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学校が教えてくれない戦争の真実:日本は本当に「悪い国」だったのか

2023年8月28日 月曜日 曇り(暑さは少しだけ和らぐ。それでもお昼頃は29.5度で蒸し暑い)

丸谷元人(まるたにはじめ) 学校が教えてくれない戦争の真実 日本は本当に「悪い国」だったのか ハート出版 平成27年

遺骨収容はなぜ大切なのか

 ・・こんな時、あなたなら、死の間際に何を思うでしょうか? 最後に一目でいいから、愛する人たちに会いたいと思うのではないでしょうか? そして、せめて骨だけでも、故郷に帰らせてほしいと思うのではないでしょうか。

 七〇年以上前に亡くなった多くの日本軍兵士は、一〇代後半から二〇代といった若い人たちでした。そして、彼らの多くはこんな思いを胸に抱き、心の中で泣きながら、死んでいったに違いないのです。にもかかわらず、戦後生まれの日本人の多くは、それらの人々のことを完全に忘れ去り、金や名誉や地位といったものを追い求め、自らの快楽のためだけに生きてきました。GHQの洗脳工作をそのまま受け入れ、韓国や中国にペコペコと頭を下げ、日本という国を守るために戦った戦没者たちのことを忘れ去ったのです。これは、最も冷淡で残酷な「裏切り」です。つまり、それほど、遺骨収容というのは大切な仕事なのです。(丸谷、同書、p137-141)

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 巧妙に置かれた日本とアジアを分断するための布石

 ・・日本と近隣アジア諸国を決して仲良くさせないというのは、アメリカの国益に充分かなうものであり、そういう視点で見れば、日本は今でも、歴史問題や領土問題を通じて、アメリカによる「分断統治支配」を受けているということが判るのです。

 そう考えると、七〇年前の大東亜戦争は、決して遠い過去の歴史ではなく、今この瞬間も、私たちの心や誇り、そして生活そのものに影響している、大変に大きな問題であると言えます。

 つまり、あの大東亜戦争とは、実はまだ終わったわけではなく、今日もなお、私たちの心の中で続いているのかもしれません。

 そのことに気づくことができれば、今度は銃弾や爆弾といった「兵器」ではなく、ものごとを見通す力強い眼力と深い理解、そして誇りある精神を武器として、私たち日本人の心は、今度こそ、先人たちが作り上げた誇り高い伝統と栄光を取り戻せるに違いありません。(丸谷、同書、p158-159)

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2023年8月7日 杉並区の連光寺にて撮影

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2023年4月7日・iPhoneにて撮影(東京都港区・青松寺)

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