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国民主義としてのナショナリズム

2020年9月29日 火曜日 快晴

小浜逸郎・ことばの闘い 200916付け 東京愛と愛国心とナショナリズム

https://blog.goo.ne.jp/kohamaitsuo/e/9ca52b80b7b3b405e18107533b50da27

ナショナリズムという用語は多義的です。『大辞林』を引いてみましょう。《一つの文化的共同体(国家・民族など)が自己の統一・発展、他からの独立をめざす思想または運動。国家・民族の置かれている歴史的位置を反映して、国家主義、民族主義、国民主義などと訳される。》他の辞書やウィキだと、「国粋主義」も入れているようですが、これはあからさまな排外主義のニュアンスが強いので、外した方がいいでしょう。

ここでは、三つ目の「国民主義」を採用します。国民生活の安寧、豊かさ、幸福を第一に考える――私も先にナショナリストだと名乗りましたが、こういう意味合いでナショナリズムという言葉を理解すべきと確信しています。

で、こう理解すれば、すべての国民の安寧や豊かさを目指すという理念がそこに含まれますから、ナショナリズムに反対する日本人は、いないはずです。

・・・(中略)・・・


ナショナリズムを少しでも活かす必要条件とは。

第一に、国家の危機は当然、国民生活の危機としてあらわれますから、その危機の本質とは何か、危機を作りだしている主犯格は誰かを冷厳に見極める認識力が必要とされます。

第二に、その認識の力を少しでも活用させようとする意志の力が必要です。

第三に、その意志を共有して運動に発展させるための実践力(政治力、組織力)が必要です。

第四に、こうした運動は理解されないのが常ですから、挫折を経験してもめげない持続力が必要です。

目下の対象である国家に対処するには、こうした理性的な姿勢があくまでも要求されます。

https://blog.goo.ne.jp/kohamaitsuo/e/9ca52b80b7b3b405e18107533b50da27

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