミニ、8ポット(今年、自然農法研究所より購入したタネ、入っているもの少なく、たったの9個とのこと、一粒はどこかに跳んで行ってしまった。
5.ステラミニトマト、16ポット。これは一昨年購入のタネの残り。
6.パセリ、16ポット。これも一昨年購入のタネの残り。
7.センニチコウ(タキイより今年購入)、16ポット。

電農マットの上に載せて22度程度に置く。外気は依然として酷く寒い。ここT町の自宅は、ストーブを燃やし続けないと寒い。

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2016年5月15日 日曜日 晴れ 暖かい

朝から、トマトの苗、鉢上げ。128ウェルポットから10.5cmポットへ。

なつのこまは40ポット。
ポンデローザは10ポット。
妙紅は12ポット。・・など、発芽率はそれほど良くない。

双葉展開の状態。発芽率がほぼ100%であれば最初から10.5cmポットに蒔いても良いような気もするが、今回のように60-70%の発芽率であれば、128ウェルを使うことによってずいぶんの労力の節約になっているのであろう。すいすいとあっという間に鉢上げができてしまうのは能率的である。

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2016年6月6日 月曜日 晴れときどき曇り 暖かいが暑くない

夕方、トマトのポット苗を畑に定植。元肥としては、鶏糞150kg/2a(畝の長さ10メートルに1袋15kgを施肥)、カキガラ石灰20kg(1袋)/2a、135cm黒マルチかけ。元肥の鶏糞の量は、カボチャの栽培並み、井原さんが本来推奨している量はこの倍、すなわち、畝の長さ5メートルに1袋15kgを施肥となっている。今回はホームセンターに鶏糞を買いに行って軽トラに積んで持ち帰るという方法をとったので、体力的にこの量がやっとであった。

なつのこま、40本。ポンデローザ、10本。妙紅、10本。ステラミニトマト、16本。ブラジルミニ、8本。

黒マルチ、2条植え、条間は80cm。(昨年の反省から条間はもっと広くとりたかったものの、135cm幅のマルチでは、ベッド幅がせいぜい90-100cm程度であり、条間80cmはやむを得ないかと思われる。) 株間は、なつのこま、1m、その他は80cm。

100メートルのメジャーを真ん中に置いて植えていった。植え方はブドウの余市植えのトマト改訂版といった感じで、とても素早くできた。去年までは井原さんに習っての寝かせ植えをしていたので、今回は従前に比べずいぶんと簡略にしてしまったことになる。

今後の方針:
1)なつのこまは、1.2から1.5mの支柱(2,3本)を挿して、茎が倒れないようにはする。自分で芯止まりするので、世話としては適当に支柱で支えてやるだけ。去年は支柱をしなかったので、たくさん実ったところで茎が倒れてしまい、地面に接した実は腐ってダメになってしまった。その反省に基づき、今年は支柱で支えてなるたけ倒れないようにしたい。また、マルチの敷けていない地面に倒れてくるような場合は、適当な処置を講じることにしたい。たとえば、マルチベッドの外側の通路部分に防草シートを張って地面と直接接しないようにするなど。これの効果に関しては未知の分野なので、やってみないと何とも言えない。
2)ポンデ、妙紅(大玉トマト)、ステラ、ブラジル(ミニトマト)に関しては、2.4メートルの支柱を一本立てて、一本立ちに仕立てる。
3)ポンデ、妙紅、モモタロウ(自宅の畑に6本植えている)などの大玉トマトに関しては、尻ぐされ症への対策が課題。元肥としてはカキガラ石灰20kg/2aで施してある。が、カルクロン(塩化カルシウム)などの投与が必要かもしれない。カルクロンの「使用上の注意事項」には、
「トマトの尻ぐされには開花時が最も有効ですから、第1・第2・第3花房の各第1花の開花時をねらって3回散布して下さい(日本曹達株式会社)」
と書かれている。去年の畑とは違う畑であるが、毎年のように尻ぐされでダメにしているので、今年はこの指示通りに投与した方が良いかもしれない。
4)去年は小さな苗をネキリムシ(カブラヤガの幼虫)にずいぶんとやられた。今年は去年一昨年とは違う新しい畑であるが、注意していて、ネキリムシの被害が見られるようなら早めに対処したい。(去年の経験からして、ネキリムシの被害が始まると、対処しない限り、被害が続くようだ。)

参考までに、去年の記録を以下に再掲する:

<以下再掲>

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なつのこま栽培日誌

なつのこま栽培覚え書き(2015年度)

2015年5月7日 木曜日 縦8横16のセルトレイに種まき。とりあえず玄関先に置く。

2015年5月9日 土曜日 午後はお休みをもらい、電農マットを自宅二階東側の一室に設置。なつのこまのトレイを置く。設定温度25度。

2015年5月11日 月曜日
午前11時、クルマで岩見沢桜木のJA資材のお店へ。過リン酸石灰20kg一袋を購入。過リン酸石灰は店先には置いておらず、レジで支払いをした後に、離れの巨大な緑屋根の倉庫まで行ってレシートを見せて渡してもらうという流れであった。重いので、クルマを近くに乗り付ける必要がある。

午後6時過ぎ、自然薯の東隣の二畝、それぞれの真ん中のところに溝を掘る。(今日は溝穴を掘っただけでくらくなってしまった。研修を終えて陽が落ちる頃から漸く始める半端な時間しか使えないのだからやむをえない。植えるべき料理用トマトはまだ芽も出ていないのだから、焦る必要はない。)

これに牛糞堆肥と過リン酸石灰を載せて埋め返し、2条植えの待ち肥(元肥)一発の井原流の予定である。

2015年5月12日 火曜日朝 発芽! 去年は5月18日に同じようにセルトレイに蒔いて、6月初め頃まで2週間以上も発芽しなかったのに。今回はたった4日半で発芽している。電農マットで温め始めてからはほんの3日弱である。トマトの発芽には温度が決めてであることを再度思い知った。

今後の方針:
5月16-17日に小さめのポットに移植(鉢上げ)。5月18日から21日まで再度帰省のためこの日程でやむを得ない。その後、トンネル内で育苗し、ひょろ苗に育った時点で定植。芯止まりの性質があるため地這い栽培。脇芽は取らない。株間は80cmと広めに。よって5.5メートルの家庭菜園では、1条あたり7本。180cm畝幅に、2条植え、条間は80cmの予定。マルチは135cm幅、ダークグリーンマルチ。トンネル内で保温、トンネルの天井でつらそうになったらトンネルをはずしてやる。6月中旬頃か。調理用トマトの場合、必要なら120cmの支柱を一本立てるぐらいで、収穫までほとんど世話はいらないはず。無農薬で十分にいけるはずだ。

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2015年5月17日 日曜日 午前中は曇りときどき雨、風強く荒れた天気。午後は雨も止み夕方は快晴、空気が澄んで浦臼の山や奈井江の発電所までよく見渡せた。夜は星が明るく、寒い(クルマの温度計で7度)

12cmポットに鉢上げ、20ポット。双葉はしっかり展開しているが、移植のために抜いてみると根の方はほとんど伸びていない。時期はやや尚早。エンドウ豆などの発芽の時とは根の発達ぶりは大違いである。128のセルトレイに種を蒔いているが、残りはそのまま来週金曜日5月22日以降に世話することとした。これらはトマトのトンネルの覆いの中に置く。

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2015年5月25日 月曜日 晴れ 風強し

トマトの畝作り、計15メートル、3畝。中央に溝を掘り、発酵牛糞堆肥(40リットル袋を3袋、計120リットル)、米ぬか(計10kg)、過リン酸石灰(計1500グラム、畝の長さ1メートル当たり100グラム、実際には手の一握りを50グラムとして計算)、過石を包むようにして、米ぬか、発酵牛糞堆肥を乗せ、両脇から土をかけて、ほぼできあがり。計画としては、調理用トマトなつのこま、7x4=28株、ポンデローザ、8株。妙紅、8株。計6条(3畝)の予定。

ただし、トマトの苗作りは遅れており、現在まだ双葉。ポット苗は、夜には玄関の前室に取り込んで、加温しているつもり。

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2015年5月26日 火曜日 曇り、夕方から雨がぱらつく程度。道がほとんど乾いたまま。

コンポストを崩した跡地から、カボチャの発芽が続々と現れてきた。それらに交じって、トマトの自生苗も生えてきた。本葉が2枚しっかりと展葉していて、特徴的な葉っぱの形状からトマトとわかるのである。去年のトマトだから、ポンデローザか妙紅あるいは「なつのこま」かと思う。あるいは、桃太郎・米寿・アイコなどの一代交配系のタネから育った二代目かもしれない。ひょっとしたら冬になってから家人がスーパーで買った別の栽培品種かもしれない。トマトであることは間違いないが、育ててみないと大玉かミニか調理用かわからない。

それにしてもこの野生のトマト苗は、私が電農マットで加温しトンネルの中や玄関の前室に入れて温めているつもりのとまと苗よりもずっと大きいのである。何百もの兄弟たちが発芽できないでいる時期に発芽してきた耐寒性の強い特殊な(あるいは幸運な)タネであった可能性もある。が、普通に考えると私の電農マットや前室加温があまり役立っていなかったという推論が成り立つのではないか。トマトの種蒔きに関しては、野外露地蒔きコントロールを取っておく必要があったかもしれない。

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2015年6月11日 木曜日

自分で播種したトマトのポット苗は10から15cmぐらいまで育ってきた。予定通りの「ひょろ苗」ではあるが、どうも成長が遅い。窒素肥料を与えてみようかと思ったりもするが、肥料不足というよりも気温が低いことが大きいと考えて自重する。玄関の前室に取り込んではいるものの、夜はかなり冷え込むだろうし、昼間だって陽射しがなければかなり寒い。北海道で露地栽培で育てるのだから、本当の旬にトマトをいっぱい食べられればそれでよし、と考えて焦らないで育てることにしよう。

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2015年6月29日 月曜日 くもり

定植したなつのこま、ポンデローザなどの苗が数本枯れている。根元でくてっとなっていて、よく見てみるとカビで病気になったというよりは、根元でかみ切られた感じ。ネキリムシという言葉が脳裏をよぎる。

昨年は同じ圃場で、ゴボウとニンジンの小さな芽がつぎつぎと切り倒された。一昨年にはジャガイモ畑だった圃場のようなので、ネキリムシは多いかもしれないと推量したのが去年のこと。今年、すなわち2年後でもネキリムシが多い、なんてことはありえるのだろうか?

さて、トマトもネキリムシにやられやすいのだろうか。ネットで調べてみると、「ナス、ピーマン、トマトなどナス科、ダイコン、ハクサイなどアブラナ科、ホウレンソウ、レタス等」が被害を受けるとあった。http://www.boujo.net/handbook/tomato/toma-438.html つまり、トマトもネキリムシ(カブラヤガの幼虫。タマナヤガもカブラヤガと似た発生習性を有するが、休眠性が無く、寒冷地では越冬できないとのこと)にやられる代表的なもののようだ。一昨年、昨年と別の圃場で私がトマトを育てたときには問題にも上がらなかったが、この圃場では大問題に浮上。密度が低くても次々と切り倒すので、被害は大きい。私のトマトの菜園でも、次の一本がかみ切られたら、いよいよ対策を行わなければならない。

薬剤(農薬)としては、ガードベイトA・野菜広場N、カルホス、ダイアジノン、プレバソン等、とのこと。

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2015年7月3日 金曜日 くもりのち晴れ

圃場に行ってみると、こんどは妙紅、太くていかにも順調そうだった苗が根元から切れてくてっとなっている。かびその他の病気の兆候は認められない。ネキリムシ、被害が少しずつでも進んでいて留まる見込みがない。仕方ないので、薬剤を使うことにした。前の2年間トマトは無農薬でやってきていたので残念だ。(薬剤としては、ガードベイトAを使用)。

数えてみると、なつのこま・3本、妙紅・今日の1本、ポンデローザ・3本、計7本がネキリムシによって噛み切られたことになる。7本がやられるまで、というのは少し鷹揚に過ぎはしなかったか。

どうせ薬剤を使うなら、被害が7本にも及ぶ前に、あるいは最初から予防的に、使うべきだったかもしれない。これは判断がむずかしいところだ。借りているこの圃場は一昨年がジャガイモ畑だったようで、どうしてもネキリムシの被害に遭いやすいのであろう。昨年ひどい被害に遭ったゴボウとニンジンに対しては今年は最初から予防的に薬剤を用いた。ゴボウやニンジンと同様に、来年もしこの畑でトマトを作るなら、最初から予防的にネキリムシ対策をすべきだということになろう。または、これからは最初の2本ぐらいの被害を見つけた時点で早々に見切りをつけて薬剤使用に踏み切るということにしておけばよい。ネキリムシの被害の場合、ある朝いっぺんに多くがやられているのを発見するという例はなく、一度に1本か2本かずつ着々と進行するという特徴がある。

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2015年7月8日 水曜日 晴れ

トマトの畑: ポンデローザが一株、クテッとなっているのを発見。株元を噛み切られている。これでポンデは8株の定植のうち4株までがネキリムシにやられてしまった。

薬剤を根元に撒いて置いたにもかかわらずさらに犠牲株を増やしてしまったのである。ネキリムシは冥土の土産にと最後の力を振り絞ってポンデを噛み切り、ポンデを道連れにして旅立っていったと思いたい。まさかとは思うが、去年の薬の効能が切れかけている可能性もあるか。

幸いにして、ポンデの隣に並んでいるエダマメたちは噛み切られていない。ネキリムシにも好きな順序があるらしいのだ。

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大玉トマトの尻腐れ症について

2015年8月3日 月曜日

大玉トマトは毎度茎や葉っぱが暴れて作りにくいと感じる。残念ながら今年も桃太郎・ポンデローザ・妙紅ともども尻腐れ症をだしてしまった。放っておこうとも思ったが、ここ数日考えた末、考え直して塩化カルシウムの葉面散布を行うこととした。水7リットルに対して35グラム、手押しポンプで散布。

尻腐れに対しては、花の時期に予防的に塩化カルシウムを葉面散布すべきだったかもしれない。しかし、私は、むやみに予防投与するのは(たとえカルシウム剤であろうと)あんまり好きではないので、立ち止まって考えてしまうのである。元肥で米ぬか・過石もたっぷり入れてあるので、生理障害のカルシウム不足が起こってはいけないはず、ならば今後はどうするか?

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それに比べて、なつのこまは自分で芯止まりし、いっぱい花を咲かせて尻腐れもなく(今のところ)、手間いらずで楽である。反省点としては、株間も条間ももう少し大きくとってやればよかった。ともに80cmは必要そう。今回の60cmでは明らかに狭い。今すでに過密の状態である。

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アイコは先週ぐらいから収穫開始。皮が固いのが欠点と言えば欠点だが、この丈夫さは立派である。8月はアイコの重奏低音の上に食生活が乗っかりそうである。

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2015年8月12日 水曜日

なつのこまは、整枝もせず、自分でしっかり立っている。先週は花盛り、今は幼い緑の実がいっぱい。

今日は、2本が隣の列にもたれ掛かっているのを見つけた。応急処置として支柱をそれぞれ1本ずつあてがってやった。今まで支柱をしていなかったのだけれど、今になって支柱をするぐらいなら圃場に定植で植え付けたときに120cmぐらいの支柱を全部の苗に当ててやるのが良かったかと思う。来年はそうしよう。資材も購入して揃えなければならない。120cmの支柱は余り持っていないので、今年はなつのこまには当たらなかったのである。

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2015年8月25日 火曜日 晴れ

朝、大玉トマト妙紅6個、なつのこま2個、収穫。洗ってからガラスの大皿に盛って、L氏歓迎用にテーブルに飾っておく。

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2015年9月4日 金曜日 雨のち晴れのち雨

雨上がり、気持ちの良い快晴の晴れ間が訪れたので、軽トラに乗って、ポンデローザの圃場に。ポンデローザ、大きいのを3つ、今期初収穫。

一方、なつのこま約30株、風や雨で草姿が乱れている。諸処に完熟の実が見られ、そろそろしっかりと収穫しなければならない。収穫したら加工もしないといけない。ところが、別の圃場整備の仕事も予定していて、この時期はとても忙しいのである。しかも雨が降り続いてなかなか作業に入れない。それでも収穫してゆかないと。こんどの日曜日を収穫日に当てることとし、今日は畦際の見やすいところに実っていた14,5個をササッと収穫して終わりとした。なつのこまに尻ぐされなし、と思いたいところだが、尻ぐされに近い状況の実を何個も発見。大玉トマトの尻ぐされの多さに並んで、来年以降に問題解決を持ち越すことになった。

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2015年9月25日 なつのこま、全ての収穫と後片付け。

今回の反省点: 
1. なつのこまは、株間を今回のような60cmでは狭すぎる。最低でも80cm以上、できれば1メートルぐらいで行った方が良い。
2. なつのこまは、条間90cmでは狭すぎた。次回は150cmに1条植えでどうか?
3. なつのこまは、支柱なしでは風で倒れてしまう。次回は120cmないし150cmの支柱を一株当たり3本ぐらいは立てて,倒れないように工夫しよう。倒れて通気性の悪くなった実は腐りが入って使えなくなることが多い。
4. なつのこま、9月下旬が最終収穫では北海道では遅すぎる。収穫のピークを8月(せめて9月上旬まで)にもってこれるように、育苗にもう少しの加温促成が必要だろう。
5. 忙しい時期に収穫が重なり、加工に手が回らない。じょうずに冷蔵・冷凍保存して、ゆとりを持って加工に回れるよう、設備と態勢を整える必要あり。今回たった28株の栽培だったが、それでも大変に採れすぎて簡単には処理しきれないのである。

<以上、2015年のなつのこま栽培日誌より再掲終わり>

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ツマグロアオカスミカメの幼虫を見た

2016年6月5日 日曜日 晴れ

金曜日・土曜日とかなりの量の雨が降り続いた後の快晴の日曜日。

先日来、圃場でピョンピョンと飛び跳ねる黄緑色の小さな虫を見つける。研修で習っていた事項なので、この時期、恐らくはこれがカスミカメだろうと考えた。活発に動くので成虫だろうと思った。ウェブで見る図鑑ではツマグロアオカスミカメの名が出てくるが、写真では尾部が茶色である。ところが、私の圃場にいる緑色の虫は全部が緑色であるから、このツマグロアオカスミカメに当たらないように思われた。

それにしても3,4ミリほどの小さな虫で、肉眼では形状がはっきりわからない。この虫、何者だろうか。観察してみることにした。用意してきたチューブに2匹を捕獲して自宅に持ち帰り、焼酎で気絶させ、実体顕微鏡で覗いてみると・・まさにセミやヨコバイの仲間(バルタン星人の仲間!)、つまり、これこそツマグロアオカスミカメであった。羽が短くて、写真に出ている成虫になる前の幼形であることがわかった。肉眼ではただの緑一色に見えるが、顕微鏡で拡大して見れば、背中の尾部はほんのりと茶色のニュアンスがかかり、近い将来、図鑑に出ているような成虫の茶色の尾部になっていくだろうことが推測された。圃場で活発に動き回るのでてっきり成虫かと思ったのであったが、不完全変態であろう、幼虫でもすばやく活発に動き回ることがわかった。

腹の側から見る複眼の精妙な機械のような構成美、その輝きはツタンカーメン王のマスクの縞模様飾りを髣髴させた。単眼は見られない。

また、口吻は躯長に比して極めて長い繊細なものである。これでブドウなどのの若い芽から液を吸うのであろう。

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このツマグロアオカスミカメ、農作物・果樹などへの被害が激しいにもかかわらず、意外にも、どのように冬越しするかをはじめ、生態が余り詳しくは知られていないようである。私の畑にはどのような時期にどうしてやってきたのだろう。

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圃場の管理には、精確な現状把握が必要だ。実際には、小さな虫や動・植物・カビその他、圃場でじっくり観察することは難しい。が、これからは、採集用のチューブを用意しておいて、気がつけば採集し、こまめに顕微鏡で覗いて観察してみようと思う。

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2016年6月2日 木曜日 曇り ツマグロアオカスミカメについてウェブで調べてみると、・・・

ツマグロアオカスミカメ:ウスミドリメクラカメ(褄黒青霞亀、薄緑盲亀(カメムシは椿象とも書く) Apolygus spinolae
http://www.bayercropscience.co.jp/crop/kame_09.html より引用
成虫は5-6mmの黄緑色の楕円形で、チャの新芽やブドウをはじめリンゴなどの果樹を加害することで知られています。
周年、周辺のヨモギ、アレチノギクなどの雑草で生活しています。チャには春の萌芽期に飛来して産卵します。幼虫が新芽の幼葉を吸汁加害します。芽のうちに穴を開けられるので、芯が止まり、幼葉は展葉にともない吸汁痕は多数の赤褐色の斑点となり、さらに穴が開いて、穴だらけの葉になります。新芽が止まり、また葉が変形して製茶に適さなくなるので、被害芽は収穫できなくなります。いずれも加害時期から後になって被害が著明になるので、被害を見てからでは防除が間に合いません。次世代以降は、チャから雑草に移動し3世代ほどを繰り返します。

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ブドウの展葉期におけるツマグロアオカスミカメの加害と防除
http://www.naro.affrc.go.jp/org/tarc/seika/jyouhou/H16/kaju/h16kaju04.html より以下引用:
発生種
ツマグロアオカスミカメ 
加害時期
4月下旬頃、赤みがかった乳白色をした長さ1mm程度のバナナ状の卵が発芽間もない芽の綿毛(写真1)の中にみられる。
5月上旬頃の展葉直前に口針を持った体長1mm程度の若齢幼虫の吸汁加害がはじまる(写真1)。
幼虫は成虫になる6月上旬頃まで、新梢先端部の柔らかい葉や幼花穂を吸汁加害し続ける。
加害様相
葉では最初、暗褐色の小斑点を生じ、やがて大小の穴があく(写真2)。被害は基部葉から4~5位葉までに多い(図1)。
幼花穂では花蕾だけでなく、小花房まで消滅する場合がある(写真2)。
防除対策
フルバリネート水和剤(商品名:マブリック水和剤20)は、若齢幼虫の吸汁加害が始まる展葉直前(5月上旬)の1回散布で高い防除効果を示す(表1)。
本種加害の初期症状は黒とう病の初期症状に類似するが、症状がみられる新梢付近には幼虫が認められるので容易に識別できる。本種の越冬形態は未確認である。前年に被害症状がみられた園地では、展葉直前の薬剤散布を必ず実施する。フルバリネート水和剤はツマグロアオカスミカメにおいて、希釈倍数が8,000倍、使用時期が収穫30日前まで、使用回数が2回以内の農薬登録である。

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幼虫が吸汁加害を始める展葉直前(5月上旬)にマブリック水和剤20の8,000倍液を単用で10a当たり200リットル散布する
http://www.applenet.jp/~nouken/promote/H17/H17-p83.htm より引用:
 (6) 適用害虫および使用方法  
  ア 適用害虫:ツマグロアオカスミカメ
  イ 希釈倍数:8,000倍
  ウ 使用方法:散布
  エ 使用時期:収穫30日前まで
  オ 使用回数:2回以内(フルバリネートを含む2回以内)
3 本種の吸汁加害による初期の被害症状は黒とう病の初期症状に似るが、新しょう付近には幼虫が認められるので区別できる。

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[平成10年度新発生病害虫]
ぶどうのツマグロアオカスミカメ(新発生)

ぶどうの被害  平成10年5月、後志支庁管内仁木町のハウス栽培ぶどう「バッファロー」で、発芽直後の新葉が展葉とともに不規則に裂ける被害が発生しました。被害を受けた新梢の周囲にはメクラカメムシ類の若令幼虫が認められたため、その幼虫を採集し、同じ品種で放飼試験を行ったところ、同様の被害が再現された。本種はツマグロアオカスミカメ(Lygocoris spinolae (Meyer-Dur))と同定されました(北海道教育大学 安永智秀氏同定)。
 調査時の聞取りによると、本種によるものと思われる被害は、十数年前より露地、施設ぶどうにおいて認められており、加害は春季にのみ限られているようです。

http://www.agri.hro.or.jp/boujosho/sinhassei/html/98/1013.htm より引用

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