菜園日誌

ニンジンのタネ

ニンジンは固定種の黒田五寸を選んだ。(有)つる新種苗より購入。タネ袋の裏に書いてあるところによると、イタリア製のタネだ。イタリアの農家が採取してくれたものが、里帰り。100年前のご先祖の暮らしていた日本に帰ってきたことになる。ただし、そのまた昔はヨーロッパの野菜として暮らしていたのだけれど。

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昨年の夏に農学校で栽培したのは、向陽などの交配種。8月の下旬に収穫して9月の初めまでには全部食べてしまった。とりたてのニンジンはとても甘くておいしい。貯蔵して日が経つとそれほどでもなくなってくるのが残念だ。本当のおいしさを味わうためにも、これからいろいろな工夫をしてみたい。

さて、今年は固定種の黒田五寸を初トライしてみたい。そして自家採種に挑戦する。夏の終わり頃、収穫して掘り出したものを並べて良いものを選び、もう一度畑に定植し雪の下で冬を越させ、翌春に芽吹かせて花を咲かせる。白いセリ科の花が並んで咲けば、レースのカーテンが並んでいるようでさぞ美しいことだろう。楽しみである。そしてタネを採る。毎年続けてゆくことで、土地に良く合った固有種に育ってゆく。毎年ほぼ同じ基準で選ぶことが大切という。「良い」ものを選ぶといっても、どんなものが良いものか、作り選ぶ人の個性も出てくるのかもしれない。一方で、余り均一な形質に偏らないようにして、遺伝的なヴァラエティも保てるようにする。今年の秋、どんな顔をしてニンジンたちを並べて較べているのだろうか。今年が私にとって初めての試みになる。

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