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「農業を株式会社化する」という無理:これからの農業論

2020年3月13日 金曜日 曇り

内田樹(たつる)・藤山浩・宇根豊・平川克美 「農業を株式会社化する」という無理:これからの農業論 家の光協会 2018年

これまでの「規模の経済」を支えてきた設計原理は、「大規模」「集中」「専門化」「遠隔化」の4つです。・・これによって、たしかに目覚ましい経済成長が果たされましたが、拡大のみによってなされる成長には、限界があります。いわば、直線的にしか進みようがないので、2周目がないのです。これを、この先持続可能な循環型社会にしていくには、生産や流通、消費、廃棄をそれぞれの地域の環境容量と生態系の限度の中でおこなうことが求められます。そうなると「循環の経済」というものの設計原理は、「小規模」「分散」「複合化」「近隣循環」という、「規模の経済」のそれとはまったく正反対のものになるのです。(藤山、年に1%ずつで田園回帰はできる、同書、p86-87)

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