菜園日誌

手もみ油圧オーガの使い方

2016年5月2日 月曜日 

北海道の春は、例年、旱魃気味の季節でもある。圃場は表面ひび割れて固いのなんの。

1,250本のブドウ苗植え込みの穴掘りのために、レンタルで手もみ油圧オーガ(4サイクルエンジン)・アタッチメントは径20cmのものを借りてきてもらった。もちろん、私は使うのは初めてである。軽トラにエンジンを積んで、小刻みに移動しながらオーガで穴を掘ってゆく。2サイクルエンジン搭載の手持ちオーガよりもずっと軽くて楽だということである。

コツ:(分かってしまえばコツというほどではないが)付属の支持棒を接続して、オーガ保持と支持棒保持とを2人で手分けして行うと、一人で支持棒なしでオーガを回すのに比べて、まるで魔法のように少ない力で楽に安全に作業することができた。なるほど、梃子の原理である。

一人で支持棒なしでオーガを回すと・・・怖ろしく難航する。危ない。掘れない。・・なのに、コツが分かるまでの間は、このやり方でずいぶん頑張ったのだから、明日の朝の筋肉痛が心配である。左腿の打撲も数多い。それらの後遺症さえ乗り切れれば、明日からは楽に作業を進めることができるはずだ。

ところで、このオーガ、レンタル料が想定外の高さである。ほとんどバックホー並みの値段には驚いた。聞くと、バックホーなどの汎用機械に比べて保有台数が少ないので、(恐らく競争がないため)レンタル料が高価になるとのこと。またひとつ勉強してしまった・・ただし、授業料が高すぎる。

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2016年5月3日 火曜日 晴れ

コツ(修正版):(分かってしまえばコツというほどではないが)付属の支持棒を接続して、オーガ保持し、支持棒は適当な長さで地面に当てて保持すると、一人でも安定してオーガを回すことができる。ただし、エンジンを積んだ軽トラを小刻みに進める必要があり、最低二人は必要。できれば3人で、一人はオーガで穴掘り、もう一人は掘った穴を埋め戻したり苗を植えたりの作業、もう一人はエンジンを積んだ軽トラを6,7メートルずつ進める、という分業で進められれば能率的である。

今日は、農学校の同期のNさんにオーガを回してもらったのだけれど、素晴らしい手際であった。私は軽トラの運転と穴の埋め戻しの二役、軽トラの乗り降りは結構忙しい作業であった。

注意: オーガの支持棒を軽トラで踏んだりしないよう、オーガの作業者の指示に従って軽トラを進めることが大切。

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補注 今回用いたのは・・・
丸善工業 油圧式ハンドオーガー(アースドリル) OH-1 
油圧のユニットは、軽量コンパクト油圧ユニット U-070-1型 
http://www.maruzenkogyo.co.jp/kenki/k-product2/k_product_22.htm

油圧のユニットは質量40kgとのこと。確かに重かった。車輪が2輪付いているが、アスファルトの道路ならともかく、圃場では(よほどコンディションに恵まれない限り)押して移動するのはむずかしいだろう。

ハンドオーガーの方は、建設機械の油圧系にも接続可能とのこと。とするとトラクターなどの油圧でも使えるのだろうか? いつか機会をみてトラクターのメーカーの方に問い合わせてみたい。ただし、軽トラ同様、トラクターに接続したとしても、扱いは煩雑そうである。クルマの踏圧で畑の土をずいぶんと痛めてしまう。突きつめて考えれば、簡易グリーンハンドオーガー(手掘りのスコップ)で間に合わせられれば一番エコロジカル(&エコノミカル)と思う。

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