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フン虫からみた列島の自然

2016年10月10日 月曜日 祝日で休み 東京は晴れ・曇り(時に雨パラパラ)

塚本珪一 日本糞虫記 フン虫からみた列島の自然 青土社 1994年

フン虫たちは生物社会にあっては主体性をもった誇り高い分解者の仕事をずっと昔から持ち続けていたのである。古代エジプトの人々がフン虫を聖なる甲虫とし、地球の動きに関係があるとした卓見を讃えたい。  宝石よりも美しい輝きと彫刻の美しさをもっているフン虫こそは、神の創造物の中でも傑出したものであろう。(塚本、同書、p198)

フン虫の分布や由来を考えるときに、大陸系、東洋区系、日本固有種系の三つを考えた。(塚本、同書、p89)

日本産一四五種の内、約半数が国外との共通種であり、半数が日本列島の中で種分化を遂げたか、残置したと考えられる。(塚本、同書、p90−91)

私たち人間の意識では糞という虐げられた環境の中に、このような美しい生物が生きていることは不思議なことであるが、糞には宝石のような甲虫が生活していることを人々に知ってもらう必要がある。(塚本、同書、p56)

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