読書ノート

革命を起こした男どもについて読めば読むほど、その卑俗さと人間の卑小さに一層うんざりする。

2025年6月21日 土曜日 曇りのちお昼過ぎから雨

モーム著 行方昭夫訳 サミング・アップ 岩波文庫 32-254-10(2007年刊;原著は1938年)

・・(フランス)革命を直接題材にした絵画や文学は取るに足りないので、革命を起こした男どもの研究に向かう。彼らについて読めば読むほど、その卑俗さと人間の卑小さに一層うんざりする。世界史上最大の劇の一つであるのに、役者が惨めなほど役にふさわしくない。このトピックからは結局、かすかな嫌悪の情をいだいて離れることになる。

 その点、形而上学は決して失望させない。(モーム、同訳書、p278-9)

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