まちかど紀行」カテゴリーアーカイブ

桜の葉が赤く (その1)

 

2010年10月16日

自転車で北広島へ向かうと、2,3匹の白い虫に気づいた。ユキムシだ。

桜の葉も赤く、ほろほろと散っている。

このところ気に入っている栗山恵庭ラインのまっすぐな農道を進むと、雲間からの陽射しが少し暖かく、風が心地よかった。土曜の午後、日が暮れるのが早い。

北広島の鉄橋にさしかかると、川の上空でユキムシの大群が舞っている。大谷地の駅の近くではスペースをぎっしり埋めているかと思われるような雲のようなユキムシ空間を破って進む感じになった。これから寒くなる前触れと言われているユキムシの群れ。自転車でこの辺りを逍遙することがないと見過ごしてしまうであろう季節の通過点である。

来年の3月の終わりまで、もう6ヶ月もなくなってしまった。もう少ししたら雪が降り出すのであろう。それまで少しでも多く自転車で走っておきたいと思う。土曜日の走行距離73km。

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雨の中の自転車通勤

 

 

2010年10月5日 火曜日

昨日に続いて今日も雨模様の朝。昨日は地下鉄で通勤したのであるが、今朝は自転車で行ってみることにした。家を出て漕ぎ出してみると、雨の粒が大きめで、昨日よりはずっと強い雨であることに気づいたが、風もなく、まずまずの通勤日和ということにして、ゆっくり漕いでいった。東札幌までは23分。いつもよりもずっと遅いのであるが、安全が重要。先週、自宅の室内に自転車を持ち込んでブレーキの遊びの調整を行ったのが、上手にできたようだ。ただし、雨のせいで制動が悪くなっている。このようなコンディションではスピードをできるだけ落として進むべきだ。ディスクブレーキにした場合には、雨の日の制動は改善されるのであろうか?

先日からセッレSMP-hybridのサドルを装着して乗り心地を試している。お尻がぴったりと落ち着いて、座って漕いでゆくには非常に安定している感じだ。ただし、通勤の10数キロの距離を乗っただけでは、ロングライドの時にどんな感じか、痛みがでないかどうか、など予測はつかない。週末に天候が許せば少し遠くまで乗ってみたいと思う。

ちなみに、ほぼ同時期に、セッレ・イタリアのスポーツアラーというシリーズの革のサドルをロードバイクにつけて試乗している。こちらは、SMP-hybridよりも手触り押した感じがずっと柔らかいにもかかわらず、乗ってみるとずっと堅めに感じるので意外であった。座面と座骨との当たり具合によるものであろう。これも少し長時間長距離を乗ってみないと私の身体にあっているかどうか予測がついていない。

職場についてレインコート、レーパンなどを着替える。身体の前面にはほとんどハネが飛んでいなかったので楽観していたが、背中をみれば全面にモーレツなドロハネを浴びており、満員のエレベータなどに乗ったりはできない状況であった。雨の日でも時々は自転車に乗るということであれば、少なくとも後ろのタイヤにはドロヨケを装着したいところである。

また、靴がびしょぬれで、靴下、足底のサポーターソルボに至るまで水没していた。まだ十月で、気温が高く、大丈夫であるが、もう少し冷えてくれば、この状況は対策が必要であろう。靴下の着替えも必須であろう。

自転車による雨の日の通勤は、晴れた日に比べればそれほど快適なものではないが、電車や地下鉄などにうつむいて乗っていることに比べれば、ずっと爽快で生きている感じがある。タイヤ幅広め1.25インチのマウンテンバイクは街乗りでは十分に安定しており、ゆっくり安全に気をつけて走れば、交通事故などに関しては、まずは大丈夫そうだ。所要時間も晴れたときの自転車と比べて、耐え難いほどの大きな差は無い。ただし、今日のような雨はひどくても風のない穏やかな日は、比較的稀であろうし、自転車に乗ることを控えるべき状況の時は手控えるという冷静な判断が大切であろう。

職場に着いて、自転車から降りたところで、皮肉なことに、雨もやんでしまった。雲間からお日様も光を届けてくれた。ということは、時間が許せば、景色のよい木陰などでゆっくりと止まって俳句の言葉など想いながらのんびりやすんでいれば、大粒の雨にもそれほど打たれなかったかもしれなかったのだ。退職したら、そんな感じで、快適に雨宿りする境地に遊びたいものである。すなわち、通勤も卒業の日を迎えたいものだ。遡って考えれば、自転車通勤も、目的地にたどり着くことを目指すのではなく、自転車に乗って過ごす時間自体を楽しむこと、退職するまでもなく、今からこの境地を理想としてゆきたいと考える。あれ? もともと今日もそんな感じですごしてしまったかもしれない。(実は、これから仕上げなくてはならない仕事が山積みなのだが)
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以上、2010年10月5日付けのWEBページより再掲

 

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大風が吹くとウルシにかぶれる

 

 

2004年9月22日

9月8日水曜日の台風18号、50年に一度の暴風台風であった。朝、普通に円山に登った。この時刻は、ちょうど台風の進行方向に対して、逆方向の風が吹いていたのか、それほどたいした風ではなかった。が、午前中のグループミーティングの時間帯は、セミナールームのガラスが壊れるのではないか、と思われるほどの強烈な風。医大の庭の松の大木もくねっと曲げられたところで、ぼっきり折れた。

9月12日、日曜日。円山の登山口は、札幌市の黄色いテープで、立ち入り禁止。登ってみると、確かに、登山道は多くの大木が倒れて、台風の強烈さを物語る。ハリギリもミズナラも大きいのがポンと倒れている。根が十分に垂直に張っていない。木の下はごろごろの岩だ。この岩は、ひょっとするともともとこのようなごろごろの岩だったのではなくて、今は倒れて、死にかけているこの倒木が、若い頃からこつこつと砕いてきて今に至っていたものか。今回の台風18号のように、強烈な風が吹かない限り、もう30年も50年も生き続けていたかもしれないけれど、もともとは、岩場の上に生えた、厳しい環境で頑張って生きた、そしてこのような大風が吹けば、死ぬことも覚悟の上で生きてきた木々の最期の姿を看取っているのかもしれないと思った。幸田文の文章たちを思い出す。あの本は、板橋の本棚に置いたまま、北海道に越してきたのだった。円山の原生林、大木になったとしても、決して恵まれた環境ですくすくと生きてきたのではない。そして、天寿を全うできるわけではないのだ。

今になって思い返すと、この頃からだ。私の左前腕、背側腹側ともに広範囲な激しい湿疹。風邪をひいて、いくつか薬を飲んでいたため、薬疹かもしれないと考え、すべての薬をやめて様子を見る。が、いっこうに改善しない。ひどくなって熱を持つ。9月17日にもう一度円山に登ったのも、今にして思うと、用心が足りなかった。こんなに激しい皮膚炎は、小学生の頃にウルシにかぶれて以来のことだ。どうやら、円山の登山道で台風によって倒れた木々のなかに、ウルシの樹があって、それでひっかいたらしい。前腕背側のひっかき傷(10cm)あり、その周囲は幅一センチ以上(12mm)にわたってびっしりと真っ赤な湿疹で埋め尽くされていて、一番ひどい。20日の日には、円山登山道を注意深く歩いてみた。登山道を封鎖していた多くの大木はチェーンソーで切られ、次第に歩きやすい道に戻ってきている。十日以上の経過で、すでに枯れかかってはいるけれど、注意深く歩いてみると、確かに、ウルシの系統の木々も倒れている。特に、山頂から円山動物園入り口に下る道は、ウルシの倒木が目立つ。気づかないけれど、どれかでひっかいたり接触したりしてしまったのだろう。円山界隈のガイドブックにも、秋には美しいヤマウルシの紅葉が見られる、と書いてあるとのこと。(負け惜しみになるが)40年を隔てて、豊かな自然とまた遭遇できた、とも言える。

原因が推定できても、容易に治せるものではない。リンデロンの軟膏外用薬と、アレロックの内服で様子を見ている。が、余り効かない。昼間は熱を持って、頭がぼっとなり、夜はかゆくて目が覚める。

おととい(9月20日)からようやく丘疹のてっぺんが痂皮になりつつある(乾燥してきた)。

反省: 大木が倒れて、薮漕ぎになるときは、必ず、長袖長ズボン手袋などで、防備しないとダメ。

アイデア: がん抗原ペプチドと、ウルシハプテンで、強烈な抗腫瘍免疫を誘導できるはず。将来、研究してみたい。コントラアイデア1:こんな激しい炎症をマウスやラットに背負わせるのは非道い。コントラアイデア2:ウルシにかぶれない人には、全く症状がないのだ。私の父には強烈なウルシマケが起こるのだが、父の妹の君子叔母にはいくらウルシに触っても何事も起こらない。MHCのタイプによるのだろう。

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以上、2004年9月22日付けWEBページより再掲

 

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バラの白石

 

2010年6月25日

東京から帰って、数日ぶりに札幌・白石の道を歩く。

野バラ(白・ピンク)、ハマナス、園芸種の小輪・中輪のバラ、などなど、バラが一度に咲き始めた。ツルバラが咲くのもあと数日か。

 

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「白石区の花はバラです」ということで、道の周り、いろいろなところにさまざまなバラが大切に育てられている。

 

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バラ、そのそばを通り過ぎるとき、その香りを楽しむ。

思い出も。ここにアップロードしたような野バラの花を見れば、少年の頃の思い出の風景も心に映ってくる。私の故郷でも、野バラの咲く季節には雨が良く降り、雨上がりに丘に登ればまたさらに野バラが美しかった。木イチゴの実が熟しはじめ、散歩の道を楽しくしてくれるのもこの時期であった。

札幌では今、ニセアカシアも満開。ニセアカシアの薫りもすてきだ。

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以上、2010年6月25日付けWEBページより再掲

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ルピナスと桑の実

 

2010年6月16日

 

この時期になると季節の進み方が速い。次から次へと進んで、書き留めておくよりも速く季節が通り過ぎてゆく。ナナカマドの花はとうに散って、今では緑の実になっている。

梅の実もかわいい。

梨ではなくて桜だった、と思っているうちに、枝いっぱいにサクランボの実。ただし今はまだ緑色。

比較的に花の季節が長いと思われるのは、オダマキの花たちだ。園芸種の花火のような花弁をもつものまで含めると、色も形もさまざまで面白い。ずいぶん長いこと楽しませてくれる。

 

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都忘れの花も今頃咲くようだ。ただし、確か、秋まで四季咲きで咲くものもあったように思う。残念ながら、もとの色はもっと深い紫色。私のデジタルカメラ(いわゆるコンデジ)では液晶モニターで見ても残念、と思われるほど青色に見えたが、写したものをコンピュータで見てもほぼ同じ。JPEG撮影の限界かもしれない。

ただこの紫の都忘れのすぐ隣には、ほぼここに写っているのと同じ色をした都忘れの別の一株が咲いており、まるでそちらを写したよう。で、そちらも写してみたが、こんどはもっと淡い空色に写ってしまった。

北海道の夏には高山植物系の紫や青の鮮やかな花が多い。最近の一眼レフ(たとえばニコンのD200など)ではJPEG撮影でもこれらの色をかなり忠実に再現できるようになっていて感心する。残念ながら、コンデジではまだ難しいようだ。あるいはそれなりに調整が必要そうだ。(新しい機種も欲しくなってしまう原動力にもなってしまう。)

 

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さて、下の写真は桑の実を写したつもり。

 

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写そうと思うと風が吹いてきて、なかなか留まってくれない。よって、アップでちゃんとした接写写真をとることが難しい。全体を撮っておいて後で切り出してシャープな写真に加工してみようかと思ったけれど、やはり、風が吹いていれば、局所も当然ピンぼけ(被写体ブレ)。

それはともかく、3月に高雄を訪れたときは、諸処の街かどに桑の木が茂っていて、赤や黒の実をいっぱい成らせていた。ほかにも熱帯の果物は多くて、桑に大きな価値はないと思われるが、ひとつもいで口に入れると、故郷の秋に食べた桑の実よりもずっと甘くて美味しいような気がした。

こちら北緯43度の札幌では今頃ようやく桑の実がいろを持ち始めるようだ。どんな花が咲いていたか? 残念ながら、記憶にない。この木の前を毎日のように通り過ぎながら、明確に観察できなかったのは修練不足である。来シーズンの宿題?

 

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ルピナスの花は端正な登り藤タイプ。昔、種を買って蒔いてみたことがあるけれど、一袋に20個も入っておらず、しかも発芽率も悪くてがっかりした。マメ科の直根なので、苗の移植は難しいという。それで種で蒔いたのだけれど、なかなか一袋では花壇が作れそうにない。それでも一旦生えてきた苗はとても丈夫な宿年草。二年目からは花を咲かせて毎年楽しませてくれた。自分で種を蒔いたりしなくても、荒れ地にも生えている。美術館の裏山に自生?していたりする。この季節に元気よく旺盛に伸びて、とても整った容姿に美しい花を咲かせる。

さあ、今週は恐らくジャーマンアイリスのハイシーズン。(占冠では札幌よりもさらに10日ほど遅れて咲く。)本州では少しひんやりとした山合の農家のお庭などで大きな美しいお花を見せていただいた経験がある。こちら、北国では街路樹のふもとに頑強に根を伸ばして大きな株に成長する。毎年この季節、豪華な花を咲かせてくれるとても丈夫な宿根草である。

 

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こんな豪華な花たちが次から次へと咲いてくれるのが、この季節の札幌の小道の楽しく贅沢なところである。今年の花を楽しんだ後は、せめて来年の花だけは見てからでないと(札幌を)去れないと思うのである。すなわち、いつまでも立ち去りがたい気持ちになるのだ。

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以上、2010年6月16日付けWEBページより再掲

 

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