菜園日誌

菜園日誌 160807 ブドウベト病

2016年8月7日 日曜日

ブドウベト病に対し、
朝から、リドミルゴールドMZ 1000倍液を散布。水和剤、少量の水で懸濁して10リットルにして動噴散布。(15リットルにすべきだった。10リットルでは歩く量が増えて、この炎天下、体力的に激しく消耗する。)午前中に14列半ほど。

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以下は、先月あらかじめ調べていたノート・覚え書き:

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2016年7月2日 土曜日 曇り(後に雨の予報)

語意メモ ブドウベト病
ウェブ情報によると・・・
https://agrin.jp/cgi/ibview.cgi?p=39:3020010:10024900
○ 症状
1.主に葉の被害が多いが、果実にも発病する。
2.葉では、はじめ淡黄色水浸状の斑点が現われ、4〜5日たつと葉裏に白い淡雪のようなカビが生じてくる。葉は多発生すると、収穫前から早期落葉し、果実の発育が妨げられ、蔓も充実不良になる。
3.幼果時には果実や果梗に白色淡雪状のカビを生じ肥大が止る。果軸や支梗まで黒く侵されると灰白色から淡黄褐色になり日焼け症と似た症状となり、後に脱粒する。

○ 発生要因
1.被害落葉中で越冬した病原菌は気温が15℃前後になり水分を得ると活動しはじめ、雨、風で飛散しブドウの葉裏の気孔から侵入する。
2.葉が濡れて、気温20〜24℃の感染に好適な環境では、展葉初期の5月上旬から中旬ごろ感染する。
3.梅雨期は発病に好適な温度や湿度になり、急速に病気が拡大する。
4.若い葉が発病しやすいので、新梢や副梢が伸長している間は発病が続く。
5.品種間に差があり、一般に米国系は強く欧州系は弱いが、防除管理が悪いと米国系のデラウェアでも多発生することがある。

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補注 野菜のベト病 http://www.musaseed.co.jp/sec02/thd06/right_0206.htm によると・・・
べと病菌によって起こる病害は、和名でべと病、英名でDawny mildew と言い、ツユカビ科の数種の属の糸状菌(かび)によって発生する伝染性(空気および水媒伝染)の病気である。これらの属はそれぞれいくつかの種を含んでいるが、わが国で野菜類に被害をもたらす代表的な属はプシュウドペロノスポラ(Pseudoperonospora)、ペロノスポラ(Peronospora)、プラズモパラ(Plasmopara)、ブレミア(Bremia)の4属である。べと病菌は絶対寄生菌で生きた野菜の細胞でのみ生活でき、つまり人工培養が出来ない糸状菌である。野菜類を侵す主なべと病菌は、ウリ類のべと病菌、アブラナ科野菜類のべと病菌、ネギ、タマネギのべと病菌、ワサビべと病菌、シュンギクべと病菌、ミツバべと病菌、ホウレンソウべと病菌およびレタスべと病菌などがある。

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2016年8月7日 補注 追記
ウィキペディアによると・・・
べと病(べとびょう)は露菌病とも言い、卵菌(ミズカビと呼ばれる水生のものが多く知られ、またかつては藻菌類に分類されていた)のうちPeronosporaceae科に属する菌による病害に対して名づけられる植物病害で、ブドウや野菜で特に重要な病害である。湿度が高い時(特に梅雨時など)に蔓延しやすく、このような時期にはべとついた感じになるので「べと」と呼ばれるが、一般には葉などに褐色の斑点が現れて広がり、進行すると表面に分生胞子を形成するため羽毛状を呈する。

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リドミルゴールドMZ http://www.ihs-agri.jp/nouyaku/sakkin/sakkin103090080101.html から以下引用
(オリジナルはシンジェンタのサイト http://www.syngenta.co.jp/cp/items/ridomilgoldmz/view/ より)
有効成分メタラキシルMと保護効果が高いマンゼブのダブル効果でべと病菌・疫病菌に対して安定的に高い防除効果を発揮します。また吸収性が高く、発病前の病原菌も殺菌することができます。野菜 果樹のべと 腐敗病 疫病などに。高い耐雨性・浸透移行性で効果が安定し、果実汚れも少ないです。
■毒性:普通物
■有効成分:メタラキシルM…3.8%、マンゼブ…64.0%

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リドミルMZ水和剤が、リドミルゴールドMZに切り替わりました!
有効成分メタラキシルMと保護効果が高いマンゼブのダブル効果で、べと病菌・疫病菌に対して安定的に高い防除効果を発揮します。散布後、植物体のすみずみまでメタラキシルMが浸透移行。発病前の病原菌も殺菌します。メタラキシルMは、散布後すみやかに植物体内に吸収されるため、耐雨性が高く、安定した効果が得られます。ぺピットテクノロジーを採用。計量・薬剤調製が容易で、より果実への汚れが少ない製品になりました。

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べと病防除剤の注意事項〕 耐性菌の発生について: 山梨県のサイトでは、 https://www.pref.yamanashi.jp/byogaichu/documents/beto.pdfより<以下引用>

・アミスター10フロアブルやストロビードライフロアブル等のストロビルリン系薬剤については、防除効果が期待できない耐性菌が確認されているため使用しない。
・ホライズンドライフロアブルは防除効果が認められるが、一成分のファモキサドンはストロビルリン系薬剤耐性菌に対し、効果が低下している可能性があるので1回以内の使用とする。
・リドミルMZ水和剤は、一成分のメタラキシルに対し耐性菌が確認され、治療効果の低下もみられるため使用しない。

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