2022年1月16日 日曜日 雪
神野正史監修 地政学でよくわかる！ 世界の紛争・戦争・経済史 コスミックムック コスミック出版 2016年5月
日本がランドパワー国家に対して持つ強み
日本は海洋に依存したシーパワー国家であるが、鉄道整備やダム建設など、ランドパワー国家が欲しがる技術を持っている。日本が他国と交渉する上で、これは軽視できない優位点といえよう。（同書、p142）
＊＊
・・イランの位置は、中東と中央アジアの境目で、特に中央アジアへは、歴史的・文化的な影響力を持っている。その一例が中央アジアの国名だ。中央アジアにはカザフスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、アフガニスタン、トルクメニスタン、パキスタンと「〜スタン」という国名の国が並んでいるが、この「〜スタン」はイランのペルシャ語で「〜の場所」を意味する言葉である。これらの国にパイプラインを通せば、ユーラシア大陸の内陸部に石油や天然ガスを効率的に輸送できる。中国がイランに接近しているのも、イランを通じて海以外に石油調達ルートを確保する狙いがある。またインドからすればイランと組むことによって、長年安全保障上の懸念となっているパキスタンを挟み撃ちにできる、というメリットがある。（同書、p136）
＊＊
＊＊＊＊＊
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
