歴史のこころ

アイアムアナナカイスト

以下は2010-03-18付けのWEBページより再掲

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セックスピストールズに関して多くの疑問がある。たとえば以下のような疑問に簡単に答えることができるだろうか。

1.シドの突然の死の死因の真相。

2.セックスピストールズのアメリカツアーでは、なぜ、あれほどまでに米国人に受け入れられなかったのか。なぜ、ハンバーガーを投げつけられたり、ギターでぶん殴る応戦などを強いられる現実に至ったのか。

考察: アメリカでも常識的な線は他国と同じだろう。すなわち、熱烈なファンでもなければ異国イギリスのロックグループのコンサートなんかに好きこのんで出かけないだろう。愛することができなければ通り過ぎよ、と昔の人も説いている。普通は、観衆はファンで構成されると考えるのが常識だ。アンチ・セックスピストールズのアンチ・ファンが、わざわざコンサートに集まるだろうか。たとえチケットが破格の1ドルであったとしても、ハンバーガーを投げるためにコンサートのチケットを買う馬鹿がいるだろうか。とすれば、恐らく、アンチ・セックスピストールズの猛烈なプロパガンダが吹き荒れたことが想定される。アンチ・ファンたちはことさらに動員されたとしか考えられない。この70年代のアメリカにおいて、その心は何であったのか。イーグルスがハンバーガー攻勢にさらされるとは恐らく考えられないので、この米国での猛烈な反感は、セックスピストールズに特異的な現象であろう。そのメカニズムは何だろうか。それは今でもアメリカで生きているのだろうか。

3.パンクロックの旗手としてのセックスピストールズが、早い時期にグループ解散に至った所以は?

4.BBC版のビデオでは、ジョニーがアイアムアナナカイストの次のフレーズを考えていて、純粋に韻の面白さで、アイアムアナンチクライスト、を思いついた、と述べていたが、本当だろうか。アナンチクライストとはそもそも何ぞや。彼は、アナンチクライストに関してどこまで深く考え、歌に思いを込めたのだろうか? イギリスの若者たちはこの言葉をどのように受けとめたのであろうか。

5.私がセックスピストールズの存在を知ったのは21世紀の初頭。彼らが活躍していたのは1970年代の1-2年。この情報伝達の30年間のギャップはどうして生起したのか? 私はその30年間、いったい何をしていたのだろうか。洞窟に籠もって外界からの刺激を遮断していたとでもいうのだろうか。セックスピストールズを聴いたりしないように、地下牢にでも閉じこめられていたとでも言うのだろうか。私の過去30年間の歴史をひもとき、どうしてセックスピストールズと出会うのがここまで遅れたかを解明し反省しなければならない。今、たとえば第二(再来)のセックスピストールズがオンエアされたとき、誰よりも敏感にキャッチすることを可能にしておくためにも。

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6.私がもしも1970年代、リアルタイムでセックスピストールズを聴いていたら、今のような熱烈ファンになったのだろうか? そしてその30数年後、今とは全く別の自分が2010年の自分になっていただろうか。それとも今と大同小異だろうか。

7.セックスピストールズのCDは自動車の運転中には聴かない方がよいのだろうか。有意に交通事故を起こしやすいのだろうか?
解説: 以前に友人の運転するクルマで、私は助手席に座って、セックスピストールズのCDを聴いていたら、やめてくれと言われた。そこで、ジミヘンドリックスに替えたら、キャーとなられてしまった。結局、デイヴィッドボウイにさしかえて我慢してもらった。運転に良いロックと運転に悪いロックとがあるのだろうか。

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以上、2010-03-18付けのWEBページより再掲

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