culture & history

一人ひとりが分を尽くすということが、日本を繁栄させる秘訣

馬渕睦夫 真・保守論 國體の神髄とは何か 徳間書店 2024年1月31日刊

グローバル市場という徹底したマネー中心主義のもとで自由になれるのは一握りのマネー・エリートにすぎない:

 ・・共産主義そのものは完全に滅んでしまいましたが、共産主義に代わって彼らがかんがえたのが、いわゆるグローバリズム。つまり世界をグローバル市場で統一するというイデオロギーです。  このイデオロギーを推進しているグローバリストたちの論理によれば、グローバル市場という徹底したマネー中心主義のもとで人間は自由になれると宣伝されています。  実際に自由になれるのは、一握りのマネー・エリートにすぎないのですが、そのことは一般の目から隠されています。(馬渕、同書、p105-106)

勤労は神事という概念

日本の伝統的価値観では一人ひとりが分を尽くすということが、日本を繁栄させる秘訣でした。分を尽くすという発想は、人間を能力の違いで差別しないということです。つまり、個性(能力の違い)を尊重するという思想です。(馬渕、同書、p108)

  ・・高天原では稲作が行われていたということですし、瓊瓊杵尊が天照大御神から授かった稲穂は高天原で育ったものということです。  つまり、高天原では神々が日常的に働いておられるということ。  わたしたちはこの事実をしっかりと腑に落とす必要があります。神々が働かれているなんて「人間らしい」と思いがちですが、それは逆です。神様が働いておられるから、その子孫である私たちも働くことが当然なのです。  働くということは神々の仕事に出合うことーーこんな発想は西洋的価値観からは生まれてこないのです。そしてこれが、私たちの仕事が「神事」であるという理由につながるのです。(馬渕、同書、p109-110)

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