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酔いより起きて志を言う 李白

2016年4月21日 木曜日 晴れ

一海知義 漢詩一日一首 平凡社 1976年 

春日醉起言志 李白
 
處世若大夢,
胡爲勞其生。
所以終日醉,
頽然臥前楹。
覺來眄庭前,
一鳥花間鳴。
借問此何時,
春風語流鶯。
感之欲歎息,
對酒還自傾。
浩歌待明月,
曲盡已忘情。

春の日 醉(ゑ)ひより起きて 志を言ふ    
                       
世に 處(を)ること  大いなる夢の若(ごと)し,
胡爲(なんす)れぞ  其の生を勞する。
所以(ゆゑ)に  終日 醉ひ,
頽然として  前楹(ぜんえい)に 臥す。
覺め來りて  庭前を 眄(み)れば,
一鳥  花間に 鳴く。
借問(しゃくもん)す  此(こ)れ 何(いづ)れの時ぞと,
春風  流鶯(りゅうおう) 語る。
之(これ)に感じて  歎息せんと 欲し,
酒に對して  還(ま)た 自ら傾く。
浩歌(こうか)して  明月を 待つに,
曲 盡きて  已(すで)に 情を忘る。

訓み下しは、一海さん、同書、p73

ところが、うたいおわってしまったときには、なぜ歌をうたっていたのか、自分の気持ちがわからなくなっていた。 李白には嘆息よりも浩歌がふさわしい。そして浩歌から忘情につながるところが、李白には更にふさわしい。(一海、同書、p74)

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