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国際主義の様々な形・・「共産主義」「社会主義」「リベラル思想」「ネオコン」「新自由主義(リバタリアニズム)」・・これらの共通項は、国家の価値や民族の価値、すなわちナショナリズムの否定であり、ナショナリズムを消滅させて世界を統一すること。

2022年9月30日 金曜日 晴れ

馬渕睦夫 ウクライナ紛争 歴史は繰り返す 戦争と革命を仕組んだのは誰だ ワック 2022年5月3日 (本書は、2015年にKKベストセラーズから刊行した『アメリカの社会主義者が日米戦争を仕組んだ「日米近現代史」から戦争と革命の20世紀を総括する』を改題し、加筆をしたものです、とのこと)

「国際主義」vs「民族主義」

国際主義には様々な形があります。「共産主義」「社会主義」「リベラル思想」「ネオコン」「新自由主義(リバタリアニズム)」・・・。これらの共通項は、国家の価値や民族の価値、すなわちナショナリズムの否定であり、ナショナリズムを消滅させて世界を統一すること、つまり、世界政府を樹立することです。国際主義のいずれのイデオロギーも、世界政府を樹立することが最終目的なのです。(馬渕、同書、p223)

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リベラル思想がなぜ世界政府と結びつくのか?

リベラル思想とは一般には「自由主義」などと訳されることがありますが、これ自体が一種の洗脳なのです。

リベラリストは、国家を軽視する傾向にあります。国民よりも、市民なのです。市民は、伝統的価値とは無縁です。市民的価値のために地域社会を越えて連帯するのです。彼らは伝統社会の連帯意識が希薄であるので、市民的価値を創造して伝統的な絆に縛られない連帯を求めているのです。論理の必然として、既存の社会秩序を否定する方向に流れてしまいます。

このような思考が結局国家否定に向かうのは避けられないことなのです。リベラルであることは知識人の証明のように誤解されていますが、リベラル思想の持つ陥穽に注意しておく必要があります。(馬渕、同書、p223-224)

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現在のアメリカの指導原理は、国際主義です。社会主義(共産主義)、リベラリズム、ネオコン、新自由主義など、そのときどきによって表に出てくるイデオロギーの呼称は変わりますが、根底にあるのは国際主義であり、世界の門戸を開放させて世界統一政府を建設することなのです。

その意味で、アメリカこそ世界の現状変革勢力、つまり“左翼勢力”です。この点を決して誤解してはなりません。アメリカは民主主義の砦でもなく、自由主義の伝道国でもありません。「世界政府」を目指す、「既存秩序破壊国家」なのです。(馬渕、同書、p224)

アメリカ(政府を牛耳る国際主義者)の敵は、ナショナリズムです。(馬渕、同書、p225)

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