菜園日誌

温暖化よりも寒冷化が切実深刻な危機になり得る(2)

北海道の6か月続く暗い冬の寒さと積雪量は尋常ではありません。私たちの住んでいる地域がとりわけ豪雪地帯であることもあって、積雪は〜2メートル、屋根が潰れるのを心配して暮らします。たとえば、私の住んでいる築45年の家屋は、この6年で3回、なんと2年に一度の割りで雪害で屋根がひどくやられております。薄っぺらなトタン屋根が大きく削ぎ剥がされて雪解け水が部屋にドボドボと流れ込んできた日、天井の点検口を開けて見あげたときに、屋根のあるべき位置に(2月の北海道には珍しく)雲一つない青空が明るく広がっているのを見た瞬間の絶望感とシュールな感覚を忘れることができません(本州の人に話すとただ笑われるだけですが、当事者には生命の問題です)。雪害による建物修理費用や通常の除雪作業の労力や経費が大きくのしかかり、本当に北国で暮らしていくのは大変です。その意味でも明治の時代にこの地を切り開いた人々、ことに月形や三笠へ送られた囚徒の方々(多くの方が亡くなられています。月形歴史物語 月形町公式ホームページ http://www.town.tsukigata.hokkaido.jp/5543.htm などご参照ください)、屯田兵や開拓民の方々の労働の激しさ厳しさ辛さに思いを馳せてしまいます。一方、今は極端に過疎化が進むこの地域・・これからどういう形で子孫の世代につないでいけばよいのか・・考えあぐねます。それでも、これから少しでも考えを広め深め、行いにつなげていきたいと思っております。

欧州ご在住とのこと、またいろいろとお教え頂けましたら幸いです。寒さ厳しきおり、どうぞご自愛ください。

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左の手前に見える金属のような構築物は、実は、(夏には)洗濯物を干すための金属の支柱で、地上から1.5mほどの高さです。よって、この時の積雪は約1.5mと推定されます。画面の右奥では、一階の窓よりも高く雪の塊(雪庇が落ちてきたもの)が積み重なっています。なかなか北国の冬は危ない状況です。ただし、こんなふうに屋根から雪が落ちてくれるのは、私たちが屋根を改造した結果です。つまり、改善されているわけです。ところが、一方、家屋の手前半分は屋根の構造が違っていて、雪が落ちてこないタイプの屋根になっています。従って積雪量によっては非常に危険な状況にもなります。

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