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Die Weisheit der Wölfe:いまこそオオカミの知恵を意識すべきだ。

2021年3月6日 土曜日 吹雪

エリ・H・ラディンガー 狼の群れはなぜ真剣に遊ぶのか シドラ房子訳 築地書館 2019年 (原題は Elli H. Radinger, Die Weisheit der Wölfe)

・・私のしてきたことは、すべて無駄だったのだろうか。わずかながらも影響し、変化を与えたのか、それとも、してもしなくても同じだったのか。

雌オオカミ(=シーウルフ)を失ったことへの悲しみの次に感じたのは怒りだった。だが、怒りは解決にならないし、長時間持ち続けるべきでもない。・・・(中略)・・・シーウルフの死は、ラマー・オオカミ家族をずたずたに裂いたばかりか、私の心も完全に混乱させた。この怒りは、いつかまた収まるのだろうか。・・・(中略)・・・私の今後の人生や平静さをほかの人たちの手に委ねていいのだろうか。いまこそオオカミの知恵(=Die Weisheit der Wölfe)を意識するべきなのではないか。

不幸なことがあったら、オオカミはどうするだろう? 嘆いたり悲しんだりするだろうか? 答えはイエス。パートナーが死んだら、さびしさと恋しさで死ぬだろうか? そういうオオカミもいないわけではない。では、人生の意味(der Sinn des Lebens;補註 das Leben 複数なし)を疑うか? 答えはノー。  このように考えて、私の心は徐々に平和を取り戻した。(ラディンガー、同訳書、p172-173)

・・いま目の前にいるのは、明らかにシーウルフの娘だった。母親と同じ視線で見つめ、同じ方法で人間に反応している。このとき、長いこと感じなかった平和と喜びが私の心に戻った。(ラディンガー、同訳書、p175)

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補註: WWWD?  What would wolves do?

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