2016年8月18日 木曜日 晴れ
中田宗隆 なっとくする量子化学 講談社 2001年
水素原子の中には三つの磁石がある。軌道角運動量によってできる磁石、電子スピンによってできる磁石、核スピンによってできる磁石である。我々が水素原子の磁気的性質を調べようとするときには、それぞれの磁石の性質を独立に調べるわけにはいかない。それぞれが相互作用をした結果としての総合的な性質しかわからない。(中田、同書、p76)
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補注 たまたまこちらの「量子化学」本が先に届いたので、こちらから読み始めて、第2章(水素原子を徹底解剖:水素原子の波動方程式)まで読み終えた。数式が省略なしに書かれいるので、フォローしながら読み進めることが出来た。豊富な図も適切で、わかりやすい。ただし、十分に「なっとくする」ためには、私の場合、もう少し基礎的な力をつけておきたいところである。古典的な力学や解析力学、ベクトル解析や電磁気学、そしてもちろん量子力学など。微分方程式に関してももう少し進めておきたい。
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