2016年8月6日 土曜日 晴れ
菜園日誌 160806
ソーヴィニヨン・ブランの数株でブドウ黒痘病(こくとう病)が発生。
今のところ、広がる様子は見られない。
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補注 ブドウ黒痘病
若い枝の病斑で越冬 4月下旬から雨で濡れると胞子をつくり飛散
<対策>
1)病枝を切り取る
2)発芽前の防除 石灰硫黄合剤20倍 クロン400倍
3)4月下旬から7月下旬まで10日ごとにボルドー液他の殺菌剤で予防
4)黒痘病が発生したら・・治療的な殺菌剤。
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参考
殺菌剤 予防と治療での薬の使い分け
http://www.ja-chichibu.jp/pdf/JAchichibu-yamanami/JAchichibu-yamanami-einou23.07.pdf より以下引用:
2011.07
1 農薬「殺菌剤」の選び方
殺菌剤には、予防剤と治療剤とがあります。
(1)予防剤
菌糸が進入し、発病する前に散布すると効果がある農薬です。そのため、 カビ・細菌など出来るだけ多くの病原菌に効果がある農薬がよいです。又、 薬剤耐性が付きにくく、残効が長い方がよいです。 具体的な例は次の通りです。
1うどん粉病・・サンヨール、ダコニール1000
2灰色カビ病・・オーソサイド、ダコニール1000、フルピカフロアブル
3ベト病・・銅剤、ダイセン、オーソサイド、ダコニール1000
4さび病・・ダイセン
5たんそ病・・ダイセン、ダコニール1000
(2)治療剤
菌糸の侵入後に散布して効果がある農薬です。そのため、特定の病原菌に シャープな効果がある農薬がよいです。注意点としては、耐性が付きやすく、 使用回数を出来るだけ少なくする、予防薬と組み合わせて使用するなどが必要となります。
具体的な例は次の通りです。
1うどん粉病・・トリフミン、バイレトン、バイコラール、ルビゲン、カリグリーン
2灰色カビ病・・ポリベリン、ゲッター、スミブレンド、アミスター20フロアブル
3ベト病・・リドミルMZ、アリエッテイ、ランマンフロアブル
4サビ病・・バイレトン、ラリー、サプロール、アミスター20フロアブル
5たんそ病・・ベンレート、トップジンM、ベルクート、バイコラール、ゲッター、アミスター20フロアブル
右記のように、代表的例を示しましたが、使用農薬を確認して効果的に防除を行ってください。
<以上、引用終わり>
ブドウ黒とう病
罹病した部分は可能な限り取り除いた方がよい
治療薬:
アミスターについて:http://www.greenjapan.co.jp/amista10_f.htmより<以下引用>
シメジ(マツカサキノコ)の一種である食用きのこから発見された天然生理活性物質(ストロビルリン類)に由来する殺菌剤で、作用性としては病原菌細胞におけるミトコンドリア内の電子伝達系に働き、呼吸を阻害します。
アミスターは作物に侵入する前の病原菌に効果を発揮する「予防効果」、作物内部に取り込まれる「浸透性」を有し、体内全体を守ります。また、既に侵入した病原菌に対しても効果を発揮する「治療効果」、また葉表から葉裏の病原菌へ、葉裏から葉表の病原菌に対し効果を発揮する「浸達性」を重ね備えております。
幅広い病害に効果があります。子のう菌類、担子菌類、不完全菌類、べん毛菌類の多くの糸状菌に対して優れた殺菌効果があります。
黒とう病、灰色かび病の同時防除が可能です、とのこと。
ブドウ黒とう病には1000倍液を散布。(ブドウベト病にも同じ1000倍液)
ぶどうの加温施設栽培では、開花前の使用で葉に薬害(小褐点)を生じる恐れがあるので、落花後に使用して下さい。http://www.greenjapan.co.jp/amista10_f_budo.htm
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インダーフロアブル(フェンブコナゾール水和剤)
https://www.kumiai-chem.co.jp/products/document/indar_fl.htmlより<以下引用>
幅広い病害に優れた効きめで茶の重要病害(炭疽病、もち病、褐色円星病)や、果樹の重要病害(黒星病、赤星病、灰星病、モニリア病、うどんこ病、黒とう病、輪紋病)に高い効果を示します。
優れた予防効果と治療効果を兼ね備えています。
特に治療効果に優れ、安定した残効性を示します。
ぶどう黒とう病に優れた効果を示すので、生育期防除の必要な露地栽培の巨峰や甲州などの黒とう病防除剤として適しています。また、うどんこ病にも安定した効果があります。低濃度で使用できることから、果面汚染が少ないです。<以上、引用終わり>
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