culture & history

市場のグローバル化が不十分な国に対してアメリカが干渉することは正当化されるのか?

2022年9月30日 金曜日 晴れ

馬渕睦夫 ウクライナ紛争 歴史は繰り返す 戦争と革命を仕組んだのは誰だ ワック 2022年5月3日 (本書は、2015年にKKベストセラーズから刊行した『アメリカの社会主義者が日米戦争を仕組んだ「日米近現代史」から戦争と革命の20世紀を総括する』を改題し、加筆をしたものです、とのこと)

・・特徴的なのは、アメリカの影響力、生存圏を“企業活動”によって達成しようとすることです。これが、「アメリカの企業のために世界の市場を開放させる」というグローバリズムの正体です。・・・(中略)・・・

・・アメリカ企業が均等な機会を与えられていないとアメリカ(ということはアメリカの大企業)が判断すれば、アメリカ政府はいつでも、どの国に対しても市場開放を求めて内生に干渉できるのです。 この辺りのアメリカの本音を、ブレジンスキーは的確に言い当てています。つまり、「グローバリズムは歴史の法則であるので、アメリカは市場のグローバル化が不十分な国に対して干渉することが正当化される」というのです(『The Choice』)。かつて、共産主義者が「共産主義は歴史の必然であるので、共産主義化のために各国に干渉できる」として“世界共産化計画”と同じ論理です。・・・(中略)・・・私たちは、グローバル市場化は決して歴史の進歩の証明ではないことを改めて記憶する必要があります。(馬渕、同書、p222-223)

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