culture & history

儒家の三年喪服説は古文献に依拠する

2015年12月31日 晴れ、夕方から驟雨、のち曇り(美作地方)

白川、孔子伝、中公文庫、1991年(オリジナルは中公叢書1972年)

儒が喪礼の関係者から出ていること、その主張が古文献の解釈にもとづくものであること、この二点を明らかにしておくことが、当面の課題である。それは儒の原義と関連するところがある。(白川、同書、p76-77)

・・・こういう神巫の系譜のことを問題としているのは、実は「論語」の、次の文章の意味を、儒の源流という視点から考えてみようと思うからである。「述而篇」の冒頭に
 述べて作らず。信じて古を好む。ひそかに我が老彭に比す。
という孔子の語があるが、その文意がよく知られない。しかし孔子がみずから、自己の一生の生きかたについて述べたとみられるこの語の意味を、追究しないわけにはゆかない。(白川、同書、p84)

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