philosophy

翔太と猫のインサイトの夏休み

永井均 翔太と猫のインサイトの夏休み:哲学的諸問題へのいざない ちくま学芸文庫 2007年(オリジナルはナカニシヤ出版 1995年)

2015年3月6日 金曜日 晴れ

3月2日から5日まで4日間の台北市旅行に出かけてきた。本書を旅のバッグに入れて、行きがけの飛行機で読み始め、途中のバスやレストランであるいは宿泊したホテルの部屋で少しずつ読み進め、帰りの飛行機の中で読了した。本書を読むのは恐らくこれで3回目。というのは、今ではもう10年以上前にオリジナル版単行本で初めて読んだのは間違いないし、この文庫本には若干1カ所の誤植があってそれに私のものらしいペンシルの波線で丁寧に直しが入っているのでこの文庫版でも1回は通読していると推定できるからである。今回の旅の間多くは鞄の中で揺すられ、最終日の桃園国際空港行きのバスの中でガイドさんの携帯電話番号をカバーの裏側にメモしたりするのに流用されたりしたので、外観がすっかり古本の雰囲気になってきた。

文庫版の後書きによると、永井さんはこの本を大学などでの講義の教科書として使ったので、自分でも10回以上通読したとのこと。確かにこの本は大学教養課程の教科書としてもぴったりで、教える側としてもじょうずに使えるように思う。

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