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ダーウィンは、雑種ができない、あるいは雑種が繁殖能力をもたないという現象は進化における副産物であると考えた。

2025年3月15日 土曜日 曇り

北村雄一 ダーウィン「種の起源」を読む 化学同人 2009年

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雑種ができないのは自然選択の間接的な結果

 ・・ダーウィンはこうした事がらから、雑種ができない、あるいは雑種が繁殖能力をもたないという現象は進化における副産物であると考えた。ダーウィンは植物の接ぎ木にも着想を得ている。セイヨウナシは近縁のリンゴよりも、むしろ縁が遠いマルメロにうまく接ぎ木できる。アンズ、モモ、スモモでもそうした例が見られると彼は言っているが、たとえば私たちに身近な例でいうとウメとアンズは近縁なのに接ぎ木がうまくいかず、むしろ縁が遠いスモモにうまく接ぎ木できる。このように接ぎ木でも交配と似たような現象が起きていることがわかる。(北村、同書、p172)

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