culture & history

ロシアの二重信仰:土着の神々は、少しずつキリスト教の聖人と合体させられていった。

2023年1月30日 月曜日 晴れ・窓越しに暖かい陽射しの良い天気・今朝の最低気温マイナス19℃、最高気温マイナス3℃(14時現在)・・と厳しい冷え込みではある。

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ドストエフスキー 亀山郁夫訳 カラマーゾフの兄弟3 光文社古典新訳文庫 2006年(原作は1879-1880年)

 熊の遊び: この遊びはキリスト文化のなかではぐくまれたものではなく、ロシアのより古い民衆文化に根ざすものである。・・

・・ロシアではかつて、といっても十世紀までは祖先崇拝と自然信仰を中心とする異教が支配していて、それらの神々は主として農耕儀礼と深い結びつきをもっていた。ロシア古代の人々は、それぞれに神々の偶像を作り、太陽神、雷神、家畜神などに祈りを捧げた。  ウラジーミル一世によって、十世紀の終わりにキリスト教が取り入れられると、こうした異教信仰はきびしい弾圧に遭い、神々の偶像は焼かれ、ドニエプル川に投じられた。・・異教の神々は、少しずつキリスト教の聖人と合体させられていった。これがいわゆる二重信仰の始まりである。それによって、これらキリスト教の聖人たちにも超自然的な力が付与され、民間の伝説などでは、奇跡を起こす「神」として崇めたてまつられるようになった。(亀山、同訳書、読書ガイド、p535-536)

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THE KREMLIN, MOSCOW. A meeting with members of the Board of Guardians of the All-Russian National Military Fund. Left to right: Pandito Hambo Lama Damba Ayusheyev, Head of Buddhist Traditional Sangha of Russia; Supreme Mufti Sheikh-ul-Islam Talgat Tajuddin, Chairman of the Central Muslim Board of Russia; and Patriarch of Moscow and All Russia Alexy II. このファイルはロシア連邦大統領のウェブサイトから提供されており、著作権で保護されています。このファイルはクリエイティブ・コモンズ 表示 4.0ライセンスの下に利用を許諾されています。即ち、www.kremlin.ruに帰属させる限り、ファイルの配布や改変は自由に行うことができます。注意:2015年4月8日以前にサイト上で公開された著作物も、クリエイティブ・コモンズ 表示 3.0ライセンスの下に利用を許諾されています。 ロシア連邦大統領報道官からの許諾書はこちらから利用可能です。 https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Kremlin_authorisation-English.pdf

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同じく、ウィキメディアコモンズから引用。

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