まちかど紀行

いつもの道の八重桜

2010年5月25日付けのWEBページより再掲

昨日(月曜日)から雨模様の空が続いている。いつもの道を歩いてゆく。今は八重桜が満開である。

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L氏からは「いつも同じような季節の事柄を書いて、何が面白いのだ?」と言われる。実は、L氏とは対照的に、私にとっては、季節の移り変わり、小さな子供の頃からとても親しく面白くて仕方がないのだ。だから、是非、このブログでも紹介してゆきたいと思う。

ただ、世の中のことに目を向けると、こんなのんびりしたことばかりを書いているだけではいけないという追い立てられるような不安な気持ちになる。ただ、時間が十分に取れず、学習も中途半端であり、ブログにも舌足らずの記載しかできていない。

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世の中はのどかな日々が続いているわけではない。この5月に入ってからだけでも、地方都市の静かな季節の移り変わりとは一見無縁に見えるかもしれないが、多くの重要な出来事が報道されている。

1.国内では、米軍基地の移転先の候補。先日、鳩山総理が沖縄に出向いて移転先が沖縄県内に決まったことを知事に伝えた。地元との合意に基づいた決定ではなく、日米の合意の結果を頭越しに伝えたものであり、沖縄県民の期待と信頼を裏切る形である。地元の方々には到底受け入れられないものであろう。今回の政府決定を受けて、できるだけ早い時期に、偏らない世論調査のような形で沖縄県民の意思が精確に把握され、情報として公開されるべきであろう。もちろん、沖縄県民だけの問題としてとらえることは許されない。日本国民全体の問題として、情報を把握し、話し合ってゆかなければならない。アメリカ軍のグアム移転が主流の流れであることを考えると、鳩山総理が今回打ち出してきた「抑止力」ということの現実的な実態が極めて曖昧であり、私たち国民には多くの情報を知る権利がある。また、実りある話し合いをして打開してゆくためには、多くの現状情報を知らなければならない義務もある。

2.ソマリア沖の「シーレーンを防衛」することを目的にジブチに自衛隊の海外基地が建設されることが伝えられている。日本が海外に軍事基地をもつのは戦後初めてのことである。ソマリア沖のいわゆる海賊の実態がどのようなものかを含めて、この大きな転換点ともなりうる問題に関して、日本国民は多くの情報を与えられ、考え、話し合わなければならない。もちろん、国会での十分な審議が欠かせない。

3.2010年5月10日付けで日本銀行から{「米ドル資金供給オペレーション基本要領」の制定等について}という文章が公表されている。

米ドル資金供給オペレーション基本要領」の制定等について

{「米ドル資金供給オペレーション基本要領」に基づく米ドル資金供給オペレーションを行うために必要な米ドル資金の調達のため、ニューヨーク連邦準備銀行との間で、別紙3の内容を骨子とする外国為替の売買(以下「スワップ取引」という。)に係る取極(以下「スワップ取極」という。)を締結すること。}、などと記載されている箇所を拾い読みしてみても、私には経済関連のテクニカル・タームが十分に理解できないため、正確な意味を把握することができない。それにしても金融危機の現在、FRBの破綻の蓋然性は高く、私のような素人には、どうして今、ドル建ての資金供給なのか、恐ろしく危険な営みではないか、という疑問を禁じ得ない。日銀は、国民にわかりやすい具体的な表現で、このような「米ドル資金供給オペレーション」が本当に私たち国民にとっての経済の安定化につながるのかどうか、そのメリットと不安材料、その他、多角的な視点から十分に解説していただけないだろうか。日銀がその任に当たることができないならば、ジャーナリスト・アカデミック・政治家などがその任を引き受ける必要があるのではなかろうか。もちろん、私自身も勉強しなければならない。

4.ギリシアに続いて、ポルトガル、ラトビアなどが金融危機に見舞われているとのこと。EUやIMFなどにより、これらの国の国民に厳しい福祉(年金・医療など)の切り捨てが迫られている。

5.イラク、アフガニスタンでの戦争。その他。時間がなくなってきたので、今日は書くことができない。

以上、国内外の政治経済などの問題に関して、十分な情報を得ることが難しく、とまどっている日々である。

当ブログには断片的なことを短時間で書き付けることしかできない現状を、非常に残念に思う。

一方で、全部を十分に扱うことなど、私にできるわけはないので、得意な分野だけにでも集中して、読んでくださる方々に役立つ情報を提供することが、せめてもの貢献できる手法ではないか、とも思う。

これからもしばらく、ブログの書き方に関して試行錯誤してゆきたい。

以上、2010年5月25日付けのWEBページより再掲

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