literature & arts

星新一のSF落語

2016年1月26日 火曜日 曇り

星新一 おかしな先祖 角川文庫 1985年(昭和60年)(単行本は1972年・昭和47年)

(あとがきに)そのころの時代背景を書こうかと考えたが、私は時事風俗を排除する方針で執筆しているので、あまり意味のないことに気づいた。・・・(中略)・・・これらは、SF落語を試みようということを、頭のすみにおいて書いた。・・・子供のころから、私は落語をよく聞いた。当時はほとんどラジオによってであり、寄席にもたまに連れていってもらったし、作家になってからはホール落語によく出かけた。・・・厳密にいえば、落語(発生は日本)、本来のSF(発生は英仏)、ショートショート(発生はアメリカ)、面白さの焦点は必ずしも一致していない。しかし、どこか似た部分があり、結びつけられないものかと、作品にしてみた。たぶん、前例はないはずである。(星、同書、あとがき、p244-245)

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