philosophy

小浜逸郎 エロス身体論

2020年7月8日 水曜日 晴れ


小浜逸郎 エロス身体論 平凡社新書 2004年


情緒とは何か

・・情緒とは、身体の内外に起こる事象が直接的・非反省的に主体の意識表現となったもののことであり、私と世界との「開かれ」が、主体それ自身にとっての<問題>として実現している事態のことである。 この事態は、私がこの世界に「身体として・いる」ことにつねに必然的に伴う。私と世界との関係は、私が「身体として・いる」ことにおいて、「知覚ーー情緒」の不可分の結合態として与えられるが、この結合態を客体的な面に沿って抽象したとき、それは「知覚」としてとらえられ、主体的な面に沿って抽象したとき、それは「情緒」としてとらえられるのである。・・ある事象は、主体にとっての「問題」として実現する度合いに応じて、より強く「情緒」としての相貌を帯びもすれば、相対的に情緒性の稀薄な「知覚」として現象することもある。(小浜、同書、p81-82)


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冬の凍害が厳しかったものの、冬越し出来たロココやピエール・ド・ロンサールなどのつるバラが大きく育ってきた。6月下旬から7月はじめがバラの季節。


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