菜園日誌

菜園日誌 170707-170708

2017年7月7日 金曜日 晴れ・物凄く暑い・日中の最高気温の予想は33度!

畑の今週定植したばかりのカボチャ苗は暑さの所為で(立枯と区別は難しいが)しなっとなっている。水をやりたいが、今やるのは焼け石にお湯・・になってしまう。夕方を待つ。(定植後、一日は雨降りがあったので、相当大丈夫だと考えている。つまり、水やりは要らないだろう)。

朝から、ブドウの誘引整枝。N5のシャルドネ。N4のソーヴィニヨンブランも行う。次いで、S8のシャルドネ。・・誘引整枝は比較的に軽作業であるが、ここまで暑いと太陽の下で灼かれているだけでも消耗してくる。来年の結果母枝の形を決めるための大事な誘引になる。

誘引の方針:
シャルドネの成長は速く、この一巡では、谷側への結果母枝候補を1番線に添わせることに加えて、山側の新梢も結果母枝候補に仕立てて、1番線に添わせてみた。冬の雪に対応して、山側の新梢の根元は素直に山側に向かわせず、まずは谷側へ向かわせ、ついで一番線に近づく頃から山側へと向かうように誘引した。番線からはずして冬ごもりする際には、どちらの主幹も谷側へしなって雪から受ける巨大な圧力を受け流す予定。今年は山側の新梢はかなり地面に近い場所からスタートしているが、年年の長梢剪定を続けて結果母枝を更新しているうちに雪に対してもっとも有効な位置と角度に落ち着かせる・・というシナリオである。今年の今の時期に新梢を曲げる必要はないのであるが、この時期のシャルドネの新梢はしなやかで誘引しやすく、来年の春に曲げるよりは素直に位置が決まる(位置が悪ければ、ブドウ本人が成長中に修正してくれる)はず、と考えている。新梢を登熟させるのに、垂直に素直に成長させるのがよいか、今回のように誘引しても同じように登熟が進むか、そこのところが経験不足であるが、今は7月初旬、登熟する蓋然性は非常に高い、つまり有望なやり方だと考えている。この樹形だと、ψ(ギリシア文字の小文字のプサイ)のような樹形となるので、ψ型二本立て樹形と(とりあえず)呼んでおく。真ん中の1本棒は、今はダンポールで、将来は新梢を養成して翌年の結果母枝候補(長梢剪定)という形である。

午前中の仕事は12:50で終え、自宅で一休み。家庭菜園の畑では今朝からスカシユリのピンクが開花した。ユリの7月!

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マメコガネ来襲:
暑くなって畑にはいろいろな虫が現れるようになった。昨日はブドウの害虫クロヒメゾウムシを見つけた。今日は、マメコガネのペアがブドウの葉っぱに停泊しているところを捕縛した。マメコガネやバッタによるブドウの葉っぱの食害痕は複数の穴あき状況で判別が付く。カミキリムシの小型のもの(体長2cm程度)、幾種か見つけられる。茶色のものが多いが、今日は空色斑入りの美しいものを見つけた。ブドウの害虫としてはブドウトラカミキリがあるが、私は今のところ見たことがない。

面白いことに、去年はブドウの垣根脇を一歩歩くごとに何十・何百匹も飛び立っていたカスミカメ・小さなカメムシの類いが、今年はほとんど見られない(居ることは居るのだが、一歩当たり数匹程度で、忙しいので構っていられない程度)。また、ブドウの葉っぱを巻いて塒にしていた大きな白い腹の蜘蛛が去年は非常に多かった(数株に一匹は居た)が、今年になってからは一匹も見ていない。地を這う狩人蜘蛛は今年の方が断然多い。不思議だ。

カスミカメ(ツマグロアオカスミカメ)の被害は、5月の15日頃の発芽展葉期の第1波(こちらは非常に激しい)、そして6月20日頃の二次成長期(脇芽が出て伸び出す頃)の第2波、これら2波に渡ってかなりの被害があった。第1波に対し、今年は5月30日にピレスロイド系の薬剤(マブリック)を用いた。これは10日遅きに失した。悔やまれる。5月の15日から20日までのどこかで防除が必要であった。6月20日頃の第2波に関しては、被害が目立つもののすでに新梢は1ヶ月間元気よく育っていて、6月末ごろまでには、2波目を農薬を使わずに乗り切れたようである。ただし、当園は2年目の苗養成期なので、ブドウの実の収穫量や質に対してどれほどの影響があったかは、今年のところでは判断保留である。

初期症状が黒痘病の黒斑点に似る場合がある。が、全体像(周囲の株の被害)を合わせ考えれば判別できそうである。昨年、黒痘病と考えたのは、すべてカスミカメ被害の酷い株であったのかもしれない。未熟であった。

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午後の誘引整枝。結局19時55分まで、延々とやっていた。それでもシャルドネが終わらない。

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ばら、ピエール・ド・ロンサールが咲き始めた。大輪、美しい姿の香しいバラである。ナエマはそれより少しピンクが色濃い。こちらも咲き出した。

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2017年7月8日 土曜日 晴れ 夏の猛暑

朝、草刈り機の使い方を家人に伝授。

ブドウの誘引整枝。シャルドネを山側・谷側両方へそれぞれ来年の結果母枝候補を誘引してゆく。明日のスピードスプレイヤーに邪魔にならないように新梢を垣根下へと誘引してゆく。

リンゴには虫たちが・・
1)リンゴの葉っぱの裏には、黄色の卵が大量(一塊に100から300個)に、しかも多数の葉っぱに産みつけられている。
2)これとは別に一匹の黒っぽい幼虫を虫眼鏡で覗いてみると、何と、去年と同じく見覚えのあるドクガの幼虫ではないか。今年は初の邂逅である。肉眼ではただの黒い筋にしか見えないから、素手で潰してしまいそうであるが・・ドクガを素手で触ったら厳しいアレルギーが待っている、大変なことになる。虫眼鏡の偉大さに感謝するとともに、老眼の危険を痛感する(今使っている眼鏡は遠近両用であるが、野外用のため、近がやや犠牲になっているのである)。

ブドウはリンゴほどの客寄せは見られない。しかし、 ブドウ誘引中に時にヨトウムシ類の卵を葉裏に見つけて除去している。こちらは鮮やかな黄色などではなく、地味な茶褐色から灰色系である。一部、卵から孵ってうごめいているのも見つける。去年、実体顕微鏡でよく観察したので、肉眼でも大凡わかるのである。(農学校で習っていた4年前の)昔は、卵のうちに見つけて除去するようにと教わっても、どうやって見つけられるの?・・と思っていたものだが、目が慣れてきた所為か、ずいぶんとよく見つけるようになった。ブドウにも殺虫剤を使うべき時期があるのかもしれないが、天敵のヒラタアブ系の虫も多く飛来しており、できれば自然のバランスの中でコントロールできればと思う。ブドウはしばらく様子を見ていくことに。一方、リンゴは今のところほとんど被害は見られないが、これらの葉っぱに産みつけられた卵が孵ったならばリンゴは集中砲火を浴び大変なことになる。7,8枚は卵の産みつけられた葉っぱを切り取ってチューブに入れたが、とても全部見つけて取り切れているわけではなかろう。合理的な対策が必要である。

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夕方、タネ蒔き、大麦手間いらず、2列。二輪管理機の正転で覆土することに決着するまで、逆転で土飛ばしをしてみたりトライアンドエラーでやっと辿りついた。L氏の帰省の頃には緑のラインができていることだろう。

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