2023年4月26日 水曜日 雨
岡田尊司 父という病 ポプラ新書 2015年(オリジナルは2014年ポプラ社単行本)
岡田尊司 母という病 ポプラ新書 2014年(オリジナルは2012年ポプラ社単行本)
岡田尊司 母親を失うということ 光文社 2021年(書き下ろし)
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・・たとえ、そうした境遇で育っても、試練を乗り越え、安定した愛着スタイルを育む人もいる。親以外の人が「安全基地」となって、その人を支えてくれたのだ。
その人に備わっている、自分を振り返る力も関係している。自分と向き合い、自分を振り返ることで、落とし穴にはいらずすんだのだ。
しかし、振り返る力も、安定した愛着があってこそ育まれる。あまりにも過酷な状況で育つことは、二重の意味で困難をもたらす。
ある程度克服し、乗り越えている場合でさえも、まったく無傷とは言えないことが多い。不安定な愛情の中で育った人には、傷痕や生癒えの傷が残っている。それがその人の人生を微妙に狂わせ、損な選択をさせ、弱さや脆さの原因となる。(岡田、母という病、p146-147)
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