卒業研究配属

 

卒業研究の配属学生のメンバーが決定

 

2010年11月19日

 

今週時点で、来年4月からの卒業研究の配属学生のメンバーが決定しました。まずまずの人気で、定員を一名オーバーの13名を引き受けることにしました。(くじ引きで一人を落とすのがかわいそうだということで希望者全員を受け入れることになりました。) 中には修士で頑張って、できれば博士に進んで研究職に就きたい、という希望の方も複数いらっしゃり、明るい兆しが見えそうです。ゆっくりと大切に育てたいと思います。

一方で、卒研生の外部派遣も積極的に行ってゆきたいと思います。すでに昨日、GセンターのA先生(膵癌や骨肉腫の治療)に一人あずかって指導していただける可能性についてお伺いし、ご快諾いただいております。ほかにT大**研の先生方にもお願いしたいと考えております。

さて、ヒアリングの件、聴衆をひたすらうならせるというよりも、これから特に仲良く協力し合ってゆくことになる教授の先生たちに親しみを持っていただけるような初対面のご挨拶という感じの味付けでお願いします。特に、学部の学生の教育、修士の学生の教育に関しては、まだまだ発展途上の学生たち、必ずしも特別に優秀で準完成品的状況でない場合もあることへの配慮も必要です。それぞれの学生の現状での能力・志向・将来性に合わせながらも、先生ご自身の研究や資質を大いに高めていけるような、教育の場になれば理想だと思います。

 

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以上、2010年11月19日頃のメールより

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修士課程と博士課程

 

修士課程を修了し就職した場合と博士課程を修了し就職した場合の違い

 

2010年11月16日 (学生のOさん宛のお返事)

 

ご連絡いただきありがとうございました。ご苦労様です。

お問い合わせの件、

1.卒研のテーマを継続: 続けるのがベストです。ただし、最初の数年間はいろいろトライしながら経験を積んでゆく時期ですので、あまり厳密に考えず、学生の志向と希望によって、さまざま柔軟に対応したいと思います。

2.修士課程を終了し就職した場合と博士課程を終了し就職した場合の違い:

ご本人の志向によってさまざまなお答えが可能な質問です。Oさんのご希望がわからないので、以下の私のお答えは的はずれかもしれませんが、一般論としてお聴きください。将来的に個別のご相談にできるだけ対応したいと思います。

A.研究職を希望されている場合:

まずは、博士号の有無が大きな差になります。博士号があれば、研究職に応募することが可能です。本人(研究者)の希望で海外の留学先、国内の企業、研究所や大学などの就職先など、自分のテーマと方向性に応じて自分で選ぶことになります。

また、博士号の研究の成果(英語論文などの業績)で客観的な評価を受けることが可能です。修士卒よりも、業績という観点から、大きく抜きんでることが可能です(もちろん業績の質に依存しますが)。たとえば私の場合は、博士論文の仕事をさせていただいていた研究所で、3年間の仕事の成果を認められて、正規の研究員に採用していただきました。自分の力で自分の道を開いてきたという自然な成り行きなので、いわゆる就職活動とは無縁でした。やはりそれでも、その時は「とうとうこれで研究で身を立てることができた」と非常に嬉しかったのを覚えております。3年間頑張って博士をとるというのはそんな感じです。きちんとした仕事のできる博士の研究者は、数が少なく非常に貴重な存在であることは、昔も今も変わりがありません。

一方、修士号だけでは研究者としては不十分なので、名目上は研究職のような職種に就職できた場合でも、研究補助員のようなポジションが普通です。従って、頭角を現すほど頑張らない限り、そのグループ内での研究テーマを自分で選ぶような形にはならないことが多いでしょう。

このような状況から、将来研究職への就職を希望するのであれば、博士号をとることを強くお奨めしたいと思います。

B.研究職以外の職種の場合:

薬品や機器開発販売などで、博士号が直接的に有利な業種もいくつかあり、これらは、博士を卒業した後に研究職を選ばない場合にも候補となる職種かもしれません。

一般の業種に関しては、博士号が明らかに有利になる場合は、それほど多くないかもしれません。が、たとえばマスコミ関係や科学ジャーナリストなど、表現し人に伝えるような職に就く場合には、博士の課程で培った科学する力・考え方のようなものは、10年先など将来的に非常に大きな実力の差になって現れることと思います。

一方で、中学高校などの教育職、イラストレーターや情報関連などの技術職を初めとして、職種によっては、修士の学識で十分に幅広く通用する分野もあります。もともとそのような方向を目指している場合には、そのような目的意識をもって修士研究を進めてゆくと実り多いものと思います。このあたりはそれぞれの才能と向き不向きの問題が大きく、個別にお考えいただけると良いかと思います。

 

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修士課程を修了し就職した場合と博士課程を修了し就職した場合の違い  2010年11月16日 (学生のOさん宛のお返事)

 

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講義のテーマに関して

 

U先生へ

ご連絡いただきありがとうございました。薬理が楽そうだったので、すこし残念。私も本格的に薬理を手伝う気になっていて、教科書に関して考え始めていたところです。

実は、講義の資料作り、具体的にやってみると意外なところがネックになります。私の担当する発生再生は、理解しようとすると大量のイラストが必要になりますが、学生配布が可能なプリントは、白黒となります。これだと新しい教科書のカラー(内・中・外胚葉その他もろもろ)の情報が失われるため、十分ではありません。その補足のため、私は大量のカラー図板を作製していますが、14コマの講義で1500枚のカラー図版をつくるという、まさに(私にとっては)超人的な作業となってしまいました。あと残りは6コマ、700枚程度です。昨日の講義までで8回、これで山の峠は越えて、今日はホッとしています。あと一息です。

腫瘍は、専門であることと、白黒でも情報が足りないわけではないので、ずいぶん楽ですが、それでも1500枚のスライドは作ります。これも山を越えましたが、この6週間、本当に大変でした。これからあと5週間余(全体では3か月)で計3000枚という、人生通じても最多記録を作れそうです。今後は決してないでしょう。無いことに固く決めてます。私の場合何でも何とかやれてしまうのですが、これが私の災難の元のような気もします。

しかし、要領がわかったので、何でも極めて能率良くできるような状況です。薬理でも必要であれば半分?以上お手伝いするつもりです。というのも、先生には、講義のスライド作りのような単純作業よりも、研究と研究する大学院生・学生の指導に頑張っていただきたいからです。

さて、講義は何年も続く場合を考えて、できるだけ広々として基盤的な学問が良いでしょう。上記の薬理もそうですし、今回あげてもらったものの中では、(分子レベルだけでない、しっかりとした形態・機能学としての)病理学・解剖学・生理学などが教え甲斐が高いと思います。また教師の自由度も個性も発揮しやすいと思います。学生の多くはまだまだジェネラルなこと・どうしても知っておいて欲しいこと・せめて30年経ったぐらいでは古びないこと、をしっかり教えてあげた方が現在・将来ともに役立つと思います。99%の学生にとって、講義で詳しく教わったことと同じテーマの話を聴く機会は今後、二度と無いことでしょう。どうしても知っておいて欲しいことは是非ともこのチャンスに教えてあげたいのです。

このような科学の基盤を、私たちプロフェッショナルが、如何に消化し、本質的なところを大事にしながら、後の世代の子供たちにできるだけ面白く印象深く伝えてゆくか、そして(現在と立ち向かわなくてはならない)彼らが自分なりに考えるための基盤に育てていけるか、そこの選択やプレゼン内容に私たちの自由さと個性があります。私たちの勉強や成長にもつながります。私も今まで勉強する機会が無く苦手だった(形態)発生学ですが、今回の講義シリーズで人体発生学を詳しく教えることによって、少し面白さがわかりかけてきました。

やや専門に振ったテクニカル系の遺伝子治療や遺伝子工学では、数回なら良いのですが、14回も教えるのは学生と教授の双方にとってきつすぎるかもしれません。ただし、それらの話題をトピックス的に扱いながら、基盤科学を教えるという手があります。わたしの発生再生科学の講義では、発生のあくまでも基盤的なところをしっかりとやっていくことを中心に、再生医療に関しては、簡単にトピックス的に入れ込むことで眠気覚ましに使う方法を画策しています。

以上は、多くの一般学生への講義の話でした。一方、私たちの研究に興味を持っていて配属されてきた学生の卒業研究や大学院生指導で実地で教えてゆくのは、また別のアプローチ。学生の質、能力、希望を見きわめてからです。実際の学生の学習の度合いによっては、若干の勉強会も必要かもしれません。それはまた4月に始めましょう。

 

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以上、2010年の秋頃、U先生へのメールより (詳細な日付は不詳)

 

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桜の葉が赤く (その2)

 

2010年10月18日

朝の自転車、寒くなってきた。指切りの手袋で走れるのもそろそろ終わりかもしれない。ジャージの上にレインウェアを着込んでも、やや寒すぎるくらい。もう少ししたら耳当てなどが必要になるだろう。スピードも大してでていないのに、涙が出て眼が痛い感じ。自転車用の眼鏡に替えたら少しは寒さから眼を守れるのだろうか。スキーのゴグルでは、ややオーバースペックではないか、など思い巡らしながら、滑稽な我が姿を想像してみる。スキーゴグルが必要な頃にはきっと雪も降って路面も凍結し、現在のスリック1.25インチタイヤでは走行不可能であろう。そしたら、2.1インチのスパイクタイヤに履き替えてみるか? それも週末のバイクハイキングには面白いかもしれない。木の葉が散った林では小鳥たちが目立ち始めて面白い。が、さすがに国道36号とススキノの通りで多くのクルマの脇を通り抜けなくてはならない毎朝の通勤には荷が重いように思われる。

私のカデット号は、先々週の土曜日にブレーキ・変速レバー、それにワイヤ一式を交換した。ハンドルも60cm近いライジングバーだったものを46cmのフラットバーに交換した。エンドバーグリップも装着。この改造でハンドル位置がずいぶんと下・前となり、前傾姿勢の高速仕様となった。格好良くなりスピードもずいぶん出せる。しかし、先週の木曜日・金曜日と、夜の帰り道では右の腰が痛くてつらかった。フラットバーでの前傾姿勢オンリーなので腰に負担が来てしまうようだ。相棒のロードバイクと比較してみたところ、ハンドル位置はロードバイクよりも数センチは前で、5cm以上低い位置。ドロップハンドルの下ハンドル位置に相当する感じだろう。ロードバイクの方がずっと快適仕様である。腰が慢性炎症を抱えると大変なので、大事をとって、土曜日にはスペーサーを1cm入れてステムを上げ、さらにステムの角度が0度だったものを30度仰角にまで最大に上げ、さらにサドルを数センチ前に出した。この際、セルSMPだったサドルをveloの快適サドルに戻した。この調整ですっかりアップライトポジションの自転車に戻ってしまった。

今日、通勤に使ってみると、さすがにアップライト安楽ポジションでのんびりした走り。スピードも汗も出ないが、腰には負担がないようだ。私のカデット号のフレームは、私の体には小さすぎるのかなと思っていたが、設定の調整でベストの位置は見つけられそうだ。すなわち、もともとは私にとって適当な大きさのフレームなんだろうと思う。これから少しずつハンドル仰角を下げたり、サドルを少しセットバックするなど、快適かつ少々速い、ベストに近い位置を見つけてみたいと思う。

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桜の葉が赤く (その1)

 

2010年10月16日

自転車で北広島へ向かうと、2,3匹の白い虫に気づいた。ユキムシだ。

桜の葉も赤く、ほろほろと散っている。

このところ気に入っている栗山恵庭ラインのまっすぐな農道を進むと、雲間からの陽射しが少し暖かく、風が心地よかった。土曜の午後、日が暮れるのが早い。

北広島の鉄橋にさしかかると、川の上空でユキムシの大群が舞っている。大谷地の駅の近くではスペースをぎっしり埋めているかと思われるような雲のようなユキムシ空間を破って進む感じになった。これから寒くなる前触れと言われているユキムシの群れ。自転車でこの辺りを逍遙することがないと見過ごしてしまうであろう季節の通過点である。

来年の3月の終わりまで、もう6ヶ月もなくなってしまった。もう少ししたら雪が降り出すのであろう。それまで少しでも多く自転車で走っておきたいと思う。土曜日の走行距離73km。

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