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チャペック わたしはなぜコミュニストでないのか

2018年12月6日 木曜日 曇り
カレル・チャペック いろいろな人たち チャペック・エッセイ集 飯島周・編訳 平凡社ライブラリー90 1995年(原著は1924年など〜)
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チャペック、わたしはなぜコミュニストでないのか 原著は1924年12月4日付け
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わたし自身は、習慣的にこの世を特別にばら色に塗り立てるべきだとは考えていない。しかし、コミュニズムの非人間的な否定と悲劇性に出逢うたびに、それは真実ではない、そのすべてはそんな風に見えない、と怒りに満ちた抗議の叫び声をあげたくなる。・・・(中略)・・・この世には、本当の悪よりもはるかに多くの狭量な考え方がある。それでもここには、人間の世界に滅びの杖をふりかざすことができるようにするよりも、もっと多くの同情と信頼、愛着と善意が存在する。(チャペック、わたしはなぜコミュニストでないのか、同訳書、p237)
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今日の世界は憎しみを必要としていない。必要なのは、善意、自発性、一致と協力である。世界に必要なのは親切な道徳的風土である。当たり前の愛と誠実さがちょっぴりありさえすれば、それでも奇跡を起こせるだろうとわたしは考えている。(チャペック、わたしはなぜコミュニストでないのか、同訳書、p239)
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