literature & arts

稲作をめぐる万葉びとの「心意伝承」

2021年2月23日 祝日 朝は晴れだったがお昼前から吹雪き・荒れ模様

上野誠・大石泰夫編 万葉民族学を学ぶ人のために 世界思想社 2003年

上野誠 稲作の民俗から「心意伝承」を垣間見る! 同書p130~ 2003年

万葉歌は、どのような「心意」の「歴史」を我々に垣間見せてくれるのか? 稲作をめぐる万葉びとの「心意伝承」:

・・ならば、娘を監視するのは、誰かという問題が次に浮かびあがってくる。万葉集では、娘を監視するのは、例外なく母親の役目である。おそらく、妻訪い婚を基本とし、主たる財産も母から娘へと継承される母系社会では、母親が娘の婚姻の承諾権をもっていなおであろう。・・母親が娘の婚姻を左右する発言力を有していたとしても、何の不思議もない。(上野、同書、p137)

・・母親の厳しい監視があったとしても恋に生きたい娘、かくなるゆえに厳しく娘を見張る母親。その母親の見張りは、収穫直前の稲を奪う猪や鹿を見張るようだ、という表現に私は無限の興味を感じる。(上野、同書、p137)

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