2018年4月9日 月曜日 曇り
カーソン・マッカラーズ 結婚式のメンバー 村上春樹訳 村上柴田飜訳堂 新潮文庫 平成28年(原著は1946年)
見えない監獄に入れられるよりは、どんどんと壁を叩ける監獄に入れられた方がまだましだった。世界はあまりにも遠くにあった。そしてどう考えてももう、彼女がその一部となれる見込みはなかった。彼女はその夏のあいだ抱いていた怖れへと戻っていった。世界から自分が隔てられているという感覚だ。(マッカラーズ、同訳書、p309)
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