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バルト海でのノルド・ストリーム(NS)とノルドストリーム2(NS2)パイプライン破壊

2022年10月4日 火曜日 雨

記事原文のurl:https://www.presstv.ir/Detail/2022/09/28/690009/Germany-EU-have-been-handed-over-declaration-of-war

ポーランドのシコルスキー氏のツィッター(マスコミに載らない海外記事さんのページから引用)

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宣戦布告を手渡されたドイツとEU 2022年9月28日水曜日午後4時02分 [更新:2022年9月28日水曜日午後4時06分]ペペ・エスコバール  http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2022/10/post-da7e04.html記事原文のurl:https://www.presstv.ir/Detail/2022/09/28/690009/Germany-EU-have-been-handed-over-declaration-of-war

両パイプラインに対する攻撃はデンマークのボーンホルム島に近い別々の分岐で、公海で爆破された複数の爆発で構成されている。 それはデンマーク海峡の浅い場所で密かに行われた精緻な作戦だった。だから原理的に潜水艦(バルトに入る船は喫水15メートルに限定されている)は除外するはずだ。ボーンホルム島周囲の水域はロシア潜水艦の侵入の恐れから探知機が所狭しと並んでおり、「見えない」船舶とされるものは、コペンハーゲンの許可を得てうろうろできただけだ。 

月曜日、スウェーデン人地震学者が二度の水中爆発を記録した。彼らの一人は100キログラムTNTと推測した。それでも3つの別個のパイプライン・ノードを爆破するために約700kg使われたかもしれない。このような量は、近隣諸国で現在利用可能な水中ドローンの一度だけの航行で送り込まれたはずはない。 パイプラインの圧力は急激に下がった。パイプは今海水で満たされている。

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Cui bono 誰の利益になるのか? スウェーデンのマグダレナ・アンデション首相は「破壊工作」だったと認めた。デンマークのメッテ・フレデリクセン首相は「事故ではなかった」と認めた。ベルリンはスカンジナビア諸国と意見が一致する。

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NSとNS2を機能停止すれば、ガス供給に関するドイツ・ロシア取り引きのどんな可能性も決定的に終わり、ドイツをアメリカの完全属国という卑しい立場に貶める追加利益もある。 それで、一体どの欧米秘密情報機関が破壊工作を設計したのかという鍵となる疑問が生じる。最有力候補はもちろんCIAとMI6で、ポーランドが、いけにえ役にされ、デンマークもかなり危ない役をやらされた。コペンハーゲンが少なくとも機密情報に関し「ブリーフィング」を受けなかったことはあり得ない。

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ところで、アングロサクソンたちは制裁だけでは足りないと思い、信じられない事を思いつきました。ありえないけれど実際に、バルト海の海底にある国際的ガスパイプラインであるノルドストリームを爆発させたのです。ヨーロッパすべてのエネルギーインフラの破壊に乗り出しました。

誰がやったのかは、誰が一番儲けたかを見れば容易に推測できます。(2022年9月30日 プーチン、Janoさんの飜訳より引用)

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ノルドストリーム破壊後、大陸の経済状況は大幅に悪化するだろう。NS-IIは稼働していなかったが、稼働の可能性があり、この「可能性」は市場に大きな影響を与えていた。今や主要エネルギー供給者がおらずヨーロッパは崩壊の運命にありアメリカは高揚する。http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2022/10/post-eeb6dd.html より引用。

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http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2022/10/post-eeb6dd.html より引用。記事原文のurl:https://strategic-culture.org/news/2022/09/29/should-europeans-thank-americans-for-destroying-nord-stream/

・・ しかしワシントンがノルドストリーム破壊に手を下した主要因は、それが享受するすさまじい権力だ。ヨーロッパの経済危機は、すでに各企業に米国移転を検討するよう強いている。そこはビジネス環境がより良く、電力代は多かれ少なかれ手頃だ。

 ノルドストリーム破壊後、大陸の経済状況は大幅に悪化するだろう。NS-IIは稼働していなかったが、稼働の可能性があり、この「可能性」は市場に大きな影響を与えていた。今や主要エネルギー供給者がおらずヨーロッパは崩壊の運命にありアメリカは高揚する。

 経済的破壊は、ヨーロッパを経済的、政治的、軍事的にアメリカに完全に依存し、政治的意志と独立のない牙のないトラに変える。同時に、ヨーロッパは(法外に高い)ガスでほぼ完全にアメリカに依存するようになる。ヨーロッパをロシア・ガス供給から断ち切るため、アメリカは今年、欧州連合市場に少なくとも150億立方メートル(BCM)の液化天然ガス(LNG)を供給する予定だ。

・・・(中略)・・・

 ヨーロッパよ、あなた方は本当に誰よりもアメリカ本質を良く理解しているヘンリー・キッシンジャーの助言に注意すべきだった。「アメリカの敵になるのは危険だが、友人になるのは致命的だ。」

記事原文のurl:https://strategic-culture.org/news/2022/09/29/should-europeans-thank-americans-for-destroying-nord-stream/

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補註: バルト海でのノルド・ストリーム(NS)とノルドストリーム2(NS2)パイプライン破壊については、Cui bono 誰の利益になるのか? ちっぽけではあるがこの私のヨーロッパ(含アメリカ)理解、歴史理解にとっても・・危ういなりとも何とか立っていた自らの足元が崩れるような衝撃を受けた。北国に住む人びとの生活を根元から締め付けるような・・破壊工作=サボタージュがなされてしまった。Cui bono 誰の利益になるのか? 

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2022年10月12日追記HH <以下引用>

https://kamogawakosuke.info/2022/10/09/no-1582-%e3%83%91%e3%82%a4%e3%83%97%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%bb%e3%83%86%e3%83%ad%e3%81%af%e6%80%92%e6%b6%9b%e3%81%ae20%e5%b9%b4%e4%bb%a3%e3%81%ae9-11%e3%81%a7%e3%81%82%e3%82%8b/#more-7537
https://kamogawakosuke.info/2022/10/09/no-1582-%e3%83%91%e3%82%a4%e3%83%97%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%bb%e3%83%86%e3%83%ad%e3%81%af%e6%80%92%e6%b6%9b%e3%81%ae20%e5%b9%b4%e4%bb%a3%e3%81%ae9-11%e3%81%a7%e3%81%82%e3%82%8b/#more-7537

財務上の損失は影響力のある企業を巻き込むことになる。ノルド・ストリームAGの株主は、ガスプロム(ロシア)(51%)、Wintershall Dea AG(ドイツ)(15.5%)、E.ON Beteiligungenの子会社PEG Infrastruktur AG(ドイツ)(15.5%)N.V. Nederlandse Gasunie(オランダ)(9%)そしてEngie(フランス)(9%)である。

つまり、これはロシアやドイツだけでなく、ヨーロッパの主要なエネルギー企業に対する攻撃でもあるのだ。

NS2は驚異的な工学技術で、バルト海の海底に20万本以上のパイプを6インチのコンクリートでコーティングし、それぞれ22トンの重さで敷き詰めている。

そして、すべてが失われたと思われたが、実はそうではなかった。パイプは非常に頑丈で、破損したのではなく、単に穴が開いただけだったのだ。ガスプロムはNS2が無傷で残っていることを明らかにし、「使えるかもしれない」と述べた。

原文は https://www.unz.com/pescobar/pipeline-terror-is-the-9-11-of-the-raging-twenties/

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