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菜園日誌 170614-170616 ブドウの緑枝接ぎ

2017年6月14日 水曜日 晴れ(快晴・陽射し暑い)

朝から、スピードスプレイヤーでブドウにボルドー液散布。(先々週火曜日・先週火曜日に次いで)今期3回目の予防的防除。500リットルを用意した。水道から水を供給すると、約10分で100リットルの効率。500リットルを満たすのに、ちょうど50分を要した。(午前8時50分から9時40分まで。

同時に背負い式噴霧器に15リットルを用意し、挿し木苗のブドウとリンゴ苗にボルドー液を投与した。

ついでスピードスプレイヤー、午前10時から、低速の速度3でほぼ2回通り投与することができた。35分間程度。エンジンをかけていたのは約1時間程度。スピードスプレイヤーを水洗いした後、倉庫に格納し、軽油を給油(購入後、2回目の給油)。正確には分からないが、約7リットル程度。

午前中で防除作業が終わったので、その後、接ぎ木のトライアル。お昼休みをはさんで、

午後、続けて5C台木にバッカスの穂木を接ぎ木。径3mmよりも径5mmから6mmのものの方がずっと作業がやりやすい。テープで巻いている感触が堅固(ロバストというのだろうか)である。

今までに会得した自分なりのコツとしては、1)台木は若め、穂木は成熟気味のものを選び、2)穂木は葉と蔓をカットして、癒合剤を塗って保護しておき、カップに水を入れて置いて水揚げしておく、3)ノギスで計測してぴったりの場所に接ぐ。

その手順は、a)まず台木をカット、不要な脇芽と葉っぱは(どうせ使用しないので)除去、カミソリで縦に切れ目(十分に長く)を入れる。b)ついで穂木をカット、鋭利なカミソリで穂木の元を楔条に削いで(先端を十分に鋭利に)、穂木に差し込み、c)両者を(少なくとも片方の形成層を)ぴったりと合わせ、テープ(今回はメデールを使用、巾がちょうどよい長さなので使用分10cm程度だけカットするだけ)で堅固に縛って被う。d)必要に応じて癒合剤(樹脂材)を塗布してタイトにしておく、e)乾燥を防ぐため、切断部には癒合剤を塗る。

夕暮れ迫る頃までに14本、昨日の接ぎ木と合わせて計17本を仕上げた。結果は1週間後に判定。接ぎ木は、成功した後、十分に成長・成熟・登熟させて、来年の結果母枝、ないし百歩譲っても再来年の結果母枝を養成するためのしっかりした「木」に登熟させるところまでもっていかねばならない。よって、接ぎ木は7月上旬頃までには終えるようにしたい。そして8月上・中旬頃までには芯止めして、しっかりと登熟させたいのである。

もうひとつ、接ぎ木に成功したら、5Cの挿し木も成功させたいところである。挿し木用の5C穂木をどうやって得るかという課題:冬の凍害が激しく堪えて、しっかりと木になった穂木が現状で得られていないというのが厄介である。それでも経験を積むために、いくつかトライしてみよう。土の温度を25度程度、空気の温度も25度から30度程度に、ということであれば、室内で初期養成をするとよいのかもしれない。いずれにしても6月中旬から7月中旬までが今年の現状では適期であろう。もちろん、この秋遅くには穂木の剪定で良い枝が得られることであろうから、乾燥しないように工夫して冷蔵保存し、来年の挿し木適期を迎えられるようにはしたい。今年は概ね順調に成長しているので5C挿し木用の穂木は剪定時に100本ぐらいは得られるだろうと期待している。

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T783圃場: 最後に、ブドウの垣根を一巡、巡って歩き、支柱がすっぽ抜けているところがかなりあったので、1番2番線に麻紐で固く結んで抜けないようにした。一個所、支柱が抜けたために成長点が折れてしまったのを見つけた。残念。

今期のブドウの成長は概ね目覚ましく、多くは、8月中旬までの芯止め、10月初旬までには登熟木化に漕ぎ着けられそうである・・病気さえ出なければ。

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T789圃場: エンドウ(実取り・白花)の初収穫。

除虫菊、赤花3種の花盛り。

エダマメ、カボチャ、それぞれ本葉2,3枚。定植してからも元気そう。

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作業が20時過ぎまでかかったので、直接Mn駅に家人を迎えに行った。日が長く、よく働ける時期である。SSのおかげで体力的にも時間的にも若干のゆとりが生まれているのが大変有難い。

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2017年6月15日 木曜日 小雨

今日は雨の予報のため、畑仕事はお休み。届いたディケンズ本(ミューチュアルフレンドの中巻)を読み進めた。

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2017年6月16日 金曜日 晴れ

畑仕事はお休み。届いたディケンズ本(ミューチュアルフレンドの中巻)を読み終えたのが午後5時。

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菜園日誌 170613 ブロードキャスター始動

2017年6月13日 火曜日 曇り

朝一番にフレールモアでT783圃場の垣根間を刈り払い。午前中、機械のK社・Krswさんにお越しいただき、トラクターのオイル交換を習う、7.5リットル、CD-10W30。ついで、フレールモアをブロードキャスターに付け替え。初使用なので、組み立てに時間を要した。私はその間、ブドウの整枝・誘引。お昼休みにトラクターの前輪・クローラの水洗い(T788圃場作業のための洗浄)。午後、ブロードキャスターに土壌改良資材ゼオライト16袋を投入し、788圃場に散布。目盛りで42、9メートル巾(MIN)、6km毎時(高速ギアで)。320kgを撒くのに10分もかからない。60kg/10aの設定で、ほぼ5反分のはずであるが、1条で約2反(9mx200m=1.8反〜2反)。6km/hrで走って、3条走ったところで撒き終わり・・6反に対し、320kgを投入した勘定・・50kg/10aとなるので、ほぼ目論見通りに撒けたことになる。

今後の方針としては、ブロードキャスターを使用する予定の畝はできるだけ巾9メートル〜14メートルとし、例えば4.5メートルの位置が分かるように目印の棒を(9メートルの場合は3メートルと6メートルに)立て、あらかじめブロキャスで肥料や土壌改良材を散布した後に耕耘・播種・覆土などの作業を行うことであろう。(今回のように、播種していない場所にも多くの資材をブロキャスしてしまうのは・・将来的にはかなり無駄な資材投入になってしまうから)。つまり、来年のヒマワリ畑やトウモロコシ畑は、はば9メートルを基本とすること! そして先にブロードキャスターを使うこと。ヒマワリなどは(もしタネが大量にあれば)ブロキャスでタネを蒔いてもよい。(その場合は、上手に播種量を絞る必要がある)

トラクター、使用後、前輪とクローラの水洗い洗浄。使用は85:22〜88:02 本日の使用時間は、2時間40分、軽油使用量は336リットルから347リットルへ、本日の使用量は11リットル。

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菜園日誌 170611-170612

2017年6月11日 日曜日 曇り時々雨

家庭菜園・自宅の庭先にて:
午前中、時折の小雨の中、ペーパーポットに蒔いた百日草とムギワラギクの9cmポットへの鉢上げ。百日草3種・計約120株、ムギワラギク・約95株。他に、茶豆エダマメ・味太郎(雪印種苗)をポット播種・48ポット、それから大納言アズキ、2月の味噌造りの際に八講さんから購入のタネ、3粒ずつ10ポットに播種。

その後、自宅家庭菜園(今年は花畑にする予定・今はユリがスッと立ち上がって育っている)の草取り。グラジオラス2種(紫・緑)10球を植え付け。

午後は・・
まずK果樹園で女王蜂トラップにシトロン・ミックスを注ぎ足し。アーモンド、アンズ、プラム、ウメ、それぞれ根元の雑草刈り払い(鎌でマニュアル)、それからカタツムリ退治。スラゴは、効いてはいるのだが、効果は不十分。

ついで、T783圃場にてブドウの誘引。ソーヴィニヨン・ブランS1とS2の2列。風が強く、ひどく冷え込んだ。2列がやっと。

家人は電牧柵下の刈り払い。周囲800メートルの重労働。(とはいえ、ブドウ垣根下のレッドトップを刈り払うよりは気楽に進められる)

畑では、今、除虫菊が美しく咲き始めている。モネの印象画風景、まるで「初夏のコスモス畑」のようである。鮮やかないろいろのピンクやエンジ色が風に揺れる。昨年のタネ蒔きから始まってずいぶんと手間暇かけてきた甲斐があった。宿根草ということなので、花が終わったら株を増やしてみたいと思う。

エンドウの花もどんどん咲き始めた。来週は収穫も始まりそうだ。

寒かったり風が強かったりで、先日植え付けたブラムリーリンゴの苗2本が、かなり傷んでいる。葉っぱが銅色になって寒さ焼けの感じ。新しい芽がでるだろうか。(ポット苗の土を崩さずに植えているので、水不足で弱っていることはあり得ない。ずっと雨降りでもあったし。)

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2017年6月12日 月曜日 快晴・気温は低めで爽やかな働き日和。

朝から刈り払い。南隅・畑周辺の刈り払いは、本圃場を手に入れてから初めての作業となった。木をもっと片付けておけばさらに踏み込めたが・・来年はもっと進めよう。

エダマメ苗の定植・20本。カボチャ5本の畝の西側。2条。株間50cm。

札幌黄タマネギ畝の草取り(マニュアル・鎌)。

タマネギ畝に実生のトマトが生えてるのを見つけたので、今期のトマト畝に補植することにした。モモタロウ系がすでに3本も枯れてしまっているのでそこに植えた。なつのこまの実生だとは思うが、妙紅やポンデローザかもしれない。今のところ見分けがつかない。まあ、楽しみで植えてみる。(なつのこまなら自分で芯止まりしてくれるので管理は楽だが、ポンデその他であれば収拾がつかなくなってしまう。・・どちらだと思って世話すればよいのだろう?)

ブドウ垣根下の刈り払い。S11〜13の3列でほぼ2時間。レッドトップにほとほと手を焼く。

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午後、自宅の庭の草取り、延々2時間半。何とか形づくりして、シルバーのHさんの庭木剪定の依頼の電話をするところまで漕ぎ着けた。右手が疲労している。

夕方、圃場に出かけ、さらに刈り払い。N13〜N7まで7列。特にレッドトップ(コヌカグサ)の茂みを刈り払い重点目標とした。

その後、誘引、N12(5C)、N11(バッカス)。凍害でほとんど初めからのスタートとなったものの、そしてかなりカスミカメにやられてしまったものの、けれど、今シーズンのバッカスの2年目は好調である。早くも1番線に到達しつつある元気な苗も見られる。一方、誘引で根元からポッキリ折れたり、昨日の強風のせいかやはり根元から折れて枯れていたり、多難でもある。

日が長く、夕方8時頃まで働いていたので、倉庫で片付をしたあと、自宅に戻らずそのままMn駅まで家人を迎えに行った。快晴で、今日の夕焼けはそれほど’picturesque’ではなかったが、星が綺麗な夜になった。私たちの町は、星が明るく綺麗に見える(つまり夜が暗い)ことがとても素敵な町なのである。

朝から晩まで、12時間労働、ほとんど草取りと刈り払いに明け暮れて、殊に右手と腰がこわばって痛い。

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ディケンズ 我らが共通の友

2017年6月8日 木曜日 雨のち曇り(晴れ間と陽射しもあり)

C.ディケンズ 我らが共通の友(上) 間二郎訳 ちくま文庫 1997年(原作は1864-65年)

「ばかげた気分になってるんだよ」ユージンが言った。「僕はばかげた男なんだ。何から何までばかげてる。さ、行こうぜ!」
 ライトウッドの心を、友人(補註:=ユージン、駄洒落ではないはず)の身にある種の変化がここ半時間ほどの間に起こっている、という思いがよぎった。彼のもっとも突飛な、なげやりな、無鉄砲な面を増幅した、とでも言うしかないような変化が・・・。日頃のユージンにはすっかり慣れっこのはずなんだが、今の彼には何かこれまでにない不自然なところがある・・・、ライトウッドはそう思って一瞬とまどいを覚えた。その思いは彼の心をふっとよぎって、すぐに消えて行った。だがそれを、彼は後になって思い出したのだった。
「ほら、あの家だよ、娘が座ってまってるのは」吠え猛る風にさらされて土手の下に立った時、ユージンが言った。「あの明かりは火鉢の火なんだがね」(同訳書、p326-327)

補註: ユージンはどことなく「二都物語」のシドニー・カートンを思い起こさせる人物であるが、長い小説は始まったばかりで、この人物がどのように描かれるか、今はわからない。E.M.フォースターによる「扁平人物」と「円球人物」という表現分けの視点からは、ディケンズ本の登場人物の多くは扁平キャラクターであるが、ユージンの身に起こっているある種の変化が、ユージンを円球人物にしていくのか、あるいは扁平にとどまってしまうのか、読み進めていくうちに明らかになるのかもしれない。

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ディケンズ 二都物語(2)

2017年6月1日 木曜日 雨(午後からしとしと降る)

ディケンズ 二都物語 加賀山卓朗訳 新潮文庫 平成26年(2014年)(原著初版は1859年刊)

Charles Dickens, A Tale of Two Cities, Penguin Classics, 2000 & 2003 (First Published by All the Year Round 1859)

シドニーは言った。「いまはやけっぱちの時代で、やけっぱちのゲームがやけっぱちの賭け金でおこなわれている。ドクターには勝ち目のあるゲームをしてもらいましょう。負けるゲームはおれがします。ここでは人の命なんてなんの価値もない。今日みんなに担がれて家まで運ばれた人間が、明日には死刑の宣告を受けるかもしれない。最悪の場合、おれがこの賭けで勝ち取ろうと心にきめてるのは、コンシェルジュリーにいる友人です。そして負かそうと思ってる友人は、ミスター・バーサッド、あんただ」・・・(中略)・・・ シドニーはまた壜を引き寄せ、ブランデーをグラスの縁まで注いで飲み干した。酔っ払っていますぐ自分を委員会に突き出すのではないか、とスパイが怯えているのがわかった。ならばと、(シドニーは)もう一杯ついで飲んだ。(同訳書、p524-6)

‘羊’とは、牢番の下で働くスパイを指す隠語だった。(同訳書、p519)補註 当時でさえ一般的ではない隠語であったようで、本文中で解説されている。

「・・あんた(=シドニー)は提案があると言った。それはなんだい? おれにあんまりたくさん頼んでも無駄だぞ。職場でいまよりもっと危なくなることをしろって言うんなら、したがって命を賭けるより、拒否して運を天にまかせるほうがましだから。要するに、やれないってことだ。さっきあんたはやけっぱちと言ったろ。ここじゃみんなやけっぱちなんだ。憶えとけよ。おれだって、そうしたほうがいいと思えばあんたを告発するぜ。口八丁で石の壁だって通り抜けられるんだから。みんなそうだ。さあ、おれに何をさせたい?」(同訳書、p534)

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シドニーはまた眼を火に向け、ややあって言った。
「ひとつうかがいたいのですが。子供時代は遠い昔のことに思えますか。母上の膝に坐った日々は、あるか遠い過去に思えます?」
シドニーがしんみりしているのを見て、ローリー氏(補註:78歳)は答えた。
「二十年前ならそうだった。けれども、人生ここまで来るとちがう。終わりが見えてくるにつれ、環のまわりを旅しているように、どんどん最初に近づいているのです。心穏やかにそのときを迎えられるように、準備させているのでしょうね。いまは長いこと眠っていた記憶が懐かしく思い出される。美しかった若い母のこととか(自分はもうこんなに年寄りなのに!)、世の中というものにまだあまり現実味がなく、己れの欠点もこれほどしっかりと根づいていなかった日々のことを」
「その感じ、わかります!」カートンは顔をぱっと輝かせて叫んだ。「そしてあなたはそれだけいい人間になった?」
「であればいいのですが」(同訳書、p544-5)

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そのときいちばん近くにいた少女が、みんなに教え、やがて気品のある老女になったときにも、孫たちに語ったというそのことばはーー「あなたの愛する命」(同訳書、p589)

補註 「あなたの愛する命」・・原文では、 ’A life you love’ (Penguin Classics, p349) となっている。これだけでは明確な意味をなさないので、シドニーがルーシーに囁いた(そして少女が聞いた)断片には言葉を補って意味を取る必要がある。たとえば、’A life you love’ shall survive. など。

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