2024年2月14日 水曜日 曇り
竹村公太郎 日本史の謎は「地形」で解ける 日本人の起源篇 PHP文庫 2023年
・・ピラミッドは明確な目的を持った人類文明誕生のシンボルなのである。 「『からみ工法』で130基のピラミッドによりナイル堤防を造った。ナイルの砂で河口の大干拓事業を成し遂げた。ギザ台地に3基のピラミッドを建設し、ナイルデルタの灯台とした。」、そしてからみ工法とその効果を伝えたのは、日本列島の人々だった。彼らがからみ工法の効果を自信を持って教えたからこそ、エジプト人はピラミッドを造り続けることができたのだ。 「からみ」の知恵は日本の旅人から受けたかもしれない。しかし、ピラミッドを造ったのは古代エジプト人である。人類史上、古代エジプト人ほど忍耐強く、意思が固く、勤勉な民族を知らない。自分の死後の何十年、何百年も先のナイル社会を信じてピラミッド群を作り続けた。
ピラミッドの残された謎は、古エジプト人たちの心(補註*)となった。 日本列島の人々からの情報があったにせよ、なぜ、古代エジプト人たちは、自分の死後、何百年先の未来のピラミッド効果を確固として信じられたのか?(竹村、同書、p124-125)
補註*: この文章は、やや分かりにくいが、つまり、「古エジプト人たちが未来のピラミッド効果を信じられた」という「心の問題」が現在も謎として残っている、という意味。「絡み工法」仮説が正しいか否かについてもやはり決定的な証拠が欲しいところである。補註240214終わり。
**
*****
補註240302 竹村公太郎さんのウェブでの記事を見つけました。以下の記事もご参照ください。
2024年2月9日付け https://38news.jp/default/27338 【竹村公太郎】地形と気象が産んだ日本語(その3)―氷河期を生き抜いた日本語― から <以下引用>
日本とトンガ・サモアは
確かに暴力に襲われなかった。
だから母音中心の発声音数が
少ない言語となった。
(中略)
なぜ、生き抜いた日本人の会話は
発生音が異常に少ないくせに、
語彙が異常に多くなったのか。<引用終わり>
**
*****
*********************************