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現代にあふれているのは、親にさえ愛してもらえず、絶望を抱えている人々の群れである。

2020年3月16日 月曜日 晴れ

岡田尊司 死に至る病:あなたを蝕む愛着障害の脅威 光文社新書 2019年

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 ・・現代にあふれているのは、神どころか、親にさえ愛してもらえず、絶望を抱えている人々の群れである。親に愛されないのであるから、配偶者や子どもに愛されなかったとしても不思議はない。ましてや、他人と深い友情や信頼を持つことも、期待薄であろう。それは裏を返せば、家族にも隣人にも、本当には信頼も愛情も抱けない人が増えていると言うことだ。

 ある意味、産業革命以降の変化は、愛着に土台を置く有機的な社会を、利益だけを効率良く生み出す、機械の歯車のような無機的社会に変えてきた。その行き着く先は、最後の砦であった親子の絆さえ、ばらばらに粉砕してしまうことだ。(岡田、同書、p155-156)

 ・・愛着という仕組みを軽んじ続けたことで、愛着の不安定化が助長され、愛着関連障害の蔓延が引き起こされた。(岡田、同書、p156)

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