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建築にとっての竣工は完成ではなく、むしろ美しさの始まりなのです。

2022年10月12日 水曜日 晴れ

スタジオワーク 図解 眠れなくなるほど面白い 建築の話 日本文芸社 2020年

建物は住み続けることで完成していく 建築物は完成でなく竣工という。・・建物は住み続けることで完成に近づいていくと考える文化が、日本にはあるからです。 たとえば岐阜県の飛騨高山にある吉島家住宅(国指定重要文化財)をご存じでしょうか。この古民家の魅力の一つが柱、縁板の光沢です。この光沢は竣工時からあったものではありません。 柱や梁に塗られた滓漆(かすうるし)は、最初は黄色が目立ち、落ち着いた色調ではなかったはずです。住む人が何代にもわたって乾拭きし続けたことで、現在の飴色の光沢(拭き色)がうまれました。建築にとっての竣工は完成ではなく、むしろ美しさの始まりなのです。(同書、p16)

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