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風力発電:風のエネルギーを横取りすると樹木や作物の量が減る

2016年6月1日 水曜日 雨

武田邦彦 エネルギーと原発のウソをすべて話そう 産経新聞出版 平成23(2011)年6月8日 第1刷発行

風上から100の風が吹いてきていて、風下の森に10本の木があったとします。風力発電機で電力を50とるとしましょう。すると森の木は5本になってしまいますつまり、樹木というものは葉の表面から「熱を逃がす」ことによって生きています。(補注***)・・・(中略)・・・だから、風のエネルギーを人間が横取りするとそれだけ樹木や作物の量が減るというのは、単純な話です。この環境破壊を克服する技術が見つかるかどうかという問題です。風はエネルギーが少ないので、難しいと私は思います。  風力発電で森はなくなり、一面が砂漠になる可能性もあります。もっとも、もともと風下が砂漠のように何もなく、風を利用している森林や、その森林を利用している人がいないのであれば、まだ考えようもあります。日本は国土が狭く、そういう土地はありませんし、風はフルに利用されていますから難しいでしょう。(武田、同書、p102)

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